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06.物語を描いて行く

自分の人生が1冊の小説だとしたら、今日1ページでも進めることができただろうか

物語の主人公として物事を起こして、主体的に動き何かを成し遂げている?


もしかして役割を終えた脇役ってことないよな.....

※当時作っていた曲を聴きながらお読みください

ニューヨークで自分が作った曲が流れたかもしれない

 その出来事が止まっていたMISAKIの物語を少しだけ動かした。

MISAKIは今まで作曲をしたことが無かった。
一緒にバンドを組んでいたzumiyoshiがメロディーと歌詞を作ってくれたので、MISAKIは編曲/トラックメイクを担当するだけだったのだ。

自分の仕事は編曲とトラックメイク。
作曲と作詞は自分の仕事では無いと決めていたから、メロディーを作ってみようなんて考えたこともなかった。


でもニューヨークで自分の曲が流れたことがきっかけで「オリジナル曲、自分一人で作ってみようかな」そんな新しい気持ちが湧き上がっていた。「新音イフ」と一緒なら一人じゃ無いような...新鮮なメンタル。


そういった意味ではMISAKIは主体的に自分1人で物事を進めたことは無かったのかもしれない。いつも誰かと。友達と。知り合いと。会社の人と。家族と。


バンドで失敗しても、自分一人が悪いわけでは無い。部活だって、会社だってチームを組んで役割をこなしていれば物事は進む。「自分だけ悪かったね」そういう風にはなりにくい。それは集団の良いところでもあり、悪いところでもある。

一人で作曲して、一人で作詞して、一人で編曲して、一人で完成させる。
これは完全に自分だけの作品。
自分だけの責任。


インターネットに公開して、誰にも聞かれなかったら全て自分の責任。
結果を分析する時に自分以外に要素が無い。


とてつもない重圧を背負うことになった作曲という作業。
それでも、作ってみたい。

誰かに必要とされた経験が、ひとつの自信となり
作曲をして全世界に公開したい。


自分の人生を自主的に動かす一歩を踏み出した。
一曲を作ることで自分の物語が始まった気がした。

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