映像制作日記 - 数学 | RULER
最後の方までどんな映像にしたら良いかわからなくて悩んでいたのがRULERです。
エモくて壮大、そして曲展開も多彩で、自分が若い頃にこの曲を聴いていたら間違いなく衝撃を受けて一番ハマったであろう曲。
ええ、このエモさ大好物です。
そんなことからも、この曲をどう映像で表現したら良いかわからなくて、ほぼほぼ全曲の形が揃って最後にできたのがこちらの映像↓です
ザ、シンプル
複雑な曲だからこと、シンプルにしてずっと見てられるようなもの何かないかな?と話していた時に、安井さんからアイデアが出てきて、さらに収録してくれました。
この映像は"音を視覚的に確認できる" アナライザーと呼ばれるもので、ミュージシャンならわかってもらえると思いますが、これは音楽の心電図のようなものです
左のフェーダーが一般的にお馴染みの全体の音量を見れるもの。
真ん中が0、上下に動きます
真ん中のうねうね動いているのが、フェイズスコープという、フェイズ(音の位相)を見れるもの。左右の動きと上下の動きで、音の位相(プラスマイナスの行き来の差)を見れるマニアックなもので、マスタリング作業などで使われます。
位相をうまく利用したものが、ノイズキャンセリングのシステムです
(鳴っているプラスの音と、同じマイナスの音を同時に鳴らすとあらふしぎ、かき消されて無音になる、という科学的な仕組みです)
カラフルな、レインボーのは、スペクトラムアナライザーといって、音の高周波、低周波を強さ=色で表したものです
よく見ると右側に数値が入ってまして、映像の中の赤くなる部分、一番下がバスドラム(50hz/60hzぐらい)、そのちょっと上がベース(100ぐらい)、その上にギターやボーカル(150から1Kぐらい)、
さらに上に、バイオリン(400から2Kぐらい)、そして高音域が現れます
(厳密にいうと、もっと幅広いんですがざっくりわかりやすいようにしてます)
ひとくちに音と言っても、どんな音でも高い音から低い音まで同時に鳴っていて、そのバランスなどを見るものです
若干ニュアンスなど違ってるかもしれませんが、概ねこんな感じかと。
まあ小難しい話は置いておいて、静止画だとつまらないけど、一番は、音に合わせて色々視覚的なものが動いていて、曲の邪魔をしない情報量。
というぐらいが、この曲のエモさを伝えるのに一番ハマったかなーと思います。
波形というのも、無機質でありながら、なんとなく生きているような印象も受けてそのバランスが、歌詞のイメージを膨らませるのにとても良いなと思います
ニューアルバム
Tokyo Emotional Gakuen
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