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脳の手術せずにイップスは治せるのか?を妄想

前回までは野球トラウマになった子供たちに”心理社会的支援”をしたらどうなるかをボソッとしておりましたが、妄想上でしたが、”心理社会的支援”によって「トラウマと”共に行きていく”」ことを理解した子供たちは、たとえ心に傷を負った子供たちだったとしても、立派に成長して社会で活躍してくれました(妄想で”心理社会的支援”プログラムを実施した場合の話)。

しかし、そんな野球において長年、心の病気とも言われていたものがあります、”イップス”です。

今まで自然にボールを投げていたのに、ある日、突然、ボールを投げられなくなる”イップス”は、何かしらの心の傷によって発症してしまうものであると考えられていました。


アニメ『メジャー』の主人公、茂野吾郎がライバルにホームランを打たれたことで心理的に打たれることが怖くなり、それ以来、ボールを投げられなくなってしまいました。

しかし、本当の原因は他にあって、”真のライバル”の引退によって茂野吾郎の闘争心が無くなったことにより目標を見失ってしまったためにイップスが発症したのではと、アニメでは語られています。

そんな茂野吾郎が「ファンのために投げる」という新しい目標を見つけ出したことによって、彼はイップスを克服する・・・

このように、アニメ同様、長年、野球界では”イップス”は心の病気であると思われてきたのです。

それならば、イップスもトラウマと同じと考えるならば”心理社会的支援”によって何かしらの支援ができるのでは!という考え方をもつのも当然ですよね?


しかし、心の病気と思われていたイップスは、実は『脳の病気』だったことが最新研究によって明らかになりました。

つまり、他の野球トラウマのように”心理社会的支援”によって解決の糸口を見つけることができない、それが”イップス”だったということ。

私たちが勝手に”心の病気”と思われていたものの中には、実は”体の病気”であるものもあるんだ、そんな考え方を持つようになりました。  




イップスを治すには脳の手術が必要


日本テレビ『カズレーザーと学ぶ。 』「最新の脳科学が解明!現代人と心と体のトラブル」の放送回にて、医師の堀澤士朗さん

「イップスは心の病ではない。脳の病気なんです。基本的には、メンタルの問題では改善しない。」と断言した際には、目の前真っ白になりましたね。

そして「イップスの正体は脳の病であり、運動回路の使い過ぎで脳の指令異常が起きる局所性ジストニアであり、その治療法は定位的熱凝固術という手術が必要です。」と。

このお話に、心だけにしか着目していなかった野球関係者は唖然としたことでしょう。

「自然回復もしない。」ということなので、イップスを発症したら脳の手術しか方法はないのか・・・


しかし、原因も対処方法も分かったのですが、なんともやるせない気持ちにもなりました。

なぜならイップスは誰でもなる可能性がある病気です、つまり子供でもなる。そんなイップスを発症した子供たちは脳の手術をしなければならないのか・・・つまり、リスクも費用も、色々なもののが関わってくることを考えると、イップスを発症した全ての人はイップスを治すことができないだろうな。対処方法が分かったとしても、夢を諦めなくてはならない子たちは依然多いことでしょう。


それでも、心の病と思われていたイップス、「お前はメンタルが弱いからイップスになったんだ」と思われていた方も過去には大勢いたことでしょう。きっと、そう思われていたことがきっかけで、野球トラウマになってしまった方も大勢いたことでしょう。

最新科学のおかげで「心の病気ではなく、脳の病気だったんだ」ということが分かっただけでも、少しは救われた方も多いのではないでしょうか。


脳の手術せずにイップスは治せるのか?を妄想


イップスの原因である「局所性ジストニアは、運動回路の使いすぎで脳の指令異常が起き、思うように体が動かせなくなる。」「ジストニアを治すというよりは、筋肉の緊張を無意識に落とす手術なんですね。」


ということを知った私は、こんな妄想をしました・・・

今までボールを投げていた際の脳神経回路を使わずに、新たな脳神経回路を使って投げれば、イップスを治せるのでは?

そう、キーワードは「新たな脳神経回路を使って」


脳波コントロールで念じた通りに体を動かす


NHK番組『クローズアップ現代』「まひした手が動いた!リハビリと脳科学・うつにも」の放送回をみたことを思い出した私は、まひした手を動かす方法は、イップスにも有効な手段なのでは?と思いました。


脳と機械をつなぐリハビリ機器によって「手を開け」と脳が念じるだけで機械を動かすという最先端技術が登場しています。このおかげで、脳の中には”可塑性(変化する性質)”が残っていて、機能を回復させていくという脳力が備わっていることが分かりました。

つまり、局所性ジストニアによって機能しなくなった脳の神経細胞があることによりイップスが発症してしまうが、病気にならなかった脳神経細胞を使い、そして鍛えることで、新たに脳の中に「投げる」という機能をよみがえらせるネットワークを作り出すことによって、再び投げることができるのでは?


そこでこんなイメージ。

あなたがイップスならば、左右の腕以外に「第3の手」があることをイメージしましょう。その第3の手を動かすことを念じる訓練をすることで、今まで「投げる」ときに使っていた脳神経細胞を休ませてあげ、新しい脳神経細胞で「投げる」と念じながら鍛えれば、イップスは治るのでは!?

そんな妄想です。


ウォーキングは”ケンタウロス”をイメージ


局所性ジストニアになる原因は、運動回路の使いすぎということならば・・・そう考えた私は、ここ最近、新たな課題を設けました。

毎朝ウォーキングをしている私、こんなことを思いました。

「あっ、歩くという運動回路の使いすぎを避けなくては!」と思った私は、”ケンタウロス”をイメージしながらウォーキングすることにしました。


4本の足がある”ケンタウロス”、つまり、”ケンタウロス”の後ろ足は私の実際の足、”ケンタウロス”の前足は私にとって「第3の足」というイメージを持ち、ウォーキングする際には「第3の足」を動かすように念じながら歩いています。

果たしてその効果は!?

・・・何とも言えません、しかし、4本足で歩いているつもりですから、安定感のある歩き方の感覚が結構あったり、4本足ですから速く歩くことができる感覚があったりと、自分でも良くはわからないのですが、そんな効果があるのでは!?と思いながら、毎朝、念じながら歩いています!

「ヤバい人だ!」と思う方は多いことでしょう。

そうですね、私のウォーキングは見た目は普通のウォーキングですが、脳の中は”マッドサイエンティスト状態”になっていますね。

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