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時が経つのは素晴らしい
WBCはオオタニさんに限らず我々の子供時代からみればマンガみたいな状況と展開と試合。
時が経つのは素晴らしいことです。
TシャツのせいでM-1で優勝した若手コンビみたくなってる。 https://t.co/blorQz5BM1 pic.twitter.com/MM3Tef0ZGh
— 仲真史 BIG LOVE RECORDS (@Naka_Biglove) March 22, 2023
子供の頃のテレビはゴールデンタイムに時代劇がやっていました。
おばあちゃんは水戸黄門が大好きでいつも観ていて、なんでおじいちゃんやおばあちゃんは時代劇が好きなのだろうと思っていました。
「お父さんもお母さんももっと歳を取ったら時代劇を観るのかな?」
すでに両親はひょうきん族のようなお笑いバラエティ番組は毛嫌いしていたし、でも今思えば彼らは40代前半でした。
「僕もひょうきん族よりドキュメンタリーが好きになりおじいちゃんになったら水戸黄門を観るのかな。」
どの大人に聞いてもそんな僕の疑問に答えてくれることはなく、知らぬ間に私はひょうきん族よりもプレファブ・スプラウトのレコードを部屋でひとり聴く高校一年生になっていて、知らぬ間に東京に出てきたちょうどその年にひょうきん族は終わっていて、知らぬ間にDJから帰ってきて点滅する留守番電話を押すとおばあちゃんが亡くなったと母親からのメッセージを聞いた朝の年に水戸黄門は終わっていました。
子供の頃、マンガでしかなかったようなことが今では普通に起きています。
そして若者に限らずだいたいどの世代も自然とそれを受け入れていますが、しかしひょうきん族を観ていた我々はあの頃の感覚も捨てずにいます。
「老害」というものはそういったところに生まれるのだと思います。
父親は貧困の国へ寄付など慈善事業を普通の人の10倍100倍積極的に行った人でしたが、LGBTQの方々のことを「おかま」と呼んでいたし、私には「子供を作らない人間は役割を果たしていない」と説教しました。
でも死にました。
亡くなる2週間前まで私に寄付を指示した彼ですが、でももしあと20年生きたとしたら。
恐らく彼はあなたや世間に「老害」と呼ばれ、いやそれどころかもっともっと大きく糾弾されていたに違いない。
と、息子の私も思います。
でも死にました。
時が経つのは素晴らしいことです。
4月に発売されるHMLTDのアルバム「The Worm」がまじ最高です。
プレファブ・スプラウトのレコードは私の人生にとってかけがえのないものです。
しかしHMLTDの新しいレコードを買うためなら捨てます。
といっても実際、人の人生でそんな要求されることなどありませんが
「でもプレファブ・スプラウトは最高だよ」
と言うことは十分「老害」です。
「でも」じゃないんだよ。
関係ないんだよ。
「おかま」なんて呼んじゃダメなんだよ。
全部一緒なんだよ。
でもそんなことわかりたくないので人間はちゃんと死にます。
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