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野球界でトレンドになるキーワード”エンジョイベースボール”
”エンジョイベースボール”
その名の通り、伸び伸びと楽しみながら野球をすることだけでなく、監督やコーチの顔色を伺わないで自ら率先して取り組む野球。
決して楽するということではなく、むしろ苦しいことや辛いことに耐えていかないとなかなか楽しいことには行き着かない野球、それらがエンジョイベースボールの特徴だと思います。
高校野球では慶應高校を筆頭にエンジョイベースボールが話題となり、エンジョイベースボールでも甲子園出場を果たすなど結果も出し始めてきたようですね。
その一方、小学生の野球でも試みているところもありますが、まだまだ結果に伴っていないのが現状かもしれません。
学童野球に限った話だけではないかもしれませんが、ベンチから多岐にわたる指示をこなすチームが勝ち上がっていく現状を踏まえると、ノーサインでやる野球の楽しさを小学生に教えるまでのコーチング技術はまだまだ確立されていないと思います。
でも、小学生だってエンジョイベースボールできないかな?
実はやってみました。
息子が所属したチームでは野球を楽しむことを前提にした指導はしていることはしていますが、決して声を大にして「エンジョイベースボールやってます」とは全く言えません。
むしろ子供達の勝ちたい、活躍したい、もっと野球が上手くなりたいという気持ちを全面に押し出した野球をしているため、たくさんの笑顔の中で試合をしているよりも、緊張感いっぱいの中で、厳しい顔をしながら(※大人の顔色を伺いながら)、真剣勝負の練習や試合をする方が多いですね。
そんな中、大事な大事な大会において、学童野球6年間の締めくくりの試合で、最初で最後のエンジョイベースボールをやってみたお話を、今回はボソッとしたいと思います。
今回は『私の野球ノートを振り返りボソッと』です。
最初で最後のエンジョイベースボール
※私の野球ノートに書いてあった内容をそのまま記載いたしました。
6年生の最後の上部大会の大事な試合にて、対戦相手は強豪チーム。
ベンチからの最小限のサインはでますが、試合前、このような約束を子供たちと交わしました。
「今日の試合は笑顔でやり切ろう!」
「ミスをしても笑顔になる!周りも一緒に笑顔になる!そして、試合に勝つために、次に何をすべきか自分たちで考える!」
1日やそこらでできるもんじゃないですが、なんちゃってかもしれませんが、エンジョイベースボールをすることになったんです。
それは、子供たちにとってこのチームでの最初で最後のエンジョイベースボールになったわけで・・・
結果から申しますと、試合は惜しくも負けてしまいました。
しかし!いやー、ホント楽しかった!
やっている子供達も、応援している大人達も。
もう、今まで体験したことがないほどに、子供も大人も野球をエンジョイしましたよ!
子供たちが喜びながらやる野球ってホント観てて楽しかった、だから大人も楽しむ!
そんな楽しむ大人たちの姿をみて、嬉しい顔をする子供たち。
大人が楽しんでいる姿を観るのって、子供は好きですからね。
これがエンジョイベースボールなんだなぁ、選手だけでなく周りの大人も楽しくさせてくれるもの・・・
ただし、やっぱり普段やらないことは長続きはしないわけで、こちらのミスも影響してか逆転された頃には、エンジョイベースボールは終焉となっていました。
でも、決して忘れられない試合となりました、なにせあの子供たち、そして大人たちの盛り上がった試合なんて、こんな体験ができたことは良き思い出となったね、ありがとう、みんな!
野球界でトレンドになってくるキーワード”エンジョイベースボール”
子供がボソッと言いました:
「みんな、エンジョイベースボールになれば良いのに・・・」
コーチが言いました:
「このチームでは難しいけど、上の世代になればきっとできるよ」
他のコーチも言いました:
「あるプロ野球選手が過去を振り返ると、学童野球が1番厳しかったなって言っていたよ」
それを聞いた子供:
「そうなんだ」と、なんか物足りなそうな表情でその場を離れていきました。
彼らにとって最初で最後となったエンジョイベースボール、なぜ私たちはこのようなことをやったのでしょうか?
それには理由があって、中学生、そして高校生となるこの子供たちにとって、これから主流となってくるのはエンジョイベースボールのはず!
そんな野球を練習試合ではなく、すごい緊張感の中でやらせたい。
エンジョイベースボールってなんのか?それを子供たちに体感してもらいたいという、大人からの粋な計らいだったわけです。
彼らが大人になって指導者になったときには、野球はエンジョイベースボールへと進化していることでしょう。
今後10年間の野球界でトレンドになってくるキーワードに触れられた、ボソッとでした。