【ビッグバンドファン】を始めた理由
いきなり始めた【ビッグバンドファン】。何故始めたのか?何が目的なのか?改めて考えているところをまとめてみました。あくまで今考えているところなので恐らく変わると思うんですけど、それはそれで記録として残しておくことに意味はあるかなと思い、書いてみることにします。
【ビッグバンドファン】を始めた背景
私自身は一人のビッグバンド好きとして四半世紀近く色々楽しんできました。時にリスナーとして数々のライブを楽しみ、時にプレイヤーとして様々なステージで演奏もしてきました。そうした中で様々な人との出会いや環境、時代の変化も経験してきました。
そして、気づけば不惑と呼ばれる年齢になった。
するとどうでしょう、ついこの間までランドセル背負ってそこら辺を走り回っていたはずの子供達がなにやらとんでもない活躍をしていたりする一方、自分自身を振り返ってみると「あれ?」と思ってしまったりする。自分の現在と繋がるはずのビッグバンド、にも関わらず繋がりが見えてこない。通時性も共時性もまるで希薄、なんなんだこれは?????
時間は残酷なもので放っておけば勝手に進んでいくし、かつてのジャズジャイアントも等しく歳を取っていく。マッコイ・タイナーもチック・コリアもウォレス・ルーニーも皆この世を去り、前田憲男さんもマイケル・ブレッカーももういない。菊池成孔はDC/PRGを解散し、ボブ・ミンツァーもとうに赤いちゃんちゃんこの年齢を過ぎている。そう、放っておけばあとは勝手に死んでいくだけなんだ。
自分が大切だと思っているなら
それを行動で示すのはお前の責任だ
お前の軸はお前が決めろ
多分この先何もしなければ瞬きぐらいの時間しかお前には残されていない
だから誰かではない自分でやるんだ
そんな思いから、気づけばただ感じるままにブログを立ち上げ、YouTubeで喋り始めてました。
というわけで、何も考えずに始めた【ビッグバンドファン】ですが、せめて書く・喋ることぐらいは決めておこうと思い「ビッグバンドの<可能性><魅力><現在>を書く・喋る」ということだけ決めました。
ビッグバンドの<可能性>とは
可能性とはビッグバンドがジャズだけではない、クラシカルな音楽もポップな音楽も、トラディショナルな音楽も現代的な音楽も、しっとりとしたサウンドも激しいサウンドも、幅広く対応出来る稀有なバンド形態だということです。
クラシック音楽を演奏する例はこんな感じ
逆にゲーム音楽やボカロといった最新の音楽技術とビッグバンドが融合する例はこんな感じ
更に音楽愛好家の間でDTMとビッグバンドの融合といったものが試みられる例もあったりします
このようにビッグバンドは幅広い音楽的可能性を有していることから、例えばエヴァンゲリオンの音楽監修でも有名な鷺巣詩朗さん、沢田研二「勝手にしやがれ」を始め数々のヒット曲を作曲し日本歌謡界を牽引してきた船山基紀さん、今や飛ぶ鳥落とす勢いのKing Gnu ベーシストの新井和輝さん等々、日本音楽界を牽引しているアーティストにもビッグバンドは強く影響を与えています。
ビッグバンドはジャズだけのものではない、ましてやスウィングだけのものでもない。そうしたビッグバンドが持つ音楽的な可能性を実際のライブやアーティストの紹介などを通じて広く知って頂く、これが【ビッグバンドファン】が考えるビッグバンドの<可能性>を伝えることとなります。
ビッグバンドの<魅力>とは
ビッグバンドには音楽的可能性が豊富にある、それだけでは「可能性に殺されてしまうぞ」なんてセリフが聞こえてきそうです。
ビッグバンドは可能性があるだけでなく、それらを実に見事に【音楽】にする「アレンジ」や「バンド形態の柔軟性」といった要素も持っています。
