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2021年エリザベス女王杯 予想

 前回の天皇賞・秋では本命対抗でワンツー。
 馬券もコントレイルとエフフォーリアの馬連1点を1万円分購入し、39000円の払い戻しをゲットした。
 馬券を買い始めた2018年からこれで4年連続的中。
 天皇賞・秋は相性がいいレースだ。

 その勢いでエリザベス女王杯も馬券を的中させたい。
 しかしエリザベス女王杯は逆にここ3年外し続けている。ここらで逆転し、流れに乗りたい。
 今年の春は結構な大惨事だったので……。

 エリザベス女王杯は本来は京都競馬場の芝外回り2200mで行われるが、京都競馬場は改修中のため去年に引き続き阪神競馬場の芝内回り2200mで行われる。
 宝塚記念と同じコースだ。
 だからといって宝塚記念と同じ予想がまかり通る訳でもないのが面白いところ。うそ。面白くない。困る。
 歴史を見るとグレード制が導入される前から開催されており、色々あって今の形になっている。
 名レースも複数あるので、是非自分で調べて欲しい。
 私はスノーフェアリーが三冠牝馬アパパネを粉砕した2010年とラッキーライラックが復活した2019年が好きです。

 まずはレース傾向。過去10年で
 1番人気が【2-3-2-3】
 2番人気が【1-1-1-7】
 3番人気が【4-0-2-4】
 とまぁまぁ順当に決着しやすい印象。馬連平均配当は約4000円から5000円、三連単はここ10年でほとんど万馬券であり、波乱もそれなりに起こる。
 しかし2桁人気の激走は2016年のシングウィズジョイ(12番人気・2着)のみ。
 極端な穴狙いは避けた方がいい傾向にある。
 5~9番人気あたりを組み込むことで高配当も狙える。

 阪神芝2200mは内回りコースを1周するコース形態。
 直線が短く、第4コーナー手前でポジションを取りに行く必要がある他、緩やかな下り坂なのでペースが上がりやすい。
 GIでは特にその傾向が顕著なため、スピードの持続力や器用さ、最後の急坂でもバテないスタミナやパワーを求められる。
 宝塚記念でもディープインパクト産駒だけでなくキングカメハメハやステイゴールドといった種牡馬の産駒が勝利しているだけあって、複数の能力が求められる。
 2020年に連覇を達成したラッキーライラックもオルフェーヴル産駒だ。
 それを考慮するとディープインパクト、ハーツクライ、キングカメハメハ、ステイゴールド(オルフェーヴルまたはゴールドシップ)あたりの種牡馬が中心になるか。

 枠順では基本的に1から8枠まで大きな差はない。
 スタートから第1コーナーまでは距離があるため、ロスが大きくならないからだろう。
 スタート後に坂もあるため、ペースも上がりづらいのもあるか。

 ステップレースは府中牝馬ステークス組と秋華賞組が優秀。
 前走が条件戦の馬も馬券に絡む例はあるが、いずれも前走は1番人気で1着の馬が2例あるのみ。
 また前走掲示板を外した馬で馬券に絡んだのは過去10年で4回。
 そのうち1頭はアパパネで実績は一流。
 上述のシングウィズジョイを除いたアロマティコ、タッチングスピーチは前走は人気を背負っており、勝ち馬とのタイム差も0.3と大敗していたわけではなかった。
 実績を考慮する場合、大敗から巻き返すパターンは少ないと見るべき。

 年齢では過去10年、圧倒的に4歳が好成績を収めている。
 3歳、5歳馬も絡んではいるが、過去10年に6歳以上で馬券に絡んだのは2019年のクロコスミア(9番人気・2着)のみ。
 この馬は2017年、2018年ともに2着であり、リピーターのため、そうでもないならば基本的に6歳以上の馬は買えないだろう。

