【家づくりアドバイス】”家具屋が好む家”とは…三方向壁で囲われたLD空間!壁が多い家
こんな住まいがあったらいいな?と思うことがありませんか?
私たち家具屋にとって理想の住まいのひとつに出会うことができました。
それは…
窓が小さい家、すなわち壁が多い家です。壁で囲われている家であれば様々な場所に家具を置くことが出来ます。だから“家具屋が好む家”となるのです
上の間取り図(イメージ図)をご覧ください。この間取り図は2021年にコーディネート提案した事例のひとつで、図の上が東、右が南、下が西という住まいです。実際のコーディネート写真をご覧いただくと壁で囲われている感じが分かると思います。下の写真をご覧ください。
写真の正面、つまり南向きの壁と写真の右側、つまり西向きの壁にはあかり取りの窓が高い位置についているのみというリビングダイニング空間だったのです。通常リビング横に設置されることが多い、大きな掃き出し窓はキッチン横の東側の通路に設置されている間取りでした。
よく見かける大きな窓がある明るいリビングダイニング空間といえば、下の写真のような住空間となります。
上の写真のようなリビングダイニング空間はもちろん明るくて素敵ですが、外からの他人の視線を考えるとカーテンなどのウィンドウトリートメントが必要となり、曇りの日や夜はカーテンを閉めなければなりません。結局、曇りの日や直射日光が当たり過ぎる場合などカーテンをずっと閉めなければならないので、かえって閉塞感のある暮らしとなりかねません。
しかしながら、こんなお部屋ならどうでしょう?
リビングダイニング空間には大きな窓がなく、通路に大きな窓があっても窓の外がプライベートバルコニーのように高い塀で囲われていれば…
カーテンが必要ないプライベート空間となるのです!しかも明るさがある程度確保され、仮に裸で過ごしていても外からの視線を感じないのでかえって開放的な住空間となるのではないでしょうか?
さて、”家具屋が好む住まい”という視点からお話しすると…壁が多い住まいはいろいろな家具の配置を可能としてくれます。
こんな家具の配置や
こんな家具の配置が可能となるのが”壁で囲われたリビングダイニング”となります。すぐ上の図のような南面の壁に家具を並べることだってできます。さらに、下の写真のように東側の壁に家具を配置することもできます。
今回のコーディネートでは東面にテレビボードを設置し、西面にシェルフを2つ並べる家具の配置提案をさせて頂きました。ソファ前にラグ、ソファ後ろにもラグという提案で、ソファ後ろをキッズスペースとする家具の配置となりました。
このような家具の配置ができるのも、家具の高さの範囲には窓がなく、いわば”家具をどこにでも配置することが出来る”間取りなのです!
三方向壁で囲われたリビングダイニング空間は”家具屋が好む住まい”となるのです!
2021年にはもうひとつ同じような事例があります
先ほどの事例とはキッチンの位置が逆のパターンです
先ほどは西側にキッチンがありましたが、今度は東側にキッチンがあるパターンです。
こちらの住まいも窓の外には高い塀があり、プライベート空間が保たれる設計となっており、東、南、西側の三方向の壁には大きな窓がなく、壁で囲われたリビングダイニング空間となります!
上の2枚の写真はソファを西向きに設置し、西側のアクセントクロスの壁にテレビボードを設置した家具の配置となりますが、
三方向の壁に大きな窓がないので、テレビボードを南面の壁にも設置することができます!下の写真をご覧ください。
これらのように”壁で囲われたリビングダイニング空間”であれば、家具を如何様にでも配置できるのです!
現在、家づくりを計画されている方へ…
いろいろな土地があると思いますがこんな家づくりも”あり”だと思います。参考にしてください。
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