見出し画像

ポーカーチェイス:ランクマッチ攻略とその検証~GTO Wizardを添えて~ 【Level★★☆☆☆】


はじめに

こんにちは、中級者のポーカープレイヤーです。

活動の一環としてこうして筆を執っていますが
初めての執筆故、お手柔らかにお願いします。

本記事では、ポーカーチェイスのランクマッチを
初心者から上級者まで使用できる攻略法と、
その検証結果を紹介します。

具体的には、ランクマッチにおいて基本的な立ち回りと
よく遭遇する相手のプレイスタイルの傾向を仮説し、
GTO Wizardを使った戦術を紹介します。

関連記事のくろのさんのページにほとんど
記載されていますが、今回はpreflopのレンジがどう変化していくかを中心に書いていきます。全て覚える必要はありません。

ICMバブル付近のレンジを紹介していくため
大型大会でも汎用できますがあくまで
ポーカーチェイスで勝つために必要なレンジに
今回は限定します。


1.ランクマッチの仕組み

まずランクマッチのシステムは、
FPSゲームのAPEXやヴァロラント等のランクマッチに
とても似ていると捉えると分かりやすいと思います。

6人制のSNGかつ、ストラクチャーもハイパーターボ、
3位からポイントがプラスになり、徐々にランクを上げていく方式です。

2.仮説の定義づけに対する基本方針

・STAGE1~4
 極端な①ルースパッシブ、
    ②ルースアグレッシブなプレイヤーが多い
 →①、②のプレイヤーはVPIP40~50%程度
 ③フロップ以降のタフコーラー🐙率が高い

・STAGE5~6
 ➃タフコーラーが減ってきているがvalue過多

対策
  5位、6位はマイナスポイントなため、
  なんとしても避ける必要があるため、
  4位未満まではVPIP25%前後を意識し、通常の
        レンジよりも2つ上ぐらいのハンドから
   よりタイトにプレー

4位未満までのVPIP25% open のレンジ

 ①→limp,call過多相手にはopen頻度を
      (4位以降は)上げ、相手のbetに対しての
       raise頻度を下げ、fold頻度を上げる
 ②→VPIP50%前後のアグレにはopenはGTO通りに、
    相手のbetに対してのraise頻度を上げ、fold頻度を下げる

 ③→自身のbetはほぼValue寄りに、bluffbetはflopの
    フラドロ,オープンエンドに限定し、check頻度を上げる

 ➃→相手のbet,raiseに対するディフェンスについては
   下記の早見表のベットサイズに対応したポットオッズ(必要勝率)
   よくブラフしている相手にはMDFを参照する

GTO Wizard Blogより引用

STAGEⅠビギナーブロンズ帯

ポーカーチェイス攻略WIKIより引用

各ステージの
初期スタックのICMを考慮したバブル付近のレンジを参照しながら基本方針を軸にプレイしていきます。

ICMについては以下に記載

2-1.MTT ICM バブル付近 30bb のレンジ

 CO~SB open

レンジ表の見方:赤がレイズ、青がフォールド、緑がコール(チェック)、濃い赤がオールイン
各手札のs(スート、スーテッド)はマークが同じもの
   o(オフスート、オフスーテッド)はマークがばらばらのもの

各openに対するBBのディフェンスレンジ

BBの3betに強いハンドと弱いハンドも有していることが分かる
基本はコール

CO,BTN openに他がcoldcall (㏄)したときのBBのレンジ

BBのfold群に注目、ccするポジションによって大きく変化する
VS BTN open SB call

CO,BTN openに他が3betしたときのBBのレンジ

pushするハンド群はほぼ同じ、ccが入ることでAXsのpushが一気に減る
VS BTN open SB 3bet(6bb)

各openに対するそれぞれのレンジ

・BTN

・SB

SBはOOPであるため参加頻度は他より大きく減り、ほとんど3betで参加している
A~JTs,ミドルポケットがccで参加
A5~2s,AK~Qo,KQ~Jsは共通でpush


STAGEⅡ ブロンズシルバー帯

ポーカーチェイス攻略WIKIより引用

STAGEⅢ シルバーゴールド帯

ポーカーチェイス攻略WIKIより引用

ステージⅡから6人で対戦します
レンジも50BBのLJからのものを採用します

2-2.MTT ICM バブル付近 50bb のレンジ

 LJ~SB open

基本は2bb openで参加する

各openに対するBBのディフェンスレンジ

openするサイズも小さいため、参加頻度が上がっている

LJ~BTN openに他がcoldcall (㏄)した際のBBのレンジ

オフスートのfold群が多く、
ccが2人に増えることでより広がっている
BBの3betするハンド群が左上正方形のプレミアとAx,Kxs,Qxs,
ほんの気持ち少しのスーコネがあり、3betサイズは9bb前後
BB vs BTN open SB call



各openや3betに対するそれぞれのレンジ
・LJ


・HJ

・CO

・BTN

・SB

STAGEⅣ ゴールドプラチナ帯

ポーカーチェイス攻略WIKIより引用

STAGEⅤ プラチナダイヤモンド帯

ポーカーチェイス攻略WIKIより引用

STAGEⅥ レジェンド帯

ポーカーチェイス攻略WIKIより引用

ICMバブル付近のソリューションではショートから
50bbまでのレンジのみしかないため、75bb以降は
MTT ChipEVを確認してください
序盤は最初に挙げた基本方針に沿ってプレイし、
バブル付近のスタックはおおよそ30bb前後に
なっているため、支障をきたす事はないです

3.検証とその結果(随時更新)

基本方針をもとに実際にプレーしていきます

いい感じに勝ちまくるぞー!

2回でブロンズに上がりました、
ステ2も打ちましたがシルバー到達までは
ポイントが減らないステ1でコツコツプレーしていきます

ここまでにおいて4位は1回のみ

15回目に1位になりシルバーに到達しました
ステ1ではVPIP40%で問題ないです

47回目に2位になりゴールドに到達しました
35回目まではステ2を回していましたが
以降は参加できるステージの上限でプレイしています

61回目に1位になりプラチナに到達しました
ゴールドランクからステ4でプレイすることで
ポイントに補正がかかり、上がりやすくなっています

3回に1回のペースで1位に

3-1ランク順位とポイントの推移

プレイした全ランクマッチの対戦結果です 
今後も更新予定です

1月2日現在の
ランクマッチ参加回数は 72回
平均順位は 2.472…位
平均ポイント増減は +10.527…pts

優勝回数は 23回
2~3位の回数は 34回
4~6位の回数は 15回

  VPIPは 39%
参加ハンド数は631回でした。

ポイントの推移をグラフにしました

4.まとめ

序盤から仮説の定義づけに対する基本方針と、
GTO Wizardによる適切なハンドレンジで
参加することによって普段のランクマッチよりも
より短い回数でランクを上げることに成功しました。

BBのディフェンスはopen raiser 1人に対しては広く参加可能ですが、ccが増えた場合にfoldするハンド群は初心者や中級者の想像以上に広いことが明らかでした。
今回のレンジを深く学ぶことで、よく3人以上ccで参加しているプレイヤーや、VPIPの高いプレイヤーから利益を得られることが分かります。


5.おわりに

この記事はGTO Wizard様の提供によって書かれています。以下が東大Big Slickのアフィリエイトリンクです。
初回登録時に10%offを受けることができるので、
新規登録を考えている方はぜひこちらからお願いします!

http://gtowizard.com/p/bigslick





いいなと思ったら応援しよう!