 天気も良好であり、恐らくパンパンの良馬場で行われることになる。助かる。不良馬場は嫌いだ、予想がわからん。

 ちなみに評価は
 A……本命対抗クラス
 B……馬券圏内が充分狙える
 C……馬券に絡むのは厳しい
 記載していない馬はまず来ないだろう、という予想。

〇1枠1番 レイパパレ 前走:オールカマー4着 評価《A》
 父は大種牡馬ディープインパクト、母父はクロフネ。牝系には牝馬重賞で好走した馬が複数いる、日本古来の牝系出身。
 父ディープインパクト母父クロフネの馬はステファノスやシャイニングレイなど。
 GI馬はレイパパレのみだが、マイルから中距離の重賞での活躍馬が多数いる。
 タイプとしてはスピードタイプというより道悪や急坂でも走れるパワータイプ。
 持続力勝負になりやすい阪神芝2200mは合っている。
 前走のオールカマーはグローリーヴェイズの仕掛けによって力み、ペースが加速し苦しくなったため、最後伸びきれなかった。
 また、前走は少し太め残り感があった。個人的には430kg前後の馬体重が理想の気もするが、調教後体重は448kgと輸送でどこまで減るか。
 しかし脚質やコース形態からも枠順は最良。
 4歳牝馬の戦績が最もいい他、前走オールカマー組は好成績を残している。
 レースの距離が2200mになって2連敗しているが、宝塚記念を見ても牝馬同士であれば簡単には負けられない。
 重い印を打ちたい1頭である。

〇1枠2番 クラヴェル 前走:新潟記念3着 評価《C》
 父は最近絶好調のエピファネイア。母父はキングカメハメハ。デアリングタクトと同じ父と母父の構成である他、サンデーサイレンスの4×3、Hail to Reasonの5×5も同じ。
 血統的にパワーと切れ味を兼ね備えており、ハマったときの爆発力には期待大。
 前走はインを突いて3着、ここ3走は重賞で惜しい競馬が続いている。
 穴馬で来るならばこの馬だと思われるが、近走は斤量51.0kg~52.0kgでの出走。55.0kgの斤量で出走した3勝クラスの条件戦では4着と、GIのレベルではさすがにきついか。
 ワイド、複勝、3連系であれば入れてもいいかもしれない。

〇2枠3番 アカイトリノムスメ 前走:秋華賞1着 評価《B》
 父ディープインパクト、母はアパパネと三冠馬同士の配合。
 前走は阪神芝2000mの舞台で見事に勝利し、GI初勝利を飾った。何気にPOG指名馬。POG期間中に勝って欲しかったが、とにかく秋華賞で勝ってくれて何より。財布がお世話になりました。
 兄のジナンボー、ラインベックなどに比べて中長距離適性が高い。父のディープインパクトのような瞬発力よりはアパパネあるいは母父キングカメハメハの産駒特有の長くいい脚を使える持続力が武器。
 京都芝2200mよりは阪神芝2200mの方が向いているだろう。オークスも2着に入るなど距離延長は問題なし。
 調教も動いており、不安要素は少ない。
 過去10年の前走秋華賞1着の馬の成績【1-1-0-2】であり、特別不利なわけでもないが優位でもない。
 ただ3歳馬として見ると4歳に比べやや不振な傾向もある。今年の牝馬クラシック世代が古馬に対してどこまでやれるか。
 面白いことに馬券外に敗れたのは2014年のショウナンパンドラと2019年のクロノジェネシスの2頭。この2頭は後に牡馬牝馬混合GIを制している。
 牝馬限定戦より牡馬との戦いの方がやる気を出すタイプの2頭なのかもしれない。アカイトリノムスメはどちらのタイプだろうか。

〇3枠5番 ステラリア 前走:秋華賞6着 評価《C》
 父はキズナ、母父はエプソムダービーを制したMotivator。この馬はタイトルホルダーの母父でもある。
 キズナ自身は2013年の日本ダービーを制するなど中長距離で活躍したが、産駒はマイルから2000mあたりが主戦場。
 また、キズナの500kgほどある雄大な馬格が引き継がれるためか、短距離馬やダート馬も出てくる。
 ステラリアも前走は490kgで出走するなど馬格には恵まれている。また、キズナ産駒は阪神、京都の馬場を得意としているため、舞台はあっているだろう。
 前走の秋華賞では後方からジリジリと伸びていた。
 切れ味鋭い末脚というよりは、ジワジワと伸びる脚を持っている。時計がかかれば一発があるかもしれないが、個人的にはスピードに欠ける印象。
 来ても3着まで。

