野球版オックスファム報告書①~価格高騰問題と中学校部活動地域移行
昨日投稿した記事『オックスファム報告書の衝撃~息子と話し合ったら当事者意識が芽生えた?』でご紹介したオックスファム報告書の内容は、大変衝撃でした。
そのため、どうしてもその衝撃内容が頭から離れず、報告書で公表された現実世界と、ついつい私にとって身近な話題である野球と関連させて考えてしまいましたので、そのことについてボソッとさせていただきたいと思います。
まさか、『オックスファム報告書』と野球なんて、突拍子もない”つなげ方”ですが、それが私の妄想ボソッとですので、今回もお付き合いいただき大変光栄です。
『オックスファム報告書』とは
『オックスファム報告書』で公表された現実世界を超要約的にご紹介しますと・・・
つまり、「格差拡大」「価格高騰」「規制」が現実世界を表すキーワードとなっています。
野球版オックスファム報告書
実はこの報告書で描かれた現実世界は、【子供たちの野球の世界】にも起こっている世界と同じなのです。
野球道具の高機能化による価格高騰、選択肢が広がったことによる月謝の価格高騰、これらを規制していくのか、それともこのまま”野球の高級化”はトレンドとなっていくのか、妄想していきたいと思います。
私が衝撃を受けたオックスファム報告書を真似て、私なりに野球と関連させた『野球版オックスファム報告書』とは・・・
野球用具の価格高騰問題について
子供たちのベンチに並べてあるバットやグラブの総額が、いまとんでもない価格になっている!という話題はパパコーチの間ではいつも盛り上がりのネタです。
この価格高騰の流れは私がコーチとなった10年前から既にあった話題でしたが、価格は年々上昇しており、野球用具インフレが止まらない状況です。
特にバットですね。
あまりにも高性能すぎるバット、つまりボールを遠くに飛ばせるバットの登場が、この野球道具の価格高騰問題に拍車をかけました。
部員のほとんどがこのバットを所持しているチームもありました。ちなみに、このバットの価格は5万円前後です。1チームのベンチに並んでいる20本のバットだけで総額100万円突破!!!
あまりにもボールを飛ばせてしまうバットだったためか、加熱しすぎた傾向もあるためか、実はこの高性能バットを【使用禁止という規制】をルール化した大会もここ最近増えてきました。
このバット規制強化の話題は、今年の子供たちの野球の世界において、規制賛成・規制反対といった賛否両論の意見が飛び交う年になりそうな予感です。
野球チームの月謝について
月謝についても価格高騰のトレンドが起こりそうな予感がしています。
なぜならば、物価上昇の影響を受けて、来年度から月謝代に物価上昇分を上乗せする話も出てきそうですね。実際に、長男の通う高校でも部費の値上げが発表されました。
それと、これも時代のトレンドだと思うのですが、チーム選びの選択肢が広がっていることも、月謝代の価格高騰につながっている要因かもしれません。
野球チームの月謝の相場ですが・・・
これが中学生対象の少年野球となれば、月謝は数千円から数万円と幅広い価格帯となります。「軟式野球」よりも「硬式野球」のほうが月謝代は高い傾向があります。
ところが、そんな「軟式野球」にも選択肢が広がっているようです。月謝が高くても、自分がやりたいことができるチームを選ぶトレンドが広がりそうな予感もします。
昨年発足された中学軟式野球のあるクラブチームですが・・・
なんと相場から約10倍も高い価格が設定されておりますが、このようなチームの登場の意義として、軟式野球界にも高額な月謝を支払ってでもいいから、自分をより鍛えたいという選択肢が広がったことを意味していますね。
中学校部活動地域移行の月謝について
ここで考えたいのが「中学校部活動地域移行」についてです。部活動が地域のクラブチームに移行されたら月謝はどうなるのでしょうか。
学校の部活動から地域のクラブスポーツへの移行されると、いま現在の中学野球の月謝相場は上記の通り、数千円台から数万円台です。
移行後、地域のクラブチームには、もともとクラブチームにいた子供たちと、部活動から移行した子供たちが同籍することになりますが、同じ月謝代を支払うというのが自然の流れかなと思いますよね。
ところが、文化庁が困窮家庭の中学生に部活参加のための支援金として年間22,000円を定額支給する方針を決めたため、部活動から移行した子供には条件がありますが補助金を出るということは・・・
そうなると、月謝というみんなが負担する費用に差が生じることになると、どうなるんだろうと疑問が生じます。
もともとクラブチームには在籍していても月謝代を頑張ってねん出している家庭もあるはずです。
部活動から移行されていない家庭には補助金がでないことになりますので、そう考えると、もともとクラブチームにいた子と、部活動から移行した子との間に、月謝格差を生じさせるの?という疑問があります。もちろん、そのような格差が生じないように”調整”されていくかと思いますが・・・
また、部活動から移行する際に、チームを選べるという選択肢はつけられるのでしょうか?
最新のトレーニングメニューを用意するチームも他の地域クラブチームと同じチームです。子供によっては自分はこんなチームを選びたいという選択はできるのでしょうか?選択ができないというのならば、部活動からの移行先は全員同じクラブチームに所属させられるのでしょうか?
私の知識が足りていないかもしれませんが、そのような疑問が生じてしまいましたが、今後も中学校部活動地域移行については、これからの動向を見守っていきたいと思います。
この続きは後半で!
このように用具代だけでなく月謝代も高騰してきていることを考えると、
そもそも子供に野球をやらせようと考えるのか、それとも野球をやるにはお金がかかりすぎだから子供には諦めてもらうしかないのか、
野球をやらせると決めたとしても、月謝が安いチームを選ぶのか、それとも子供のポテンシャルを最大限にしてくれそうな月謝の高いチームを選ぶのか、
チーム選びという子供と一緒に野球をやるファーストステップから保護者は頭を悩ますことが増えそうですね。
話がだいぶ長くなったので、この辺で終わりたいと思いますが、実は『野球版オックスファム報告書』については、もう少しボソッとしたい話題もありますので、次回の記事で『野球版オックスファム報告書』の後半部分をボソッとをさせてくださいませ!