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今年は”野球の多様性”元年~球児に甲子園以外に夢を持たせたい

ちょうど今から3年前に開催された「プロ志望高校生合同練習会」を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

この「プロ志望高校生合同練習会」が開催された2020年の夏は・・・そう、コロナウイルスの影響でこの年の夏の甲子園は中止になった、そんな年でしたね。

「プロ志望高校生合同練習会」とは

「プロ志望高校生合同練習会」 参加選手


この2020年に高校3年生だった現プロ野球選手のその後を追った記事が先日配信されていましたよね。

この記事で紹介された内容では・・・

とはいえ、“失われた夏”感はどうしても否めない。そこで気になるのが、第102回の開催時に高校3年生だったドラフト指名選手たちだ。高卒プロ3年目なら、どの球団もまだ2軍で鍛えるのが基本方針だろうが、今回紹介する8人は現在すでに活躍中だ。(文中の数字や成績は8月17日現在)

3年前の「夏の甲子園」は新型コロナで中止 その年、ドラフト指名された「高卒3年目」プロ野球選手たちのいま
https://news.yahoo.co.jp/articles/bde4271e4278ea4f69076d6f43ea11a50d202c5d?page=1

この記事で紹介された8人は下記の通り。

中日ドラゴンズ:髙橋宏斗
オリックス・バファローズ:山下舜平大
東北楽天ゴールデンイーグルス:内星龍
中日ドラゴンズ:龍空(土田龍空)
東京ヤクルトスワローズ:内山壮真
読売ジャイアンツ:中山礼都
埼玉西武ライオンズ:長谷川信哉
読売ジャイアンツ:秋広優人

この8人のうち4人が【プロ志望高校生合同練習会】に参加した選手でした。

【プロ志望高校生合同練習会】に参加した選手
オリックス・バファローズ:山下舜平大
中日ドラゴンズ:龍空(土田龍空)
読売ジャイアンツ:中山礼都
埼玉西武ライオンズ:長谷川信哉




2023年が”野球の多様性”元年となる可能性がある


もうひとつ、皆さんに気になる記事をご紹介します、それは昨年のドラフト総括記事です。

別のスカウトから「今年だけこんなに不作というのはあり得ない。やっぱり、高校生は練習できなかったんだろうと思う」と同情する声も聞いた。一方で育成は前年の51人を6人上回る過去最多の57人が指名された。現状では支配下で指名する力はないが、素質を買って今後の成長への期待の表れだろう。

ドラフト総括 コロナ影響で支配下指名は8人減の69人 高校生は3年間練習時間に制限
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/10/21/kiji/20221021s00001173027000c.html

実はコロナの影響によってプロ野球ドラフトで指名しにくい状況が今年も続いているようです。そう、去年も今年も「不作」という見解が出ている記事をよく見かけます。

コロナ渦の影響によって練習不足になった現象は2020年だけでなく、未だに続いている問題であることがわかると思います。

さらに、今年の猛暑のような夏が今後も続くならば、夏の練習を控えるチームも今後増えて来るのではないでしょうか。コロナだけでなく気候変動の影響をもろに受けて、練習不足の球児が今後も増えるのではないでしょうか?

だからこそ、私は思います、「プロ志望高校生合同練習会」は毎年開催していただけませんでしょうか。


なぜなら、「プロ志望高校生合同練習会」を開催する意義とは、決して救済措置で行われるもだけではなく、甲子園出場以外にも道があるんだ!と、球児に夢を持たせてくれるものになるはず、このように球児にとって甲子園出場以外にも選択肢が増えることに意義があるのだと思います。

「プロ志望高校生合同練習会」に参加した球児たちがいまプロ野球界でも活躍しているのも事実ですし、「プロ志望高校生合同練習会」で見出されてプロに行く!それこそが球児たちにとっては、たまらない夢となること間違いないことでしょう!


今年は、エンジョイ・ベースボールといった野球文化が広がる可能性を示してくれたし、ジャイアンツがU15の中学生チームを持つことが発表されました。つまり、数十年後、我々が振り返ったとき・・・

「2023年が”野球の多様性”元年だったな」

と言えるように、是非とも球児に選択肢を増やしてあげる取り組みも始めて欲しいと思います。

そのためにも、「プロ志望高校生合同練習会」を毎年開催していただけませんでしょうか。


そんな「プロ志望高校生合同練習会」について、2020年に私が野球ノートに書いたボソッとを皆様にご紹介したいと思います。


「プロ志望高校生合同練習会」が野球っ子たちに与える意義


※私の野球ノートに書いてあった内容をそのまま記載いたしました。


コロナの影響により【プロ志望高校生合同練習会】が実施されました。

練習会とは、プロ野球選手を目指す高校生のトライアウト(セレクション)の場のことです。野球界の最大の課題『プロとアマの垣根』が無くなるチャンスに巡り合えたのは、コロナ禍の思わぬ副産物なのかもしれません。

さて、このセレクションがテレビ放映されましたので録画してみましたが、学生セレクションを初めてみた感想を今回ボソッとしたいと思います。

「セレクションってこんな雰囲気でやるんだ!」
「セレクション慣れしている球児もいるなぁ」
「なるほど、小学生や中学生のときにセレクションを経験してきた子たちなのかぁ」
「わぁ、目をギラギラさせてプレーしている球児もいるなぁ」

このような子たちはプロのスカウト陣が何を重視しているのかわかっているかのようなアピールの仕方をしていましたね。


アップ時のダッシュでも野球の試合を想定してやっているのか?
失敗したり結果が出なくてもすぐに切り替えできているのか?
高校3年の9月時点で木製バットをどれくらい扱えているのか?


それに面白いことにこの練習会では全国区ではない球児も見事な結果を残していました。

公式戦たった3試合しか出場していない選手、
中学時代は7番手ピッチャーだったのにセレクションを受けるまで上り詰めた子、

そんな選手たちが輝く姿をみて誰もが思ったことでしょう、

「来年以降も是非とも開催して欲しい。」

セレクションが常時開催となれば、高校球児にとって甲子園の次に目指す目標となったり、育成を重視する高校や監督の下でセレクションを第一目標にする球児も増えたりと、子供たちの選択肢が増えて面白いことになりそうだなぁと思いました。

それにしても木製バットを扱う技術には結構差が生じておりましたねーー。

木製バットは慣れたもん勝ちならば、そこへの取り組みはいつごろから始めればよいのだろうかと、このセレクションをみたちびっ子たちは思ったことでしょう。

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