〇3枠6番 ランブリングアレー 前走:オールカマー7着 評価《B》
 叔父に天皇賞馬スピルバーグ、マイルCS勝利馬のトーセンラーがいる良血出身の馬。今年のヴィクトリアマイルで2着に入ったが、後方に控えてゆったりとしたペースで追走していた。
 マイラーというよりは2000mの方に適性があるだろう。オールカマーでは勝ち馬集団を見ながら追走し、最後は持ち出すのが遅れたような格好に。後続が上がってきたことで動けなくなってしまった。
 コーナーがきつく短い直線ではGIペースでは少し展開が合わなかったか。
 大箱の方が向いている印象だが中山でも勝利経験はあり、母系にもSsdler's Wellsもあることから時計がかかる展開でもやれる。ただ少し距離が長く、また阪神2200mのタフなレースで追走できるかどうか、不安な気持ちもある。
 内枠を活かしてポジションをキープ出来れば。

〇4枠8番 テルツェット 前走:クイーンS1着 評価《B》
 リアルスティールやつい先日BCフィリー&メアリーターフを勝利したラヴズオンリーユーの姪にあたるピカピカの良血馬。
 前走は大外を回して豪快な末脚で差し切って重賞2勝目。ヴィクトリアマイルの負けは出遅れと時計が速すぎたか。距離は1800~2000mの方が向いている。
 鞍上はエリザベス女王杯で好成績を残すM.デムーロ騎手であり、そこも魅力。後ろから一気に追い込んでくることで馬券に絡むことは充分に有り得る。
 不安材料は前走から2ハロンの距離延長。脚を溜める展開に持っていきたい。展開次第で馬券に絡むことは有り得る。

〇5枠9番 ウインマリリン 前走:オールカマー1着 評価《A》
 父はジャパンカップを制したスクリーンヒーロー。母父はケンタッキーダービーを制したFusaichi PegasusでラジオNIKKEI賞を制したウインマーレライの半妹。
 Danzigのクロスがあり、同じスクリーンヒーロー産駒であるジェネラーレウーノに近い。
 Roberto系らしく、3歳春に成長し、クラシックに殴り込んだ。
 また2017年のスクリーンヒーロー産駒は種付け料が上がり、大手牧場の種付け依頼が増えた年の産駒のため、繁殖牝馬の質が向上している。
 前走は前が壁になりながらも間を割って突き抜けた強い勝ち方を見せた。1週前追い切りでは併走で遅れをとっていたが、態勢は立て直された。
 天皇賞・春より状態は良い。成長曲線を描くスクリーンヒーロー産駒であり、4歳牝馬として期待は大きい。

〇8枠15番 ウインキートス 前走:オールカマー2着 評価《C》
 父はゴールドシップ。阪神芝内回りスーパー得意マンだった父であり、連覇を達成した宝塚記念と同じコースなのもあって期待は大きい。
 前走はウィンマリリンの直後を追走。前半はスローペースで進み、グローリーヴェイズがまくったことでペースが上がっても慌てることなく内で脚を溜めた。
 枠順、展開、ポジションが噛み合った2着だった。今回は外枠からで、ポジションを取りに行けば外を回ることになるだろう。
 かといって阪神内回りで後ろから外を回すのは不利。タイプ的にも瞬発力を活かすタイプでは無く長く足を使いたいタイプ。
 ベストはオールカマーのように好位につけるレースだろうが、枠順とGIのレベルとしても少し苦しい印象。
 今回は切りで。

 これらの予想をまとめた上で注目すべきは……


・本命 レイパパレ
 今年の春に6連勝でGI勝利、以降は壁にぶち当たった感があるがそれでも堅実に走っている。
 負けたレースも牡馬牝馬混合レースであり、牝馬のみのレースならば力は上位。
 女王戴冠の期待は大きい。

・注目穴馬 クラヴェル
 斤量増加など正直不安要素は非常に多いが、血統や騎手、そしてレースのパターンから爆発力には期待できる。
 紐に絡めて高配当を期待したい。


印を打つならば
◎レイパパレ
〇ウインマリリン
▲アカイトリノムスメ
△ランブリングアレー
△テルツェット
注クラヴェル

 買い方は三連単フォーメーションか、ここからさらに絞って馬連系の2択で考えている。
 前回は人気決着となり、私の予想もドンピシャだったが正直エリザベス女王杯はコース代わりもあり、不安が大きい。
 どのくらい突っ込むかは当日の馬体重やパドックを見て決めることとする。
 

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