数字の記録よりも、その子の”ハイライト”を記憶しましょう!
私の日々の日課、それは・・・アラエス選手の打率チェック。
「は?」って感じですよね、「誰?」と思うことも当然です。
でも、彼は”82年ぶりの偉業達成”するかもしれない『すごいバッター』なんです。
アラエス選手はNPBの選手ではなく、メジャーリーグの選手です。
彼が”82年ぶり”に達成しようとしている記録、それは・・・
メジャーリーグの長い歴史の中で、4割打者を達成したのは実は1人しかいません、テッド・ウィリアムズ選手です。しかも1941年に達成してから今まで82年間、誰も到達できていない記録なんです。
大谷選手が100年ぶりに記録更新!とか偉業達成をしておりますが、その大谷選手の記録と同じくらい不可能と言われている記録、それが4割打者になることです。
尚、日本のプロ野球では未だに達成した人はいません。
皆さんも懐かしいと思う人もいるかもしれませんが、バース選手とクロマティ選手が近い記録を打ち立てましたが、4割打者は過去0人。
あれ?我らがスーパーヒーロー、イチロー選手がいるじゃないですか!!!と、思われた方もいらっしゃると思いますが、イチロー選手もメジャーリーグの記録では2004年に達成した打率.372が最高記録です。
そうなんです、あのイチロー選手でも達成できない記録である打率4割、この記録がいかに難しいことなのかがお分かりいただけたのではないでしょうか。
その夢の記録にいま一番近い選手が、ルイス・アラエス選手です。
本日も安打を重ね、いまの打率は.403まで上げてきましたよ!!!
そんな中、私の大好きなNHK番組『ワースポ×MLB』でも昨日放送分で特集を組んでくれ、感謝感激!
解説の岡島秀樹さんが「難しいコースを当てる技術に長けている」と選手特徴をおしえてくださったり、
キャスターの山本萩子さんが「極端なシフト禁止が追い風になっているのでは」と的確な分析も行って頂きました。
そうですね、山本さんがおっしゃる通り、今年から”極端な守備シフトの禁止ルール”が導入されたメジャーリーグ、ヒット性の当たりは当然のようにヒットとなるのが今年の特徴、やっぱりヒットを重ね夢の記録に挑戦する選手の姿をファンは観たいですよね。
しかし!アラエス選手の達成への道筋は険しいものなのです。
現時点で打率4割を達成していたのは1941年以降10人いますが、その10人とも最終的には4割達成できずにシーズンを終えています。
この記録がどれくらい険しいものか、スポニチさんがまとめて頂いている記事がありましたので、そちらをご紹介します。
子供の記録について
ここからがいわば本題となりますが、子供の個人成績についてボソッとします。
以前、「俺、打率4割バッターなんだぜ!」と自慢していた子供もいましたし、「子どもに4割・5割の成績を残して欲しい」とおっしゃる保護者の方もいらっしゃいました。
個人的な目標として数値を掲げて挑むことなら個人の自由ですから何も問題ないのですが、これをチーム全体で打率などの数字を競わせて鍛えましょう!という声も上がったことがありますが、これは”望ましくないのでは?”という意見が多かったので、ボツとなったことがありました。
なぜなら、チームで試合していますので、ベンチからのサインによってバントをする選手もいるわけだし、ゴロを打ってランナーを進めるサインを出される選手もいることでしょう。
基本的には子供たちは”打ちたい!”という気持ちの方がどちらかというと強いはずです、その気持ちを我慢しながら、チームのために!勝利のために!ということで、出されたサインをみんなが実行しています。
チームの主力の子たちはどちらかと言うとサインが出されるよりも自由に打たす指導をするチームもあることから、主力の子の方が高い打率を残すのは当然と言えば当然です。
チームとして打率を使って競わせる、そんな指導をしているチームがいるならば、是非ともノーサインで指導をしてほしいと思います。
その子のハイライトを記憶してあげてください
子供たちの数字の記録を追いかけるよりも、パパコーチの皆さんには是非とも行って頂きたいことがあります、それは・・・
その子の見せ場、見どころ、名場面って必ずあります。
是非ともそのハイライトを忘れずに野球コーチノートにメモしておいてください。
そして、卒部するときに一人ひとりのハイライトをメッセージカードに書いて、プレゼントしてあげてください。
本当に子供たちは喜びますよ!
きっとその子にとっても忘れられないシーンだったはずですし、それを覚えてくれたことがその子にとってもすごく嬉しいはずですからね。
私の小学生時代、初めての満塁ホームランを打ったことが私にとっては最大のハイライトでした。
なぜならばホームインしたとき親がすごく喜んでくれていたからです。
その後、何年かたった後に親からそのホームランのことが一番記憶に残っているんだよと教えてもらったことが、私にとっても本当に嬉しい出来事となっています。
この経験もあって、卒部する際にはハイライトを書いたメッセージカードを渡してあげるようにしています。
プロ野球選手は記録に挑戦!!!
でも、子供たちには一つ一つのプレーを評価してあげましょう、そして、その子のハイライトを記憶してあげましょう!!!