「迷うことはないさ。俺たちが伝説になるんだ。」「腕が折れたって、死んだって、俺は叩き続ける。」ビッグバンドをテーマにした二次元創作を考えてみる
はい、ビッグバンドファンです。今日はビッグバンドをテーマにした二次元創作を考えてみます。
キッカケはウィンドボーイズというスマホゲーム(まだ出てない)
実は「吹奏楽×男子高校生×青春」という設定でDMM Gamesより「ウィンドボーイズ」というゲームが出る、、、らしいんです。
「らしい」というのは、これどうも昨年リリースされる予定が延びに延びているようで、先週3/5に「絶対リリースします!決意の生放送」という動画をYouTube Liveで出すなど、何か今週公開された某エヴァンゲリオンみたいな展開が繰り広げられているようなんです。
なので、現在事前登録受付中という段階なのですが、そんなまだゲームがリリースされていない段階にも関わらず、既に事前登録者数10万人突破なんていうニュースが流れてくる、不思議な状況になっています。なんかゲームより前に声優さんのキャンペーンとか、漫画とか、色々展開されてるんですよ。
ストーリーは公式サイトから引用ですが、こんな感じです。
桜が左右から枝をのばし、つぼみがほころび始めた春の日主人公は、新任教師として地元である金沢に戻ってきた。主人公の赴任先である石川県立威吹高等学校は創立126年目となる歴史ある公立高校で文武両道を掲げる県内トップクラスの進学校。威吹高校の吹奏楽部は、全国大会常連の強豪校だったがそれも今では遠い昔のことで、実質廃部状態となっていた。そんな中、嵐を呼ぶ新1年生たちが入学してきて主人公は吹奏楽部復活の大騒動に巻き込まれていく──
基本的には吹奏楽部に入部してくる男の子を育てる育成ゲームらしいです。
これのビッグバンド版作れるんじゃない?と思ったら何か似た設定のものを発見する
まだゲームがリリースされてもいないのにこんなに盛り上がってる。だったら、これのビッグバンド版も作れるんじゃないの?と思って調べてみたら、なんと「JAZZ×高校生×青春」という殆ど似たような設定で「JAZZ-ON」なんていうメディアミックスプロジェクトがあることを見つけてしまいました。2019年後半から立ち上がり、現在1年半ほど経ってます。
ストーリーはこんな感じです。
舞台は横浜。市立湊ヶ丘高等学校には、学校の統合により2つのJAZZ部がありました。ひとつは、本格JAZZ演奏サークルである『SwingCATS(スイングキャッツ)』。もうひとつは、アニソンJAZZを楽しむ『星屑旅団(ほしくずりょだん)』。JAZZに対する価値観や考えも異なる2つの集団は、互いのチーム存続のため、夏のコンクールで手を組むことに。大会で優秀な成績を残した彼らは、学校にそれぞれの活動を認められ危機を脱しました。少しずつ響き合い始める、SwingCATSと星屑旅団。次の舞台は、秋のアンサンブルコンテスト。少人数チームに分かれたメンバーたちは、どんな演奏をみせるのか。「さぁ始めようぜ!俺たちのジャズを!!」
ちなみにメディアミックスと言いましたが、楽曲・ドラマCDを中心とした展開で、楽曲はYouTubeやTwitterなどで配信されています。
例えば本格JAZZ演奏をするという設定の『SwingCATS(スイングキャッツ)』はこんな感じ
もう一つのアニソンをJAZZ風に演奏する『星屑旅団(ほしくずりょだん)』はこんな感じ。
こんな感じでちゃんと設定に従って楽曲をリリースするという徹底っぷり。ただこのプロジェクトの何が凄いって、キャラの立ち方が半端無いところです。とにかく出てくるキャラが強烈なんですよ。やっぱり二次元は最強だ。
例えば『SwingCATS(スイングキャッツ)』のリーダーでトランペット担当の智川翔流(ともかわかける)君は「迷うことはないさ。俺たちが伝説になるんだ。」です。言えない、俺には言えない。この時点でもう負けてます。
他にもバイオレンスドラマー???この時点でスゴイのですが、行田光牙(いくたこうが)君は「腕が折れたって、死んだって、俺は叩き続ける。」です。言えるか?このセリフ言えるドラマー、いるなら今すぐ出てこい!!
