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野球の育成環境を海外に移すことで日本人野手は伸びるのか?

メジャーリーグに挑戦している日本人選手、今年も色々な話題があったレギュラーシーズンも残り数試合となりましたが、大谷選手、吉田選手、鈴木選手という野手の日本人メジャーリーガーは大活躍だったのではないでしょうか。

よく言われていますが、定説通り日本人野手はメジャーでは活躍できない。

確かに、今年のこの3人の活躍ぶりを観る限りでは、この定説は間違っていると思われますが、今までの日本人野手としての実績を総合的に見るならば、メジャー球団は定説通り日本人野手はメジャーでは活躍できないと判断されていても間違いではないでしょう。

では、多くの日本人野手はメジャーでもっと活躍できる方法はあるのかを考えるのかが今回のボソッとです。

そのヒントとなるのが”日系人野手のメジャーリーガー”の存在です。

なぜなら日系人野手のメジャーリーガーはただいま絶賛活躍中だからです。



日系人野手のメジャーリーガー


日系人野手のメジャーリーガーといえば・・・

今年3月に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、日本優勝の立役者のひとり、ラーズ・ヌートバー(日系2世)外野手を思い浮かべる方は多いと思いますが、実は5人の日系人野手が絶賛活躍中です(※私が記憶しているのは5人ですが・・・)

ケストン・ヒウラ(日系3世)
ドラフト1巡目、二塁手としてレギュラーに定着。ホームランを狙えるバッター。

カイル・ヒガシオカ(日系4世)
ヤンキースの正捕手候補!まーくんとバッテリーを組んだとき、日本語を猛勉強したことも。

クリスチャン・イエリチ(日系3世)
2年連続の首位打者、リーグMVPを獲得した外野手。日本代表入りを熱望している。

スティーブン・クワン(日系3世)
デビューから116球連続で空振りなしという驚異のバットコントロールを持つ外野手。

アイザイア・カイナーファレファ(日系3世)
三塁手でゴールドグラブ賞を受賞、名門ニューヨークヤンキースの正遊撃手。

ちなみに、昨年引退されたカート・スズキ(日系3世)
ワールドチャンピオンチームのキャッチャー経験だけでなく、大谷選手ともバッテリーを組んだこともありましたね。


体格もそんなに変わらない彼らと日本人野手との違いは、そんなにありません。異なるのは・・・・

『育った野球環境』


こう考えると、日本人野手はもっと野球環境を変えてみたらどうなるのか・・・

もしも、日本の高校野球を経験せずに、海外の高校野球を経験した日本人野手ならば、メジャーリーグでも活躍できる選手が育つのでは?と思うと、なんかワクワクしてきます。


野球の育成環境をアメリカに変える


もちろん、アメリカで育った日系人メジャーリーガーの彼らですから、幼いころからメジャーを目指すという最初の"志"も異なるかもしれません。
日本人なら「強豪校、甲子園、全国制覇、そしてプロ野球選手」ですよね。

「甲子園、全国制覇」を目指した日本人が、大学では野球環境をアメリカに変える方々が増えているというお話は聞いたいことがあります。

そんなアメリカの大学で頑張る選手の中で、今年朗報が届きましたよね。


シカゴ・ホワイトソックスから11巡目(全体329位)で指名された西田陸浮選手です。

西田選手は2020年3月に東北高を卒業するとオレゴン州のマウントフット・コミュニティーカレッジに進学、その後、オレゴン大に編入して、地元の大学リーグでプレーしていたのですが、日本人として10年ぶりにMLBドラフトでの指名を受けた偉業を成し遂げました。

なるほど・・・コミュニティーカレッジで野球をするという方法があったのか!

そう、10年前の指名された日本人とは・・・いま日本ハムで大活躍されている加藤豪将選手以来!

今年は1Aにスピード昇格されて、19試合に出場し打率2割2分2厘、6打点、5盗塁だったようですね、今後の活躍が楽しみです!


さらに、今日のYahoo!のトップニュースにも上がっておりましたが、奥村秀斗さんも天理高校を卒業してメジャーリーガーの夢を追って渡米、記憶喪失を乗り越えメジャーを目指している記事に、大変勇気を頂きました!


高校から海外に野球育成環境を変えたら?


上記でご紹介した方々は日本では高校を卒業してから、アメリカに渡った方々ですが、高校野球は海外に環境を移したケースもあったのは皆さんご存知でしたでしょうか?

小学校・中学校は日本で野球をした後、高校はオーストラリアに通いながらメジャーを目指していた日本人高校生を取材したニュースを観たことがありました。

彼は小・中学校時代は日本で大活躍、日本の高校強豪校からの誘いもあったのですが、あえてプロの野球選手を養成している環境に身を置くという、この青年がどのように育ってくれるのか、本当に楽しみだったことをよく覚えております。

その後、彼は、社会人野球のTOKYO METSに所属されているみたいですね。


彼の選択したこの野球環境、彼の成功体験がこれからの野球少年の選択肢のひとつとして増えれば、本当の意味での"野球留学"が活発になるかもしれません。

彼のような高校野球も環境を変えていく子たちが増えることで、ゆくゆくはメジャーで大活躍する日本人野手が将来たくさん誕生することを願うばかりです!

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