勿論こうした要素を活かせるかどうかはコンポーザー・アレンジャーの実力と実際に演奏するアーティストの技量にかかってきますが、そこはエリック宮城氏を始めとしたミュージシャンが長らく現場で活躍してきたことと合わせて、音大始めとした各種教育機会における後進育成にも尽力されてきた結果、全体の地力が上がり、いまや海外のビッグバンドと聴き比べてもなんら遜色ないほどのレベルになりました。
特にコンポーザー・アレンジャーという面では昨今ビッグバンド愛好家は勿論のこと徐々に一般の音楽ファンにも知られつつある狭間美帆氏の登場で、ビッグバンドにおいてもいよいよ日本人がグローバルに活躍する時代がやってきました。
【ビッグバンドファン】はこうしたビッグバンドが持つ音楽的魅力を一人でも多くの方に伝えられるよう、あらゆる角度から深堀し伝えていきます。
ビッグバンドの<現在>とは
豊富な音楽的可能性と魅力を持ったビッグバンドですが、とはいえその現在地を知っているという方は案外少ないのではないでしょうか。上記のような情報は音楽番組の減少も相まってマスメディアで取り上げられる機会も限られており、結果「ビッグバンドは古い音楽」というイメージが一部で定着してしまっていることも事実だと思います。多分世の中の多くの方がビッグバンドと聞くとこういうイメージなのではないかと思うのです。
ところが実際には、日本の音楽業界でもライブ指向の高まりを受けて次々とトップアーティストがビッグバンドとコラボしてライブ、アルバムをリリースしています。
更にアーティストだけでなく芸能人がコラボレーションするという例もあります。
これだけの魅力と可能性を持った音楽を歴史的にたまたま早くから手にすることが出来(日本のジャズやビッグバンドは戦後の進駐軍から始まっている)、そうした要素を十分に引き出せるだけの実力をもったアーティストがいる(実力をもったアーティストってそこら辺から湧いて出てくるものではないんですよ)。こんな幸運に恵まれながら殆どの方がその事実を知らずに「最近の日本の音楽シーンってなんだかつまんねぇなぁ」とか「どの曲聞いても同じに聞こえちゃって、個性が無いなぁ」とか「昔の曲はいい曲が多いけど、今は人数の多いアイドルグループの曲とジャニーズの曲ばかりで聞いてられん」とか、思ってませんか?もしそんなことを少しでも思っている方
ボーっと生きてんじゃねぇよ!
と言ってあげたいと思います。【ビッグバンドファン】はビッグバンドの<現在>を、時にその歴史を、時に時事ニュースも絡めながら、皆さんに分かりやすく伝えていきます。
物事を【好き】というだけでどこまで出来るかを試してみたい
というわけで【ビッグバンドファン】を立ち上げた理由とその目的について、あくまで現在考えていることですがまとめてみました。
現状はまだひたすらビッグバンドについて書く・喋るだけのものですが、近々評論家の方や現役で活躍されているミュージシャンの方をお呼びしてビッグバンドに関する勉強会やセミナーを開催します。更にビッグバンドに関するクイズ大会などのイベント、面白ライブといった企画もやっていきます。あと、海外向けに日本のビッグバンドの熱さを発信していく、特にゲームやアニメ音楽に関しては海外の方が日本より熱い市場になってきているので、そこはキッチリやっていきますし、アカデミックに研究されている方と連携した情報発信もやっていきます。勿論今やっているブログやYouTubeでもビッグバンドと絡めた色んなチャレンジ(「~みた系」のヤツですね)もしていきますし、取材も積極的にやっていきます。
【ビッグバンドファン】は様々なSNSで情報発信をしていきます
とりあえず皆さんのよく使うサービスでフォローして頂けたらと思います。
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何故やるのか?それはビッグバンドが好きだからです。ただ【好き】それだけでどこまで出来るか、これはそんな実験でもあります。たった一人で何も考えずに始めたものですが、気長に付き合って頂けたら幸いです。よろしくお願いします。