楽典 非和声音について覚書


記事の内容

この記事は,楽典のうちの倚音や経過音,刺繍音など非和声音の定義について覚書として書いています.
私と同じように,音楽を趣味で行なっているが,なかなか上達せず,初級者から脱せない人や初学者と共有して,共に上達できたら幸いです.

そして,この本や他のサイトなどを参考にしております.

というか,音楽学びたい人はぜひ!
基本的な和音とか非和声音,音楽の形式(ソナタ・ロンド形式)についてわかりやすく書かれてます.
私は,ブックオフの閉店セールで300円で買えました:)

非和声音

非和声音というのは,「和声音以外のその調性(キー)内の音」で,
例えば, Cコード C.  E.  G.  (B).  に対する D.  F.  A.  の音たちのことで,
楽曲中の非和声音の使われ方によって,呼び方が変わります.
その辺を今回自分なりにまとめてみました.

経過音

経過音は,「和声音中の異なる2個の音を繋ぐ非和声音」で,
例えば, Cコード中の C.  E.  G.  では,

C → D(コレ!) → E,  E → F(コレ!) → G 

などとなります.
こんな感じで繋いでくれる和声音間の音を繋いでくれる非和声音で
メロディやベースラインを作る時などに大活躍してくれる音たちだと
認識しました.  

刺繍音

刺繍音は,「2個の同じ高さの和声音に挟まれた隣接する非和声音」で,
例えば, Cコード中の C.  E.  G.  では,

C → D(コレ!) → C,  C → B(コレ!) → C,  G → A(コレ!) → G

などとなります.

また,本の記述には,和声音に対して低い音程の刺繍音は,半音下でないといけないという記述があったのですが,確証が持てていないので,他の文献や実践で調査をしてみたいと思います. おすすめ程度の認識で良いと思います.(音楽理論全般に言えることですけど)

保続音

保続音は,「前の和音のバスのルート音が次の和音でも継続される非和声音」で,
例えば, Cコード (C  E  G) からGコード (G  B  D) にコードが移り変わる場合,
Cコード (C  E  G)のバスのルート音であるCGコード (G  B  D) (たぶんG on C)でも鳴り続けている時,Cは保続音と捉えることができます. 

滑らかにコードを展開させたい時に使えるのかなと感じました.
また,本の記述には,バスのルート音の説明しかなされていなかったのですが,バス以外の音,例えば,トップノートも保続音として捉えることはできるのかが疑問に思いました.そして,保属音にかかる和音は5度の和音が良いらしい.(例が多いため)

音倚音 & 掛留音 

刺繍音は,「2個の同じ高さの和声音に挟まれた隣接する非和声音」でしたが,「始めの和声音を省いて,刺繍音から始まる場合」その刺繍音倚音と呼びます.
例えば, Cコード (C  E  G)がなっていて,トップのメロディで,

D(コレ!) → C, B(コレ!) → C

などとなっていると,倚音と捉えることができます.
強拍で用いるのがオススメだそうです.
そして,「倚音が前の和声音であり,タイによって次の和声音へ延長されて,倚音となっている場合」掛留音と呼びます.
例えば, Cコード (C  E  G) からGコード (G  B  D) にコードが移り変わる場合,
Cコード (C  E  G) で鳴っていたCが継続して,Gコード (G  B  D)でも鳴らされる場合,Cは掛留音と捉えることができます. 

逸音 & 先取音 

倚音とは反対に「終わりの和声音を省いて,刺繍音で終わる場合」をその刺繍音逸音と呼びます.
例えば, Cコード (C  E  G)がなっていて,トップのメロディで,

C → D(コレ!),  C → B(コレ!) ,  G → A(コレ!)

などとなっていると,逸音と捉えることができます.
そして,「逸音が前の和声音から,タイによって次の和声音へ延長されて,その和声音となっている場合」先取音と呼びます.
例えば, Cコード (C  E  G) からGコード (G  B  D) にコードが移り変わる場合,
Cコード (C  E  G) で鳴っていたC → D(逸音!)というメロディのDが継続して,Gコード (G  B  D)でも鳴らされる場合,Dは先取音と捉えることができます. その名の通り,コード内の音を先取りしている音です.

お気づきかと思われますが,倚音・掛留音・逸音・先取音は,刺繍音が基となっていると分かります. ですので,まず,経過音・刺繍音・保続音への理解をしっかりさせた後,刺繍音の種類として,倚音・掛留音・逸音・先取音があるというインプットが良いと思いました.

最後に

非和声音についてまとめさせて頂きました.
非和声音を勉強して,感じたのは作曲をする際,もしくはメロディーやベースラインを作る時は,まず和声音(R, 3, P5, 7)などで荒削りに作っていくと良いのではないかということです.メロディーやベースラインが浮かばない時などは特に
まず,基本の3和音を意識しろ!」ということを学ぶことができてよかったです.

また,今回,非和声音について理解を深めたくなったのは,私の大好きなバッハ作曲「G線上のアリア」や作曲「月の光」に倚音・掛留音が多く用いられていると知り,ぜひその技巧を学びたいと思ったからです.
拙いまとめ記事になりましたが,今回学んだ知識が僕や皆さんの作曲や演奏への上達に繋がれば幸いです.

今後も、音楽や絵画、2D/3Dグラフィックス、その他ガジェット、テクノロジーなど芸術関連について記事を書いていきたいと思います。

ありがとうございました。


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