2024年 NHKマイルカップ 予想
桜花賞ではA評価馬でワンツー、そして3着にはB評価馬と完全的中!
さらに天皇賞・春でもA評価のブローザホーン、B評価のテーオーロイヤル・ディープボンドで決着し、三連複的中!
今回のNHKマイルカップも絶好調予想を披露!
というわけで例年荒れるで有名なGⅠ、NHKマイルカップ。結果だけ見ると、過去10年の勝ち馬で前走1着だったのは2頭だけ。1番人気の勝利馬も2頭だけと、クラシック路線とは違う3歳マイル戦線故のローテの複雑さや実力関係の差がハッキリわからないことが荒れた結果を生み出しているのだろうか。
今回も予想印は
A…本命、対抗級。連対は濃厚。
B…紐には抑えておきたい。
C…複勝圏は厳しい。
という形で示していく。
1枠1番 ダノンマッキンリー 評価:B
前走のファルコンステークスは4コーナーで14番手の位置から良く伸びて差し切った。
上位のほとんどが先行集団にいた中で唯一この馬だけが後方から伸びてきた姿は、展開がハマったのもあるが能力の高さが目立った。
前々走のクロッカスステークスは前半がスローペースとなり、この馬にとってはゆっくり走るのがキツかったか。
ベストは1400mだろうが、GⅠというレベルが上がる舞台ではペースも速くなるだろうし、遅くてかかるということはないだろう。ハイペースの展開になってからこの馬が台頭することは充分ありえる。距離延長への対策がカギ。
1枠2番 ノーブルロジャー 評価:B
毎日杯からの参戦。その毎日杯は重馬場で向かないであろう状態でしっかり3着を確保。前々走のシンザン記念で破った相手は重賞でも好走するなどレベルも高かった。
距離短縮となるが、むしろプラスに働きそう。
どの位置から競馬をするのかが少し読めないが、どこからでも競馬ができる器用さもある。ここは馬券からは外せない。
2枠3番 ディスペランツァ 評価:C
アーリントンカップを勝利してこの舞台に。3歳になってからマイルレースを走り始めたが年明けから2連勝。半兄のファントムシーフより短い距離の適性が出たか、半兄よりも切れ味に優れている。
ただ今回はGⅠなだけあって、アーリントンカップのようなスローペースからの直線勝負とはならなさそう。
展開が向かないことが予想され、今回はC評価。
2枠4番 イフェイオン 評価:C
エピファネイア産駒の牝馬でフェアリーステークスの勝ち馬。フェアリーステークスでは早めに動いてバテずに粘り切った。桜花賞は折り合いを欠いて11着。着差ほど離れていないとはいえ、今回のNHKマイルカップのメンバーは桜花賞にも引けをとらないハイレベルレース。
フェアリーステークスでも口を割っていたし、そもそもレースタイムが速くなった桜花賞では先行しきれなかった。今回も折り合いが課題な点とポジションの確保が厳しそう。
3枠5番 ボンドガール 評価:C
上位3頭が重賞勝利した超ハイレベルな新馬戦を勝利した良血馬。その背景も評価されているが、少し過剰な人気な印象を受ける。新馬戦で負かしたチェルヴィニア、コラソンビートは桜花賞では凡走(チェルヴィニアは直線で不利があったが)。サウジアラビアロイヤルカップはゴンバデカーブースに敗北、ニュージーランドトロフィーカップもエコロブルームに敗北と、あと一歩で牡馬に及ばずに負けている。
もちろん、同世代の牝馬同士であれば上位だと思うが。
東京コースに変わるのはプラス、前走が久々だった点を考慮すれば変わり身はありそうだが、オッズ的な旨味も内容ほど無いので、来たらごめんなさいというわけで、バッサリ切る。
3枠6番 ロジリオン 評価:C
今回は距離が長い。ベストは1400mだろう。ファルコンステークスでは進路が開かず、脚を余していたので度外視。クロッカスステークスはスローペースで前の馬が有利な中で差し切っており、能力の高さは感じさせるが未勝利戦で1600mを使い2着。それ以降は1400mを使い続けており、馬も1400m仕様に変わっているのでは。
相手が強化される今回はCで。
4枠7番 チャンネルトンネル 評価:C
福永厩舎初GⅠ出走ということで注目を集めている。前走のアーリントンカップは最後に伸びてきたが3着。差し届かず3着であればともかく、前にいた馬に届かず、さらに後ろにいたディスペランツァにも差されたのは印象が良くない。思い切って最後方から末脚勝負をすれば面白いと思うが……個人的に応援はしているので、応援馬券は買う。
4枠8番 エンヤラヴフェイス 評価:C
重賞を使われ続けてはいるが基本的に後方のまま、見せ場がなく負けている。2歳重賞ではジャンタルマンタルの2着があるが、2歳は仕上がりの早さや操作性で能力をひっくり返せる部分もあり、今回も厳しい。
5枠9番 キャプテンシー 評価:B
