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見せてやろうじゃないですか!親の底力を!
全日本軟式野球連盟が『学童チームへの保護者参加についての考え方』を野球チームに通知した件をお伝えしましたが、これはあくまでも『チーム活動への保護者の強制的な協力や同調圧力をかけぬように』という趣旨であり、決してチーム活動における保護者の役割がなくなるというわけではありません。
むしろ、異常な暑さ、雨量の多さといった異常気象と思いたくなるような昨今、自然災害のような脅威から野球をしている子供たちを守るのは保護者の役割であると私は思っております。
野球の指導はチームに任せて、保護者は子供たちの安全を守る。
子供たちの安全をチームにまかせっきりというのはとっても危険だと思うだけでなく、とっても「もったいない」ことだと思っております。
チーム活動において「君たちの安全は守って見せる!」という大人の姿を子供たちに見せてあげるチャンスだと思います、なぜなら・・・
”子供は大人の背中を見て育つ”
子供はよ~く見てますよ、親の姿を。
見せてやろうじゃないですか!親の底力を!
大人のチームワークで子供を守る
子供にはチームワークの重要性を語り、子供たちにチームワークを求めているのに、大人たちは自分たちのチームワークのことを考えたことはありますか?
大人たちが一致団結しているチームは知っています、大人のチームワークがもたらす効果は大きいことを。
チーム活動では大人達が子供達のために努力する姿を見せられるチャンスです!
子供はよ~く見てますよからね、子供達はそこから学び、何かを感じてくれるはず。
これもすべて子供たちの育成施策であると、大人陣はみんな知っているので、大人もチームワークを大事にします。
そこでご参考になればと思い、大人たちのチームワークの事例を2つご紹介します。
大人の臨機応変に対応するフットワーク、
チーム活動を円滑に回るようにアイディアを出し合う大人、
そんな大人たちのチームワークをご紹介します。
大人のフットワーク
「暑さに負けるわけにはいかない!」
言うのは簡単ですが、ここ最近の夏の暑さでは体調不良の子供たちが年々増えていることを考えると、しっかりと大人が見守ってあげないといけないと思います。
子供たちの野球ができる場所にはコンビニだけでなく水道もない場所もあります。
暑さ対策でどうしても氷が欲しくなった場合、お母さんたちのネットワークやフットワークで準備する姿を何度も見てきました、本当に心強かったです。
本当に子供達を暑さから守ったんだと、自分たちを褒めてあげても良いほどです。
だから是非ともそんな大人のチームワークやフットワークを子供たちにもみせてあげてください。
そんなお母さんたちを守るのはパパコーチの皆さんです。
木陰だけでなく、日陰すらないもない母たちにとってアリエナイ場所はいくらでもあります。
そんなときはパパコーチがささっとテントを立てたり、お母さんたちに差し入れを行ってみてください、
大好きなお母さん達を守る姿を、子供たちはよ~く見てますからね。
チーム活動を効率よく運営するためのアイディアを出し合う
”お茶当番”
「我がチームはお茶当番を廃止しました」とか「お茶当番は必要なので我がチームはあります」とか、なぜかチームも保護者も”お茶当番”について、ここ最近、過剰な反応を示しています。
大人へのお茶を出すという行為は私も不要だと思います。大人ならば自分でお茶くらい用意できるからです。
しかし、お茶当番廃止に伴い、子供のドリンク管理も廃止しますか?
暑くなればいっぱい水分をとる子もいます、すぐに水筒は空になります。
子供は野球の練習にいっぱいいっぱいで、水筒に飲み物がなくなったことを言えない子もいます。
自分の子がそんな状況になっていたらどう思いますか?熱中症の危険もありますよね?
だから、子供の水筒をゆすったり、中身をみたり、足りなくなったら補充してあげる役割を担う大人も必要になります。
でも大人の人数が揃わない日もありますよね。
ひとりの人に負担がかかってしまっている状況を知った大人たちはアイディアを出し合いました。
そこで登場したがのが”ドリンクバー”です。
目の前にドリンクバーがあれば子供たちも気軽に水筒を自分たちで補充もできます。
休憩になったら一声かけてみんなをドリンクバーに集合させても良いでしょう。
子供はみんなドリンクバーが大好きですからね。
お茶当番係はドリンクバーを設置したら、あとは補充のみですので、交代しながら用事を済ましたり、仲間たちとお茶会しながら子供たちを温かく見守ることができますね
そうそう、冬にもドリンクバーは大活躍です。
休憩中に白湯を飲みに来て身体を温める子供たち、お湯をペットボトルに入れて手を温めあう子供たち、自分たちで考えながら健康管理させるようもできます。
このような子供たちに大好評のドリンクバー、
「これは大人たちが考えたアイディアから生まれたんだよ」と教えてあげるだけでも、「大人ってすげぇな~」と思ってくれるだけでも大成功だと思います。
大人たちはみんな君たちのことを常に思っているんだよ、ということが子供たちに伝わるといいですね。
保護者としてチーム活動に携わるのであれば、そんな存在であり続けたいですね。