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がれきの下で63時間 生き延びた理由は「サバイバル番組を観ていた」から

地震が発生してから約3週間経った『トルコ・シリア地震』、日本の国際緊急援助隊の医療チームも現地に留まって、支援活動を続けておりますが、未だにトルコとシリアは余震で苦しんでいます。

ニュースによると、トルコ・シリアで死者があわせて5万人を超えており、トルコの物理的被害額4兆6500億円にもなるということです。

気が遠くなるような深刻な被災となったこの状況下で、奇跡の生還者としてニュースに取材された方のお話について今回はボソッとさせて頂きます。

それは、63時間もの間、がれきの下に埋もれていた青年が生きていたニュースです。

実は私、この19歳の青年が奇跡の生還を果たした後のコメントにクギ付け・・・

「サバイバルのドキュメンタリー番組を観ていたため、飲まず食わずでも長く生きられることを知っていた」

『キャッチ!世界のトップニュース』2/14放送の「がれきの下で63時間 動画を撮影」より

「やっぱりか!」、それが私の感想です。

果たしてサバイバル番組は役に立つのか?

過酷な条件を生き残るための”サバイバル思考”とはなにか?


奇跡の生還を果たした19歳の青年のお話

それでは、まずは奇跡の生還を果たした19歳の青年のお話をご紹介します。

19歳のトルコ人青年はトルコ・シリア地震によって住んでいたアパートが崩壊、そのアパートの中で身動きが取れない中でも、バッテリー切れるまで動画を撮影して、死を意識しながらも救出を待っていた。

「がれきの下で63時間耐えていた」

63時間=2日と15時間ですね。

被災者の生存率が急激に低下するとされる「発生後72時間」まで残りわずかの時間で救出されました。

また、63時間、飲まず食わずで生き埋めにされていた彼

3週間は食べずに過ごせますが、水が無いと3日しか持ちません。

彼は63時間、何をしていたのか?

・息をするために周りを掘り、石で音を出す。

・9時間後、余震が起こり、再びパニックに陥ります。

・余震の影響で何mも滑り落ち、もうだめだと思った、もう助けてもらえないと絶望した。

・それまで動画で状況を撮影していたが、二度と会えないと思い、動画に「お父さん、お母さん、兄弟のみんな、愛しています」とメッセージを残した。

・24時間経過後、スマホのバッテリーが切れてから時間の感覚がなくなります。

・彼は寒さと飢えとのどの渇きに耐えていたが、そのときの記憶は全くない。

・幻覚をみていた、夢の中でずっと石で叩けと言われていたので、ずっと叩き続けていた。

・水をくれと叫んでいた

『キャッチ!世界のトップニュース』2/14放送の「がれきの下で63時間 動画を撮影」より

そして、63時間後、彼は奇跡の生還を果たしたのです。

再び彼が言った言葉を・・・

「サバイバルのドキュメンタリー番組を観ていたため、飲まず食わずでも長く生きられることを知っていた」

『キャッチ!世界のトップニュース』2/14放送の「がれきの下で63時間 動画を撮影」より

63時間、苦難の中、死を意識していても、人間は長く生きられるはずだと信じれたのは、

彼がサバイバル番組を観て、人間は決して弱くないことを知っていたからでしょう。


ドキュメンタリー系サバイバル番組『サバイバルゲーム』

19歳の青年が観ていたサバイバル番組が何かを知りたかったのですが、そこまでの情報にたどり着くことはできませんでした。

ただ、彼は世界的に有名なドキュメンタリー系サバイバル番組を観ていたいのでは?と勝手に思った私。

その番組とはドキュメンタリー系サバイバル『サバイバルゲーム』(正式タイトル:MAN vs. WILD)です。

この番組でサバイバルを教えてくれるのが冒険家ベア・グリルスさんです。

私は彼を”ベアアニキ”と呼んでいます。

兄貴的な存在で、いつも優しく、ときには厳しくサバイバル術を教えてくれます。


ベアアニキが教えてくれたこと

『サバイバルゲーム』でベアアニキは、トルコに行ってサバイバルを実践しています。

もしかして、19歳の青年は『サバイバルゲーム』で放送されたトルコ編を観たのでは!?と、私は勝手に思っています。

そこで、ベアアニキがサバイバルした「トルコ・アナトリア高原」での放送を見直して、ベアアニキが教えてくれたサバイバルを皆さんにもお伝えしたいと思います。

もちろん、「トルコ・アナトリア高原」でのサバイバル内容は地震によるものではないので、直接的に地震の際に役に立つものではないかもしれませんが、どの場面でも応用できる”サバイバル思想”中心にお伝えいたします。

ちなみに、アナトリア高原には皆さんがご存知のカッパドキアがあるところです。

カッパドキアとは見渡す限りに広がる奇妙な形の岩がたくさんある観光地であり世界遺産です。

そんなトルコ・アナトリア高原編でベアアニキが教えてくれたこととは・・・

必要なものを探す

水を探す
・水が無いと3日しか持ちません。

食べ物を探す
・タンパク質重視の食料確保

必要な資材を探す
・寒さ対策、燃料で使えるもの、薬も探す(ヤナギの葉)

脱出先の進路を決めることが大事

・高い場所から見渡せば地勢が分かる

・小川に沿って歩けば大きな川に出る

体力温存を優先する

・川下りにはイカダのほうが早く脱出できる

・日差しが強い太陽の下では体力を奪われるので、夜に歩いて距離を稼ぐ

・疲れたら眠る、ただし安全な寝床を確保してから眠る

情報収集力と決断力

・五感を使って情報を集める

・何が一番安全か、一番安全な方法を選択する

ベアアニキの思考

・うまくいかないとき、すぐに切り替える

・失敗はアタリマエ、失敗しても落ち着く

・小さな成功でも喜びをかみしめる

・引き際を見極めることが大事(いつまでも固執しているとダメ)

よくしゃべること?

・ベアアニキはよくしゃべる

・可能な限り一人でも独り言を言っていた方がいいのかも


ベアアニキからのありがたいお言葉


いかがでしょうか、ベアアニキが教えてくれた”サバイバル思想”、役に立ちそうではないでしょうか。

ベアアニキが番組で語ってくれたありがたい言葉がありましたので、皆様にもご紹介します。

まさに奇跡の生還を果たした19歳の青年に贈った言葉なのではと思うほどですね。

大切なのは不屈の精神(ネバーギブアップ)。

チャンスは突然やってくる、待ち続ければきっと訪れます。

不屈の精神が自分の身を守ります。

ドキュメンタリー系サバイバル番組

最後に、ドキュメンタリー系サバイバル番組についていくつかご紹介しますので、機会があれば是非とも一度はご覧頂ければと思います。

『サバイバルゲーム』
今回ご紹介したベアアニキの番組です。
サバイバルのスペシャリストであるベア・グリルスが軍で身につけた体力・技術を生かし世界中の未開地を冒険するシリーズです。

『ザ・秘境生活』
ベアアニキのライバルと言われているエド・スタフォードがたった1人で10日間のサバイバルに挑戦する大人気シリーズです。

『The Naked』

『ALONE ~孤独のサバイバー~』

それと、私も読んだ漫画本、しかもちゃんと部屋の棚に並ばれている漫画本なんですが、これは最強のサバイバル本だと思っておりますので、そちらをご紹介します。

漫画『サバイバル』(著:さいとう・たかを)
突如として世界中に発生した巨大地震を生き残った日本人少年・鈴木サトルが、文明の壊滅した世界で己が生存をかけて抗う姿を描く。

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