多様性の野球~素人で苦労人監督が野球をワクワクさせる
「多様性のある社会の中で100年間生きる。」というテーマをもってnoteにボソッとしている私ですが、今週これまで4回連続してこのテーマについてボソッとしてきました。本日ボソッとするのは今回のシリーズ最終章であり、いわば”スピンオフ作品”のようなものとなっておりますが、「多様性のある野球」について改めてもう一度ボソッとさせてください。
今回は「指導者の多様性」についてです。
「35歳ディレクター、プロ野球監督になる」
その番組タイトルに思わず、2度見したほど。
よく見ているNHK番組『ドキュメント20min.』で、そんなタイトルを目にしてから、ずっと放送を楽しみにしていました。
そして先日放送されて観ましたよ、「35歳ディレクター、プロ野球監督になる」。
番組概要としてはホームページにあった内容をそのまま記載します。
「素人さんが独立リーグの監督になるとはどんなこと!?」
「(伊藤監督の考えを聞いて)なるほど、いや、やっぱり、ありだな!」
野球が大好きな子たちが集まるチームに、素人監督を”ごちゃまぜ”にするとは・・・茨城アストロプラネッツというチーム、CIAよりも優れた組織なのかもしれません(※このフレーズ、最近の私のお気に入り)。
「ふざけんなよ」と選手は思うだろうけど・・・
番組内では、監督就任当初、素人監督ということもあって選手からは「ふざけんなよ」と言われていましたね。
野球をずっとやってきた選手ならば、やっぱりこう思っちゃいますよね。
指導者とは、素人ではなくそれなりに実績を残した元選手がやるべきだという価値観を持っている方々が多いことも事実でしょう。そのため、この選手がおっしゃっていた意見は決して間違ってはいないと思いますし、仮に自分が選手だったら同じことを言っていたかもしれません。
でも、一度でも社会人として社会に出られた方ならお分かりいただけるかもしれませんが、”マネジメント力に長けた方”が組織に加わる”ということは、「もしかしたら埋もれている私の秘めた力を発揮してくれるのでは?」と、チャンスだと期待される方は少なくはないと思います。
素人・苦労人監督が野球界にもたらしてくれる意義とは・・・
私は、そう期待しています!
世界では”多様性のある指導者たち”が活躍している
私が伊藤監督に期待する理由は、伊藤監督の考え方に対してだけではありません。
なぜなら、世界最高峰の野球の世界では”多様性のある指導者たち”が活躍している事実を知っているからです。
このお話を知れば、きっとあなたも伊藤監督に期待したくなるかもしれませんよ。
メジャーリーグの監督は苦労人ばかり
鳥が2匹描かれた可愛いデザインのユニフォームで有名なセントルイス・カージナルスの監督は、現役最年少36歳のオリバー・マーモル監督です。
そう、我らがヌートバー選手の監督さんでもあります!
そして、メジャーリーグにおいて日本人初の快挙を成し遂げた植松泰良さんをご存知でしょうか?
サンフランシスコ・ジャイアンツのコーチに植松泰良さんが去年から任命されているのですが、何が快挙かと言えば、ユニフォームを着てベンチ入りするコーチとして任命されたということ・・・
そうです、つまり、ユニフォームを着る日本人コーチは今までメジャーリーグにはいませんでした、だから植松さんはすごいことを成し遂げたんです、まさに快挙達成、ホントすごい!
そんなおふたり、マーモル監督と植松コーチ、彼らに共通していることがあります、それは・・・
日本人感覚で言えば、彼らのことを【素人監督・素人コーチ】と言われ、指導者として力不足なのでは?とか懐疑的に思う方もいらっしゃることでしょう。
さあ、ここから大事なポイントとなりますが、アメリカ・メジャーリーグの指導者に求められているのは選手としての実績ではありません。日本のプロ野球がお好きな方には「えっ?そうなの?」とおっしゃるかもしれませんね。
メジャーの指導者として認められるために必要なことは、監督やコーチとしての指導者実績であり、たとえ素人であっても指導者としての実績があれば誰もがメジャーリーグの監督・コーチになれるということです。
お国柄なのでしょう、「あなたは監督できますか?」「はい、できます!」「それならやってみてください」という本当の意味での実力社会であるアメリカ、プレイヤーとしての実績と指導者としての実績は別物というアメリカ文化が反映されているのがメジャーリーグなんです。
だから、指導者として実績を積むために、選手時代に有名だった人でさえ指導者として認められようとして努力しているはずです、認められなければ超一流選手だったとしても指導者にはなれませんからね。
有名プロ野球選手が監督を務める日本のプロ野球の指導者就任事情とは異なる点が特徴的ですね。
つまりメジャーリーグでは"苦労人"が名将となると言っても過言ではないでしょう。
新庄監督と伊藤監督にはワクワク感しかない
"苦労人"といえば日ハムの新庄監督もそうですよね、バリ島でのあの生活からプロ野球選手の監督になった経緯・・・
以前、新庄監督は「苦労を楽しんでもらえる野球がしたい」とおっしゃっておりましたね。
この野球観のもとで清宮幸太郎選手や吉田輝星選手といった日ハムに埋もれている原石たちが大ブレークしてくれたらなと願うばかりです。
そして、私が密かに応援している加藤豪将選手を日本プロ野球に連れてきたのも新庄監督。
加藤選手がニューヨークヤンキースのドラフトで指名されてから、『ワースポ×MLB』のタイトル変更前の『ワールドスポーツMLB』の番組内で、加藤選手がたまに特集されるのをずっと楽しみにしていたほど、私は加藤選手の隠れファンでした、あれから10年、日本で活躍する彼の姿を観れるなんて!!!
そんな加藤選手をアメリカから連れてきてくれて、新庄監督ありがとう!!!
もっと日本のプロ野球に”サプライズ”を待っています、新庄監督!
そして、伊藤悠一監督。
日本ではまだまだ認められていない苦労人監督、だからこそ、素人で苦労人の監督は指導者として最高なんだというところを是非とも証明してください、楽しみにしています。
やっぱり、素人で苦労人の監督が活躍する姿みたいです!!!
まさに人生はドラマですね、それこそまさに多様性のある野球!!!
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