退屈に耐えられなくなった現代人
これといった目的も無いのに、数時間スマホに触らなかったり急にインターネットに繋がらなかったりすると、落ち着かず時にはイライラすることもあるのではないだろうか。
ふと、そう思うようになったのは下記2つの記事を見たことから始まる。
一部引用すると、
3日間ほどたき火のほかに何をするでもなく火を見ながらゆったりとした時間を過ごされていたという。仕事に追われていると、知らず知らずのうちに体だけでなく心も疲弊し、やがてはモチベーションも低下する。
近年はSNS(交流サイト)などが普及し、ちょっとした時間にもそれらに振り回され、私たちの頭は常に覚醒を余儀なくされている。ただ、人の頭は常にフル稼働で動き続けることはできないはず。何もしない時間というのは一見無駄に思えるものの、実は行き詰まった状況から抜け出すきっかけになる。
記事を読んでいく中で、「うわ〜自分も当てはまってる」と痛感した。その上で、自分なりに整理してみた。
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●暇つぶしと退屈の違い
●退屈が続いてしまう背景
-1億人総監視時代
-「地域社会」が崩れてきている
●どんな影響が出るか?
-集中力に波が出る
●着想は暇から生まれる
●余談
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暇つぶしと退屈の違い
暇つぶしも退屈もほとんど一緒な意味に聞こえるが、自分としては紙一重の関係だと思っている。
暇つぶし
能動的で、行為そのものに集中している。目的もいらず、一人で行える状態でインターネットがいらない。
ex.瞑想,読書,勉強,湯船に浸かること,運動..etc
退屈
暇つぶしに耐えられず、思考停止が続く状態。受動的で、目的(反応)を欲している。
ex.SNSを見る,ダラダラとLINEする,とりあえず一緒に人といる,..etc
極端な話、自分で自分の承認欲求を満たせるような状態に近い。例えば、四六時中ゲームをしていても苦じゃない感覚。ただ、自分が好きだと(幻想でも)思っていたり孤独に慣れていなかったりしないと、創り出すことは非常に難しいと思う。
退屈が続いてしまう背景
背景その① 1億人総監視時代
ちょっとインターネットから離れてしまった途端、いろんな人に心配されてしまうように感じる。確かに、インターネットの特徴の1つは常時接続している状態ではあるが、他人に依拠して自分の欲求を満たすことしかできないのは人間として非常に脆い。
現在、10人くらいの人たちと一緒にシェアハウスに住んでいるものの、一人ひとりのライフスタイルが違う以上、リビングルームで会うときもあればそうでないときもある。シェアハウスで暮らすと、「毎日誰かと話せて楽しい!」としか思っていない人は、ギャップに面食らうだろう。
背景その② 「地域社会」が崩れてきている
高度経済成長時代の影響とイによって、核家族世帯と一人暮らしの人が都市部を中心に増えてきた。また地方においても、インターネットの発達による副作用として、実家で半年過ごしていた時もそう感じた。
日本全体は、他国よりもインフラが整っているが故なのか、同じ地域に住んでいても交流が少ない。高齢者は別かもしれんけど。
どんな影響が出るか?
影響その① 集中力に波が出てしまう
退屈な状態が続くことの問題点は、能動的行為に影響すること。極端な話、飯や睡眠をとったり適度に運動をしたりするのは、物事に取り組む際の集中力を上げるためだと自分は思っている。
超一流と言われる人たちの要素の1つとして、集中力が高いことが挙げられる。直近でそう感じたのは、ホリエモンの東大受験特集。
影響その② 暇つぶしが下手くそになる
去年の夏福井国体でアルバイトをしていた際、休憩中に40代後半の人たちと話す機会があり、会話の途中で「最近の若い人は暇つぶしが下手だよね〜 雑談すらできないし。」と言われたことがある。
「別に、無理に相手に合わせなくてもいいんじゃ無い?」と思う一方、スマホが無かったらすごく退屈だしイライラするだろうなぁ〜と思った。
雑談そのものに何の意味も無いけど、ふとした時にちょっとした雑談がアイデアや変化するきっかけにもなる。それに、雑談って結構その人のセンスが垣間見える1つな気がする。
着想は暇から生まれる
ここまで、暇とか退屈の話をしたのは、自分自身アイデアをポンポンと出すことが得意である以上、着想は暇から生まれると感じたから。
では、恣意的に暇を創り出す空間って何があるか?
人間の性質上、無意識にあれこれと考えてしまう一方、アイデアは暇から生まれることが多い。別名、4Bの法則。
4B
・Bus(バス)
・Bath(風呂)
・Bed(寝室)
・Bar(居酒屋)
余談
あくまでも、自分の思考と肌感覚で話を進めていった以上、やっぱりコンテンツとしての濃度が薄いと記事を書きながら思った。
濃度を高めるには、直接体験した具体的ストーリー or 数値 だね〜
少しでも補完できないかどうか、『つながっているのに孤独ー人生を豊かにするはずのインターネットの正体』という今の世の中を刺しているような本を読んでみて確かめる。サブタイトルがいいよね。
自分も20%くらいモヤモヤを残したまま、最後まで記しました。以上です。
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