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「所感」~ベルリン着から一週間~

みなさんこんにちは。アイヒヘルヒェンです。
今秋からドイツのベルリン自由大学に10か月間留学しています。

本日でベルリン到着から一週間が経過。家のことで揉めている間にも(現在進行形。詳細は落ち着いたら?まとめよう)、大学のオリエンテーションは始まるやら生活基盤を整えなきゃいけないやら、ベルリン周辺の探索をしたいやらでバタバタ過ごしていたら、あっという間なようで自分にとっては信じられないくらい長い一週間でした。身の回りはまだまだ問題だらけですが、少しずつ生活の勝手を心得てきたこのタイミングで自分の心情をまとめよう。
カッコつけずに書きたいなと思うけど、どうなるかな。

「Berlin als eine sehr internationale Stadt」(インターナショナルな街ベルリン)という話を知人やネットなどから耳にしていた通り、ベルリンは本当に多様性と活気に満ち溢れた街で、どこを歩いていても賑やかで面白い。街中で飛び交う言語や肌の色、連れ立って歩いている人、服装、身にまとう雰囲気すべてが人によって全く異なっていて、自分もその多様さのone of themに組み込まれていくのを日々実感しています。はじめはみーんなドイツ人orドイツ語が分かる人ばっかりなんだろうなあと感じて、ドイツ語が自分の母語ではなくスラスラ話せないことが悔しくて惨めに思うこともあった(し今もある)けど、蓋を開けてみれば意外と自分のほうがドイツ語分かっているんだなあと感じる状況も少しずつ増えてきた。ちょっとずつ落ち着いて周りを見れるようになってきたのかも?
「それなのに」というか「だからこそ」というか、自分にとって今回の留学が初ドイツはおろか初のヨーロッパ上陸で、毎日が巨大なカルチャーショックの連続!みたいな日々かと思いきや、意外とそんなことはまったくない。わあ綺麗、とかあら感動、とかはあるけど、そういう気持ちもすぐ自分の中に染み込んで消化完了してしまっている。むしろベルリンに漂う空気感や匂い、天気等々いろんな要素が不思議なくらい自分にしっくり馴染んで、なんとも居心地のいい、変な心持ちです。私はベルリンに合ってるのかもね、そう思ったほうが嬉しいからいいほうに解釈します。適応万歳。

とは言っても、アジア人の背が小さい女子が一人で電車やバスに乗ってればやっぱり「見られてる」感は否めない。自分の体感として、ドイツ人は意外と背が低めの女性も多いんだけど、なんかアジア人で見られてる気がしちゃう。まだ一週間だからね、自分の神経が特に繊細になっていて自意識過剰というのもあると思うけど、それでもやっぱり見られてる感じはする。特に私が今住んでる東ベルリンは、西側に比べてアジア人を見かける機会は少ないし。そんな気がする。気がする。あくまで。
買い物するときとか街中歩くときとか、ドイツ語で話しかけても当たり前のように英語で返されてチーンとなることも多々。そんなときは間違えてもいいんだからドイツ語話させろ!の気持ちでひたすらドイツ語で返す鋼の心を手に入れました。たまに袋付け忘れたりケバブが激辛だったりアチャ~なことはあるけど、何事も経験だよね、経験。
英語で話しとけばいいんだろ!という思い込みは、親切心ゆえなのかもしれないけど、時に相手の意図を汲み取らないコミュニケーションや傲慢さにつながってしまうということ。それは裏を返せば、自分も同じようなことを日本でしてきてしまったのかもしれないなあと反省しました。自分の中で知らぬ間に芽生えてしまった英語至上主義みたいな、そういうものを捨て去って、それぞれの文化・個性として自信をもって使えるようになりたい。留学生の友人たちは、日本語の響きが柔らかくて素敵だと褒めてくれる。自分が日本人であることにもっと誇りを持っていいんじゃないかと。

でもドイツ語はちゃんと話したい。英語に逃げた時の敗北感ったらありゃしない。ちょっとでもドイツ語通じる奴感を出したくて、できるだけ溶け込めるようにと思って、最近街中を歩くときは周りのドイツ人の服装を分析しています(カタチから入るけどそういうのも大事じゃない?)。結論としては、一日の気温が最高15度、最低で6,7度という秋真っただ中のベルリンでは、ジーパンにフーディ+腰までのダウンジャケットが多いかな。で両ポケットに手突っ込んでスタスタ歩く。←これ大事。コツは心得た。

やっぱり何にもまとまりがない文章になってしまいました。ところどころ矛盾しているところもあると思いますが、徒然草だからご愛嬌。たのしー!とかさみしー!とかうれしー!とか、そんな単純一辺倒な心境ではないということがお分かりいただけるかと思います。いろんな感情がごちゃまぜになってて、複雑で、奥行きがあって、ちょっとでも何か刺激が与えられればすぐに壊れてしまいそうな不安定極まりない心持ちです。
どうしようもない寂しさや居場所の無さを感じる日があれば、ルンルンな気分で街歩きする日もあって、毎日山の天気ほどメンタルが変わりますが、何事も後から考えればいい経験だろうと思って前向いて生きたいと思います。
ベルリンは美しくてユニークで本当に魅力的。この地での10か月を面白がりながら過ごしていきたいね。

ここまで読んでくださりありがとうございました!またね!Tschüss!


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