勿論『星屑旅団(ほしくずりょだん)』も負けていません。リーダーの鳴海ロラン君は「確信があるんだ。アニソンをより一層輝かせるのはJAZZだ。」です。
そして、個人的にコイツが最強だと思うんだけど、チャラ男ツインズ、アルトサックスの九鬼煌真(くきおうま)。「みんな俺のこと好きになっちゃうんだよな~!それでも聴いてみる?」くぅ~~~~~、お前は一体なんなんだ。
という具合です。
基本的に恐らく設定はジャズ研?っぽいんですが、両方とも8人ずつキャラがいます。これストーリー的に対立する2つのバンドがやがて融合して、最後はビッグバンドで演奏するんじゃないの?16人になるからね、何とかなりそうな気がする。
更に調べていくと世の中は【楽器男子】をテーマにした二次元創作で溢れていることに気づく
更に調べてみると、これは既にリリースされているゲームですが、オーケストラを舞台にした「金色のコルダ」というゲームが、なんとあのコーエーから出ていました。コーエーって、あの【信長の野望】のコーエーですよ。凄い時代になったと思って調べてみたら、2003年にPCゲームとして第1作目がリリース、2004年にはPS2に移植されたということで、ゲームは全部で5作(金色のコルダ、金色のコルダ2、金色のコルダ2 アンコール、金色のコルダ2 ff、金色のコルダ オクターブ)最新作のオクターブは2019年にリリースされています。他、漫画が2作(金色のコルダ、金色のコルダ 大学生編)、アニメも2作(金色のコルダ〜primo passo〜、金色のコルダ〜secondo passo〜)ということで、かなりの名物タイトルになっているようです。
ムービー冒頭の「じゃあ、世界一のオーケストラを作るとするか」に、もうガツンとやられてしまいます。
楽器男子の二次元化という意味では他にも「坂道のアポロン」もあります。
これはかなりまともにJazzやってて見た時にかなり驚いた記憶があります。ピアノの当てが松永貴志さんだったことでも結構話題になりましたしね。
こちらも元々漫画が2007年から2012年に連載されていて、その後2012年にアニメ化されたというものです。
あとガッツリJAZZやっているという意味では現在も連載が続いている「BLUE GIANT」も外せないですね。
この作品は丁度「坂道のアポロン」の後、2013年から連載が開始、2016年からはヨーロッパ編となる「BLUE GIANT SUPREME」、そして2020年からはアメリカ編となる「BLUE GIANT EXPLORER」が始まっています。主人公の宮本大が世界一のジャズプレーヤーを目指して奮闘する物語で、マンガ大賞2016で第3位を獲得した他、2017年の第62回「小学館漫画賞」(一般向け部門、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞をそれぞれ受賞。2021年2月時点でシリーズ累計発行部数は680万部を突破しているという人気作品です。これもいずれアニメ化されるのかな?今のところ漫画だけの展開です。
勝手に「ビッグバンド×男子高校生(大学生)×青春」でストーリーを考えてみる
というわけでですよ、世の中、楽器男子の二次創作熱は高いということはお分かりいただけましたでしょうか?ちなみに女子を含めれば当然「響けユーフォニウム」「のだめカンタービレ」なんかも入ってきます。
「クラシック」「吹奏楽」「ジャズ研」とこれだけ二次元創作が盛んに行われているのに「ビッグバンド」が1つも無いというのはやはりおかしい。というわけで、ここからは妄想タイムです。
まずストーリーの方向性ですが、やはりスケールは大きく「世界一のビッグバンド」ですね。舞台は高校。主人公は天才トランぺッター、なんだけど父親との因縁で楽器から離れているってことにしましょうかね。この主人公が入学するところから物語はスタートする。そこに何も知らないヒロインとなる女子生徒がこの主人公に声をかけビッグバンド部に誘うが、主人公は行く気にならない。しかしヒロインが強引に誘い、渋々連れていかれる。そこにかつて主人公の父親に憧れ、その背中を追い続けてきた主人公のライバルとなる同学年の入部志望者が現れる。主人公を「才能から逃げた腰抜け」と罵り、悔しかったら勝負しろと喧嘩をふっかけるライバル。主人公も悔しくなり、その場でバトル開始。圧倒的な技量を見せるライバルに対し、主人公は苦しい展開。しかしそこで主人公は思い出す「お前の音を・・・響かせろ!!」謎の言葉と共にあふれ出すパッセージ。そう、主人公はジャズトランペッターとしての才能を持っていた。圧倒的なアドリブプレイにライバルは完全に負けを認めるしかない展開、そこに割って入ってくるのが部長。この部長、この高校の吹奏楽部の歴史史上最強の人物として100年に一度現れるかどうかというほどの神童。この部長のこれまた圧倒的なプレイの前に主人公あえなく撃沈する。そして主人公とライバルに向かって「お前達程度のプレイヤーは吐いて捨てる程いる。勘違いするな!!」と言い放つ。悔しさのあまり部室を出ていく主人公。しかし心には確実に火がついた。「俺が・・・世界一のビッグバンドを作ってやる!!」今、伝説の扉がついに開かれる!!
勢いで一気に書いてしまったが、どうだろう。俺、今までコミケとか行ったことないんだけど、こういうのとりあえず同人でやってみたりすると面白いのかな?俺、絵はかけないから、やるなら絵師とタッグ組まないと出来ないけど、その辺ってどうなってるんだろう。最近は漫画アプリとかも流通し始めているから、ニッチなテーマ性でも割と掲載出来るところはある気がする。それこそ山野楽器さんを巻き込むとか、あるいは漫画の中に「森野純子」とか「エリス宮坂」とか実際の人物をモチーフにしたようなキャラを出して色々引っ掻き回すとか、結構やりようはある気がする。。。
というわけで、夢?妄想?は広がるばかりですが、いかがでしたでしょうか?でも、こういうのやってみるの面白いと思うんだけどなぁ、どうなんだろ。。。以上、ビッグバンドファンでした。ばいばい~
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