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アート思考は自己肯定感をハンパなく高めてくれる!
では実際にアート思考をしよう!と思ったら、『アートを観る』ことから始めると思いますが、ではアートをどのように観て、どう考えればいいのでしょうか?
という疑問を私はいままでずっと持っていました。
なぜなら、実際に美術館に行ってアートを観ても、タイトルと解説文を読んで納得して終わる、そんな見方をやっていた私にとって、アート思考ができるのか大変不安でした。
しかし、ある番組を観て、【アート思考しながらアートを観るということ】、それが分かったのです、
「あっ、それでいいんだ!」
そう思わせてくれた番組は、NHK番組『BAEBAE美術館』です。
この番組では、『”自分のメセン※”でアートをおしゃべりしていく』という内容なのですが、私はこう思いました・・・
(※メセン⇒目線のことです。番組ではカタカナでメセンと表現していたので私も真似ています。)
これがアート思考なんだなぁ。
とっても簡単だし、とにかく面白いなぁ。
だから、誰でも簡単にアート思考ができるなぁ。
しかも、みんなとのアートのおしゃべりする時間が楽しいなぁ。
自分の思ったことをみんなが受け入れてくれるから気持ちがいい時間が過ごせるなぁ。
なんか、アート思考でおしゃべるすると、自分に自信が持てる気がするなぁ。
つまり、私が『BAEBAE美術館』を観て思ったのは・・・
アート思考は自己肯定感をハンパなく高めてくれる!
この『BAEBAE美術館』でのアートおしゃべり、私も早くやりたい!と思ったのですが、それよりも「子どもたちにやらせたい!」という気持ちを強く持ってしまいました。
もし野球チーム内で『BAEBAE美術館』をやったら・・・
自己肯定感を高めた子供たちを育成、さらに、お互いを認め合うというチームワークを鍛えることができそうな、そんな予感がしています。
なぜならアート思考、とっても簡単にできるから!
それでは、『BAEBAE美術館』と言う番組を観て、なぜ私がそう思ったのかを、ご紹介したいと思います。
BAEBAE美術館
『BAEBAE美術館』は、過去に2度放送されており、テーマは「岡本太郎」「マティス」と、どちらの放送回も非常に楽しめた内容でした。
この番組を一言で表すのならば・・・
番組内では”長官”と呼ばれている青柳正規さん(東京大学名誉教授)がおっしゃったことがとっても印象的でした。
「自分の感覚で自分の生活に取り込むような気持でアートを見ると、すごい親しみが増します。」
そうなんです、『BAEBAE美術館』のおかげでアートに親しみを持つことができました!
それでは実際に番組内ではどのようにアートでおしゃべりしていたかをみてみましょう。
アートでおしゃべり方法<メセン>
この番組では自分のBAEポイントをインスタ風に紹介していましたが、”自分のメセン”を持つことを大事なポイントとしていました。
「メセンってなに?」
全然難しく考えなくてもいいです、これはとにかく、”何でもいい”が正解です。
例えば、自分が大事にしているもの、自分の強み、自分のこだわり、自分の好きなもの、その日の気分でも、何でもいいんです。
ここが面白い!ここが好き!そんなアートの捉え方でも大丈夫。
「私はこのような”自分のメセン”でアートを観ました!」
と、自由に発表するのが、アートでおしゃべりすること。
「人によってどこを見るんだろう」とおしゃべりしていく中でわかってきたり、人によって観るポイントが異なっていることに気づき、そして、そういうメセンで観たことがきっかけで、もっとアートを楽しめそうな気になってきます。
番組出演者のメセン
皆さんのメセンを観ればお分かりいただけるように、”メセン”はなんでもいいことが分かると思います。
●井上涼さんのメセン:【顔】
「顔に注目してアートを見ている。普段から人の顔をよく見ている。」
●松下洸平さんのメセン:【エネルギー】
「岡本さんのどの作品にも強いエネルギーを感じる。
岡本さんの言葉が好き、エネルギーを感じる。たくさんの名言がありますが、大好き。今回、岡本さんの作品にあった「目」にはすごいエネルギーを感じた。」
●トリンドル玲奈さんのメセン:【かわいい】
「色見とか、自分にとってのかわいいポイントに目が行く。」
●Aマッソ加納さんのメセン:【ボケてるやん】
「アートとお笑いは似ている。面白すぎたらおしゃれ!」
アート思考は自己肯定感を高めてくれる
番組内ではアート思考についてこのように紹介されています。
1個のメセンをもつことで楽しめる
1枚の絵だけど見ている人によっては楽しめる
気づいたことを語るのはすべて正しい
さらに追及すればもっと大きな世界も絵に隠されている
”自分のメセン”を大事にするアート思考によって・・・
みんながお互いを認め合っていれば楽しく生活できる!
つまり、アート思考の大事なポイントは2つあって・・・
①自分のメセンを持つ
②お互いを認め合う
この番組を観て、私はこの2つの大事さを知りました。
そして、アート思考によって自己肯定感をハンパなく高められることがよく分かりました。
お互いを認め合う
”自分のメセン”でアートを観て、メセンから感じたことを発表しあう。
みんなの発表したことを、誰も否定しない、
さらに否定しないだけじゃなく、いっぱいいっぱい褒めてくれる。
自分の意見を自由に言える機会なんて、普段の生活ではほとんど無いのでは?
アート思考ならば、自分のメセンを自由に発表できます。
しかも、自分メセンをたくさん発表したくなる仕組みがアート思考にはあります。
それは、”お互いを認め合う”ことが大事なポイントであるから。
聞くだけでなく、どんどん褒め合うことをしたくなるのがアート思考。
この思考を繰り返していたら、「もっと自分の意見を言いたい!」と、自然と自己肯定感が高まりそうじゃないですか?
認める力を鍛える
実際にの番組内で”お互いを認め合う”場面をご紹介します。
岡本太郎『森の掟』を題材にしたとき・・・
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井上涼さんのメセンは【顔】でしたので、BAEポイント【顔が気になる】と発表。
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井上さん
「♯一番右の人だけ結構やる気がある」
「一番右のヒトだけ異様にやる気を感じる」
「絵を盛り上げるぞ!というやる気」
このように発表すると、他の番組出演者からは「確かに~」という声。
トリンドルさん
「細かいところまで良く見ている」
加納さん
「トリオだったら右の人がツッコミですね」
青柳さん
「顔は一番印象深い、イメージとして残りやすい」
「岡本太郎は表情を出さずに顔を描いて、だけれども存在感を示すために、この3人を並べているのでしょうね。」
自分の意見に対して、こう言ってくれたら気持ちよくなりませんか?
さらに、自分のメセンで気づいた点をみんなの力でどんどん膨らませることで、さらに面白くなるおしゃべりとなる・・・皆さんもやってみたいと思いませんか?
”論破”なんて時代遅れ
先日、こんなニュースが流れていました。
まぁ、子供たちの言う「はい論破!」は流行りの言い文句なのでしょう。
Yahoo!コメントにもありましたね、「昔、流行った”何時何分、地球が何回まわった時?”と同じ」「”カラスの勝手でしょ”と同じ」、そうおっしゃる通りだと思います。
ただ、「はい論破!」は時代遅れなので、早く他の言葉を流行らせたいですね。
どうせならば、アート思考を流行らせたい。
お互いを認め合う、”相互承認”することを子どもたちでも言いやすい言葉に置き換えたいけど、私の語彙力では浮かんでこない・
相互承認することがかっこいいと思われる時代にしたいから・・・・
「これってヘーゲル!」
いかがでしょうか?