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DJについて

BIGHEADがDJについて日々考えていることを書いていきます。

この記事は77億分の1の意見でしかなく、読んだ人に考え方を強制したり啓蒙する意図はありません。自分と違う立場の方や、違う意見の方を否定するわけでは無い、ひとつの意見として読んで頂き「ああ、こう思う人もいるんだなぁ...自分は違うけど」というようなライトな気持ちで読んでいただけたら幸いです。

ただ誰も傷つかない、全ての方向に配慮した文章では自分が書く意味が無いと思うので尖った内容に嫌な思いをする人がいるかもしれません。そのような気持ちになりたくない方はここでページを閉じていただけたら助かります。

ここに書いていない内容の文章を読み取り、歪曲して取り上げたりすることは控えていただけたら......

「前置き」

いつか非プロデューサーのDJについても語る機会を設けたいと思いますが、今回はプロデューサーDJについてのみ記述していきます。

加えてクラブの箱専属DJ、毎月開催されているパーティーのDJについても当てはまらない内容になっております。海外のDJフェス「Ultra Music Festival」「Tomorrowland」のメインステージDJをイメージして、いつかの目標として記述しているイかれた特殊な内容になっております。


「DJにとって大事なこと」

前置きが長くなりましたが、BIGHEADが考えるDJにとってに大事なこと。
それは「ぶち上げる」

「盛り上げる」ということを一番に考えています。
※ウォーミングアップDJ、パーティーの流れを作るDJ、クローズの締めるDJは一旦忘れてください

ボタンプッシャーだろうが、巨乳のセクシーDJだろうが、出番ギリギリに来て即帰るDJであろうが、なんか感じの悪いDJであろうが「盛り上げる」ことができれば全てどうでもいいと思っています。

逆に「盛り上げる」ことができなければ、観客の顔や客層を読んで選曲したり、オープンからクローズまでパーティーを盛り上げたり、DJ論を熱く語るDJも「DJの仕事」をしたと言えないと思っています。

極端な話になってしまいますがDJの仕事は「盛り上げる」ことだと思っているので、自分がDJする時はそこ一点にフォーカスして、いかに盛り上げられるか考えに考えて出番を迎えます。自分がその日のDJが成功したか、しなかったかも「盛り上げる」ことができたかが基準になります。ブチ上げた日は安心して乾杯をし、もっと盛り上げられたかもしれないと思った日はマジで落ち込み反省します。※盛り上げた日も前後のDJさん、観客の方、スタッフの方のお力添えのお陰だと思っていますが他力以外の自分でコントロールできた部分についての乾杯です


「チケット料金の価値を生み出せたか」

「盛り上げる」を違う言い方にすると「チケット料金の価値を生み出せたか」になると思います。観客として前売りの3000円、5000円を払ってクラブに来て「損した」「もう来なくてもいいかな」「高かったな」と思わせないこと。お目当のDJでも、たまたま聞いたDJの一人でも「ああ、今日来てよかったな」と思える体験を提供できればDJの仕事を全うしたと考えます。クラブが好きになる、また来たくなる、という連鎖に貢献できたDJは価値を生み出せていると思います。

ただお客さんがどこで満足したか個々に測ることは難しいので「大きな声をあげてくれた」「踊りまくっている」「歌いまくっている」状態...「ブチ上がる」を指標としています。

「新しい体験・価値を提供できたか」

「チケット料金の価値を生み出せたか」を測る指標は「盛り上げた」だけでは無く「新しい体験・価値を提供」できたか?という要素もあると考えています。

具体的には「全く聞いたことの無い曲に出会う」

DJが探した素晴らしい曲を聞くのを楽しみにクラブに行く、というのはクラブ文化の醍醐味でもあります。知らない曲をShazamで調べて新しいアーティストや曲を知る行為はITと音楽がコラボした最高の文化ですよね!そして、その体験の中でも最高にフレッシュな「全く聞いたことの無い曲に出会」えるのはプロデューサーDJが作った最新曲を一番最初に聞くという行為です。

これは前置きに書いた通りプロデューサーDJ限定の内容になるですが、DJが作った曲をDJがかけるという行為の説得力は凄まじいものがあります。skrillexの曲をskrillexがかける....失神。zeddの曲をzeddがかける....失神。当たり前のことを書いてますが、アーティスト本人がかけると破壊力が200%に増大します。

skrillexの曲をdavid guettaがプレイしても盛り上がると思います。ただその後にskrillex本人がskrillexの曲をプレイしたら後者の方が盛り上がるのは間違いない。逆も然りですが。とにかく本人のオリジナル曲を、本人がプレイするのを聞くのは観客として体験する最高の経験です。※ぜひ体験してみてください!

なので、クラブイベントで本人が作った未発表曲をプレイする。これは100%「全く聞いたことの無い曲に出会う」が確約された「新しい体験・価値を提供」できることだと考えています。たとえ好みじゃなかったり、一聴して盛り上がりにかける曲だったとしても!新しい音楽が再生され、音楽史が更新された歴史的一歩の瞬間に立ち会えたのです。「知らない曲はつまらない」ではなく「知らない曲はラッキー」と思っていただけたらDJ冥利に尽きます。

たとえ「盛り上げる」ことができなかったとしても誰も聞いたことのない曲を作り、プレイすることで音楽を開拓していく行為は価値のあることだと思います。誰も知らない曲をプレイするより、多くの人が聞きたいアンセムをプレイする方が安パイです。フロアに人が減るリスクも少ないので....ただ、クラブに遊びに来る方に一度だけお願いしたいことがあります。

「新曲盛り上がらない問題・アンセム寿命問題」

アンセムはプレイすればするほど、飽きます。一回かけるたびに寿命が減っていく仕組みになっています。アンセムをかけて盛り上がっても、いつか「またこの曲か...飽きたな」と感じてしまい「クラブ飽きたな」「界隈飽きたな」に繋がる可能性があります。もちろん一体感を感じることができるアンセムは最高です。自分もプレイします(自分はアンセムの寿命が減らないようにREMIXを作ってプレイしますが)でも、同じ曲をプレイすることは消費でもあるのです。

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