トライアスリート部長の訓示
「ラスト思考」
●失敗の原因探し
トライアスリートなら誰もが味わったことがあると思うけど、ゴールが近いと思えた瞬間にスイッチが入る経験です。
ほとんどの選手が最後のランでは持てる力を振り絞って走っている、勿論ボクもです。
レース中、心が折れ掛かることもあるし、苦い経験も沢山してきた。考えてみると大体思うように身体が動かない時という時というのは「失敗の要因」に意識が向いているのではないか。
・ペース配分を失敗したかな?
・練習不足、いやオーバートレかな?
・補給が失敗したかな?
・シューズ選択を誤ったかな?
●成功の要因探し
ペースが落ち出すと中々抜け出ることができないのに、ゴールに近づいてくると何故かやる気や元気が湧いてくる。
普段のトレーニングで残るこの距離ならペース上げても大丈夫!と考えたり、この苦行から解放されたくて一刻も早くゴールしたいと願うからかもしれない。
そんなこんなで気づいたのは、レースで思い描いた展開に持ち込むためには「失敗の原因を探るより、成功の要因を探すこと」ではないか、という仮説です。
レース中には(何事にも)必ずプラスとマイナスの両面があり、プラスの面にいち早くフォーカスするんです。「人は自分がフォーカスしたものを得る」という原則があるそうです。
だから、厳しい局面が連続する時にはプラスの質問を自分に投げかけてプラスの答を引き出すことです。
・ゴールしたら何を一番にしたい?
→ビールをたらふく飲みたい!
・ゴールしたら誰に報告したい?
→いつも支えてくれる家族に伝えたい!
・ゴールまで5キロしか残ってないぞ?
→全ての力を出し尽くして笑顔のゴール!
●ラスト思考
人生はフォーカスです。
ラストをイメージしてどんなゴールにしたいのか、レースも、人生もです。
さぁピンチと同時にチャンスがやってきますよ。準備はできていますか?
持ち物は何もいりません。求められるのは一つだけ、あなたの「ラスト思考」だけです!