”見えてる人”が創り出すアートでダークマターが見えた?~n・a・n・l④
ここ最近、ずっとNHK番組『朝までno art, no life』で出会ったアート作品をご紹介させて頂いておりますが、私が好きな宇宙について表現されているアートを今回ご紹介します。
宇宙を優しく表現したこの作品の中に・・・
坂本大知さん
ただ体が感じるままにダンスして、絵を描く坂本さん。
しかも、その坂本さんが躍るダンスの名は”宇宙ダンス”。ダンスをしながら「気持ちいい」とおっしゃっているときの坂本さんの優しい表情がとっても印象的です。
その後、”宇宙ダンス”した後に描く絵を観たら、不思議な感覚になりました。
なぜなら、坂本さんがサインペンで絵を描く際に、一本で繋ぐ流線形を描くときに「ジー―ーーー」というサインペンの音が聞こえるのですが、これがとっても心地よい。
まるで宇宙空間に音というものが存在しているならば、まさにこの音が空間に流れているのではないかと妄想してしまいます。
そんな坂本さんの描く絵にダークマターが見えた!
坂本さんはダンスをする際に、私たちには決して見えることができない『ダークマター』の存在を感じながら、もしかしたら『ダークマター』すらも”見えている”のかもしれないなと、私は坂本さん自身を、そして彼の絵を観て、そう思いました。
つまり、私たちが見ることができない「ダークマター」を、この絵を通して私たちが見えているのでは?という妄想が止まらなくなりました。
ダークマターとは
宇宙の成分は実は私たち人類は未だに5%しかわかっていない、それ以外の成分のことはわかっていないんです。
そのうち、分かっていない85%の内訳は、約27%が「ダークマター(暗黒物質)」、約68%が「ダークエネルギー(暗黒エネルギー)」と言われています。
ダークマターの特徴として、現段階では人類は一度も見たことも、観測したことも、捉えたこともしたことはありません。分かっているのはダークマターには質量があることだけ。
そんなダークマターの存在を人類がどうやって知ったのか?
それは、宇宙にある銀河団がなぜバラバラにならずに宇宙に銀河団として存在しているのか?ということを観察することによって分かったのです。つまり、見えない何者かの存在によって銀河団は宇宙空間でバラバラにならないですんでいいる、その何者かは?それを人類はダークマターと呼んでいます。
坂本さんが描く宇宙
さて、皆さんもご覧下さい、「ダークマター」、見えませんか?
「宇宙」
私には【黄色の部分】がダークマターのように見えます。
茶色の渦が銀河団、銀河団の周りに黄色のダークマターがある絵。そんな絵を良~く見ていたら、ダークマター自体の渦もありますよね。ダークマターで構成されている宇宙構造体もあるのか!?という妄想が止まらない・・・
そんな妄想をいったん置いておいて・・・
”宇宙ダンス”をした後に感じた何かを坂本さんは絵に描いている、としか私たちには見えません。
だから”宇宙を感じる絵”となる理由は私たちには理解できないかもしれません。
でも、それは”今”だから。
数十年後、宇宙のことも明らかになるにつれ、坂本さんの絵に隠された秘密も明らかになるのではと、そう思うと大変楽しみになってきます。