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パパ審判やるときは、前しか見ません~主審を楽しくやるコツ
プロ野球の審判にも最優秀賞を決めるイベントがあることをご存知でしょうか?
例年の最優秀審判に選ばれる方の受賞理由として多いのが・・・
「ストライクゾーンがブレなく投球判定精度が高い」
きっとストライクとボールの判定結果は試合後にデータ収集されているのでしょうね。速いボール、しかも動くボールを一瞬でジャッジするって本当にすごい技術だと思います。ホント尊敬するほどです。
なぜなら自分が子供たちの野球の試合で主審をするときもあります、いわゆるパパ審判。
子供たちの投球判定などを行う立場で、子供たちの野球の試合を支える任務を与えられるわけですが、パパ審判は試合中、とっても苦しい状況に追い込まれながらジャッジしている自分がそこにはいるからこそ、「ストライクゾーンがブレなく投球判定精度が高い」という審判の方を尊敬するわけです。
パパ審判を行った方なら、その苦しい状況って理解いただけるのではないでしょうか。
そんなパパ審判はホント大変、ときには自チームからも”痛い目”で見られる立場になったりと、逆境の中で孤独感すら味わう仕事を担うんですから。
そう考えていると、「明日は審判道具を準備してください」とか「今日は主審をお願いします」と言われると、気分が落ち込んでしまう・・・本来、楽しさであふれている子供たちの野球の試合を楽しむことができないことになりますので、そんな気分にならないように、それを回避する方法として・・・
私は主審をする際には"1人だけの楽しみ"を見つけて、それを支えにプレッシャーに耐えながらがんばっています。
その楽しみ方は「ちょっと厳しいけどここはストライクとるよ」というポイントを決めて、そこにめがけて投げてくる子を応援するという楽しみ方です。
いるんですよ、そこに何球も投げてくるすごい子は。
思わず、ストライクではなく「ナイスピッチ!」とコールしそうです。
でも、"厳しいところ"ということもあってバッター側は見逃し三振をする子もでてきますが、見逃し三振を悪だと考える監督に怒られて、次の回からは後退を命じられ一発退場される子もいます。
それをみるのが一番辛すぎる、そのときは自分はロボットと化して感情を殺します。
さらに、目線が大事。
その目線とは、主審をしているときは前しか見ません、横にいる両チームの大人は絶対に見ません。なぜならば、周りにいる大人たちからの”痛い目”を感じるよりも、前を見て、一生懸命に投げてくる子供たちや頑張る子供たちしか見ないようにしています。
上の世代に行くにつれて、例えば高校野球、その子の野球人生を決めかねないという1球の判定もあることでしょう。だから、高校野球で審判なんて、そんなの私にはできませんし、そういう場面に遭遇もしたくもありません。
だからこそ、早く主審ロボットが投球判定してくれるようになってくれないかなと。アメリカではそろそろロボット判定が導入されるとか、ホントうらやましいです。