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4Q、はじまる。

『あけましておめでとうございます。』
この言葉を聞くたびに、自分の心には二つの感情が浮かぶ。

かつて、娘が病気だった頃、無事に新しい年を迎えられること自体が、本当におめでたいと感じていた。命が続き、日々を生きていけること。それだけで十分だった。
今、自分や家族が健康で普通に生きていられる状況においても、新しい年を迎えられたことには心から感謝している。

ただ、事業成長にコミットする側面の自分にとって、果たして何がめでたいことなのか。
何かを成し遂げたと言えるのだろうか。何かを祝える今なのだろうか。

その側面においては、1月1日は何も特別ではない。
年度で言えば、4Q(第四四半期)が始まる、覚悟の日というだけだ。
ここからの3ヶ月が最も重要な時間となる。
年度目標を達成するための追い込みと、次の1Qに向けた準備。その両方を同時にやり切るためには、血の滲むような努力が必要だ。

多くの人が新年を休息やリセットのタイミングだと考え、気を緩めるだろう。だからこそ、その間に動き出す者だけが、敵との差をつけることができる。年末までの積み上げをそのまま続け、さらに加速させる。それだけで、休んでいる競合やライバルを置き去りにできるのだ。

健康に生きていれば誰にも平等に訪れる新年は、それだけで十分だと思う瞬間もある。
だが、事業成長や目標達成の側面ではそうはいかない。努力の先にしか未来はない。

ましてや、現時点で未達の営業は喪中みたいなものだ。新年を祝う立場ではまずないだろう。

ただし、ここからの3ヶ月間に全てを賭ければ、まだ巻き返せるチャンスはある。目標を達成し、胸を張っておめでとうと言える未来を掴むために、今すぐ動き出さねばならない。

4Qはただの終わりではなく、次の1Qへの準備期間でもある。この3ヶ月でどれだけの準備を整え、どれだけの結果を残すか。それが未来の自分を決める。そして、その未来を形作るのは、今日の自分の行動だ。

敵も同じように考える。その環境の中では、現状維持の停滞は衰退、死を意味する。
去年より、昨日より強くならなければ、平和な生活すら維持できない。そのために何を捨てるかを常に考える。余計な執着を燃やし尽くし、未来を掴むための行動に全てを注ぎ込む。
4Qをやり切る覚悟を持て。血の滲む努力を惜しむな。痛みを恐れるな。この時間に全力を注ぎ込んだ者だけが、次の景色を見ることができる。4Qで挑み、4Qで達成し、4Qで未来を掴む。それ以外に何がある。
目標未達のままで終わるか、全てをやり切り、胸を張って次の挑戦へ進むか。その選択をするのは、今この瞬間の自分だけだ。

やるか、やるか、やるか。

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