ニュージランドトロフィーカップは接触もあり、自分のペースで走れなかった。ジュニアカップでは1.32.5で逃げ切っており、例年のNHKマイルカップでも通用する好時計。東京代わりもモーリス産駒ならばマイナスになることはないだろう。すんなり逃げられれば面白い。穴馬であればこの馬を推す。
5枠10番 ウォーターリヒト 評価:C
年明けの重賞を連続して好走したが、スプリングステークス、皐月賞は力の壁があったか大敗している。距離は1600mになってプラスになりそうだが、流石に前走は負け過ぎ。
6枠11番 アレンジャー 評価:C
アーリントンカップでは大波乱を演出。前残りの展開が向いた感じであわやの抜け出しを図ったが、捉えられた。相手が強化される今回は展開も向きづらそうで、今回は消し。
6枠12番 ゴンバデカーブース 評価:C
サウジアラビアロイヤルカップでは人気を集めるボンドガールに勝利。ホープフルステークスは感冒で取り消した。その後に喉頭蓋エントラップメントで手術。皐月賞に行く予定が挫跖でローテ変更など、トラブルが続いた。
久々のレースによるメンタルへの不安、調整も完全にはしきれなかったことも予測される。実績も2歳重賞だけというのもあって、いきなりGⅠのハイレベルなレースは苦しくなるか。
超スローペースになれば能力を発揮できそうだが。
7枠13番 シュトラウス 評価:C
マイルCSを勝利したブルーメンブラットの子。出世レースの東スポ2歳ステークスを勝っているがその後は結果を残せていない。とにかく折り合いが課題で、前走も苦しかった。
とはいえ離れた位置から追走し、脚を使っているのを見ると、能力は高い。折り合いが改善すれば面白いだろうが……。
7枠14番 アスコリピチェーノ 評価:A
桜花賞では惜しくも2着。直線の位置取りが響いた印象で1着馬とそこまで力の差は感じなかった。血統的にもマイルがベストで、周囲の予想通りオークスではなくNHKマイルカップへ向かってきた。
桜花賞からの転戦は複勝率は中々のもので、王道ローテといえるが、勝ち馬に限ると2017年のアエロリットまでさかのぼる。やはり牡馬相手に勝つのは簡単ではないということか。桜花賞馬グランアレグリア、2歳王者レシステンシアですら勝ち切れなかったあたり、特にそう感じる。
とはいえ、能力の高さや、NHKマイルカップに好相性の種牡馬ダイワメジャーの産駒ということを考えると、最有力候補にせざるを得ない。人気に応えて勝利という結果を得ても、誰も驚かないだろう。
7枠15番 マスクオールウィン 評価:C
桜花賞からの参戦だが前走は後方で見せ場なし。流石にGⅠレベルでは荷が重い。
8枠16番 ジャンタルマンタル 評価:A
前走皐月賞は圧巻のパフォーマンス。やや長く感じた2000mもなんのその、スーパーレコード決着の中、1・2着馬は中団に控えていたが、ジャンタルマンタルは先行していた。それでも粘り切って4着以下は引き離していた。
共同通信杯も超スローペースで折り合いを欠きつつも2着を確保、負けた相手も皐月賞を勝ったジャスティンミラノだから格は下がらない。
距離短縮は条件好転だろう。スーパーレコードかつ中2週によるダメージだけが心配。とはいえそれさえクリアすれば、競馬センスとスピードであっさり勝ってくれるだろう。
8枠17番 ユキノロイヤル 評価:C
馬場と展開が前に向いて、ニュージーランドトロフィーカップは3着。逃げ、先行で結果を残してきたが今回は外枠もあり、ポジションをとり切れない上に、前に行くとハイペースで消耗するのでは。
8枠18番 アルセナール 評価:B
今年に入って絶好調のエピファネイア産駒。姉妹に重賞馬ラヴェル、マイルCS勝ち馬ナミュールがいる超良血馬で、前走クイーンステークスでは2着。
クイーンステークスではクイーンズウォークの強さが目立ったが、この馬も強い競馬をしている。加速こそ遅れたが、馬群を割って一気に伸びており、外枠で邪魔されない今回は逆に面白いのでは。
過去10年でNHKマイルカップで勝利した牝馬2頭は共にクイーンステークスの連対経験がある。長くいい脚を使えるエピファネイア産駒らしい能力で、先週のブローザホーンに続いて好結果を出してくれるのでは。
【評価まとめ】
A……
・アスコリピチェーノ
・ジャンタルマンタル
B……
・ダノンマッキンリー
・ノーブルロジャー
・キャプテンシー
・アルセナール
【予想印】
◎ジャンタルマンタル
ここは2歳王者を本命に。牡馬牝馬共にハイレベルで、だからこそ牝馬よりも牡馬の強さが出てくるのでは。
〇アスコリピチェーノ
種牡馬を引退したダイワメジャーだが、その産駒はまだまだ元気。アスコリピチェーノがそれをアピールしてくれるだろう。血統とレース相性も良好。
▲ノーブルロジャー
△ダノンマッキンリー
△キャプテンシー
△アルセナール
NHKマイルカップは荒れやすいレース。そうとわかっていても1・2番人気が予想される2歳王者2頭を軸にせざるを得なかった。それだけ素晴らしい馬だと思うし、応えてくれるのでは。