時代の流れを表す「3rd TIME」
不思議な力を感じる「3rd」
「3rd TIME」を考える中、世の中にある「3rd」とつくものについて考えてみた。「3rd PLACE」「3rd PARTY」「3rd PERSON」「3rd COMMUNITY」などなど、、、なんか「3rd」という言葉には「1st「 2nd」にはない良い意味合いが詰まっているようで不思議な力があるようだ。他の「3rd」 とつく言葉について考えることで、新しい意味合いを考えるきっかけになった。その一つが「3rd WAVE COFFEE」だ。コーヒーの飲み方のトレンドを表した言葉です。「3rd TIME」にはこういった捉え方をした時間の使い方としての「時代の流れ」を表す言葉の意味があると考えた。
サードウェーブコーヒー
「時代の流れ」を表す言葉としての「3rd TIME」を説明するにあたって、重要なサードウェーブコーヒーについてまずは簡単に紹介していきます。
サードウェーブコーヒーとはコーヒーの飲み方のトレンドを表す言葉です。サードウェーブとは、訳すと「第3の波」。もうこの時点で僕は、ウズウズしてます。ウェーブ=波=サーフィン!!(笑)
まずは、
第1の波と第2の波について説明します。
第1の波:ファーストウェーブまず、第1の波、ファーストウェーブ。
19世紀後半から、1960年代まで続く、大量生産・大量消費のコーヒーの時代。流通の発達により安価になったことでコーヒーはポピュラーな飲み物になりました。
第2の波:セカンドウェーブ
続いて、第2の波「セカンドウェーブ」。
1960年代、シアトル系コーヒーチェーンなどの台頭により広がった、深煎り高品質の豆を使ったコーヒーの時代。カフェオレやアレンジコーヒーがポピュラーになり、ロゴ付きの紙コップを片手に颯爽と歩くのがクールだというファッションアイコンが登場したのもこの時代の象徴です。
今注目の第3の波「サードウェーブ」。
新しいビジネスとカルチャーがひとつになって確立している時代。
コーヒーの生産地への配慮や価値などが注目されるようになり、コーヒーがカップに運ばれるまでのトレーサビリティ、豆の素材や淹れ方など、各々の工程にこだわるスペシャルティコーヒーが注目されています。そして世界中でハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるスタイルがトレンドになりました。
時代の流れを表す「3rd TIME」
サードウェーブコーヒーの説明で表したようなコーヒーの飲み方のトレンドのように、時間の使い方、時間感覚についてのトレンド?変化に今、大きな波が来ていると考えています。時代の流れを表す人類学的な意味での「3rd TIME」についての考えを説明していきます。
第1の波:ファーストウェーブ。
産業革命によって、大量生産、大量消費時代でモノの豊かさが求められた時代、時間の質を問わず、とにかく時間を消費して生産性を重視した時間の使い方(24時間働けますか?)。
第2の波:セカンドウェーブ。
こちらが少し前の時代で、物に溢れた豊かな生活の中で、スペックや機能が求められ、効率的に品質の高い物を求める時代。限られた時間の中で効率性を重視した時間の使い方(第一次働き方改革、効率、時短、生産性)。
今注目の第3の波「サードウェーブ」。
そして、これからの時間の使い方を表す、次代の時間の価値。効率性ばかりを求めてきたが、限界の壁が見えスペック、性能での比較ではオーバースペックで価値として感覚的に差別できなくなった時代において、近年よく言われる「モノ」から「コト」消費へと変化してきた。モノではなくコトの背景や文化といったスペシャリティなど見えない価値を重視するようになった。今は効率化、合理化が求められ人生における「必要なモノ」ばかりを求められているが、これからの時代の人生より豊かにするのは「無駄・余白」を楽しむといった時間の使い方が求められてくるのではないだろうか、、、、