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2024年春 早慶戦です
令和6年東京六大学野球春季リーグ戦、慶應義塾大学の順位は3位となりました。
残す早慶戦の結果で早稲田か明治どちらかの優勝が決まるという状況の中、慶應目線でどう楽しむかを考えてみようと思います。
1.優勝がかかっている早稲田と優勝がなくなった慶應の早慶戦
まずは今回と逆の早稲田の優勝はなくなり、慶應の優勝がかかった最近の早慶戦を振り返ってみましょう。
23年秋:慶應優勝(慶應勝点)
22年秋:慶應3位(早稲田勝点)
19年秋:慶應優勝
17年秋:慶應優勝(慶應勝点)
かなりの確率で慶應が優勝を決めています。
そして今回のように慶應の優勝の可能性はなく、早稲田の優勝がかかったケースは2009年秋以来(恐らく)でその時は慶應が連勝して勝点、早稲田は優勝を逃し、明治が優勝しました。
14年半も前というと今の大学生が幼稚園か小学校低学年の頃です。そんな昔のこと言ってどうすんだと思われるかもしれませんが、そのようなことがあったのは事実です。
そして、歴史は繰り返すかもしれません。
2.新たな新戦力がまた活躍するのか
皆さんご存知の通り、今季の慶應新戦力の活躍は目を見張るものがあります。まずはこれまでの今季リーグ戦初めて打席に立った新戦力野手の成績をおさらいしてみましょう。
常松広太郎(3年 慶應湘南藤沢)
ライトへの三塁打(4/13東大1回戦リーグ戦初打席初安打)
2024.4.13慶應義塾vs東大、7番ライトでリーグ戦初出場、最初の打席でリーグ戦初ヒットのスリーベースを打った常松広太郎(3年 慶應湘南藤沢)。打つのも走るのも迫力あるスケールが大きい男。これからもどんどん成長して行くと思います。楽しみな選手です。 pic.twitter.com/cjjfmFvlok
— えびどり (@big6_ebiebi) April 13, 2024
小原大和(2年 花巻東)
センター前ヒット(4/14東大2回戦リーグ戦初打席初安打)
2024.4.14慶應義塾vs東大、6回裏にリーグ戦初出場で初ヒットを打った小原大和。兄の大樹、和樹に続いて、慶應で3兄弟がリーグ戦ヒットを記録。凄い兄弟たちです。 pic.twitter.com/uGtktISWJT
— えびどり (@big6_ebiebi) April 14, 2024
丸田湊斗(1年 慶應義塾)
サード内野安打(4/14東大2回戦リーグ戦初打席初安打)
2024.4.14慶應義塾vs東大、8回裏に代打でリーグ戦初出場を果たした丸田湊斗(1年 慶應義塾)。止めたバットに当たったゴロがサード前に転がり内野安打、リーグ戦初ヒットとなりました。素晴らしい快足を披露しました。 pic.twitter.com/Nv0AiNhcUa
— えびどり (@big6_ebiebi) April 14, 2024
渡辺憩(1年 慶應義塾)
サヨナラホームラン(4/29法政3回戦リーグ戦初打席初安打)
2024.4.29慶應義塾vs法政、延長12回裏に代打でサヨナラホームランを打った渡辺憩くん。大事な試合のあの場面、それもリーグ戦初打席で1年生があれだけ振れることが素晴らしい。憩くん、最高のホームランおめでとう! pic.twitter.com/qGQNA2PER1
— えびどり (@big6_ebiebi) April 29, 2024
今津慶介(2年 旭川東)
ライト前ヒット(5/5立教2回戦リーグ戦初打席初安打)
2024.5.5慶應義塾vs立教、9回裏にリーグ戦初出場、初打席で初ヒットを打った今津慶介(2年 旭川東)。すでにワンアウトという状況でしたが全く諦めず、同点への口火を切る見事なヒットでした。
— えびどり (@big6_ebiebi) May 5, 2024
今津、リーグ戦初ヒットおめでとう。 pic.twitter.com/tTGKY9cXH1
宮澤豪太(3年 県立長野)
レフトへの二塁打(5/6立教3回戦リーグ戦初打席初安打)
2024.5.6慶應義塾vs立教、代打でリーグ戦初出場し、見事にツーベースを打った宮澤豪太(3年 県立長野)。2打席目もヒットを打つ活躍。宮澤くんも他の控え選手同様、チャンスをしっかりものにしました。リーグ戦初ヒット、おめでとう。 pic.twitter.com/bHxDlGbb9B
— えびどり (@big6_ebiebi) May 6, 2024
吉田雄亮(2年 慶應義塾)
ライトへの二塁打(5/19明治2回戦リーグ戦初打席初安打)
2024.5.19慶應義塾vs明治、今日初めてリーグ戦ベンチ入りで、初打席、初ヒットを記録した吉田雄亮(2年 慶應義塾)。それも同点へ追いつくきっかけとなるツーベース。どんな状況でも慶應の代打は結果を出し、もらったチャンスはものにします。 pic.twitter.com/Tc76qp2ern
— えびどり (@big6_ebiebi) May 19, 2024
森村輝(3年 小山台)
レフト前ヒット(4/14東大2回戦リーグ戦6打席目で初安打)
2024.4.14慶應義塾vs東大、リーグ戦初ヒットを打った森村くん。1本出たことで、これからガンガン打ってくれることでしょう。 pic.twitter.com/jKK5r7mySU
— えびどり (@big6_ebiebi) April 14, 2024
二宮慎太朗(3年 慶應義塾)
ホームラン(4/28法政2回戦リーグ戦3打席目で初安打)
2024.4.28慶應義塾vs法政、逆転された直後の5回表、代打でリーグ戦初ヒットとなる同点ホームランを打った二宮慎太朗。嫌な流れをスパッと断つ、本当に素晴らしいホームラン、最高のホームランでした。 pic.twitter.com/ZFuYn9HbI7
— えびどり (@big6_ebiebi) April 28, 2024
林淳司(1年 報徳学園)
レフトへの二塁打(4/28法政2回戦リーグ戦2打席目で初安打)
2024.4.28慶應義塾vs法政、8回表ツーアウト満塁の場面で代打で貴重な追加点となるタイムリーツーベースを打った1年生の林くん。リーグ戦初ヒットをあの場面で打てるというのは、本当に凄い1年生です。 pic.twitter.com/iFAnmqCHFB
— えびどり (@big6_ebiebi) April 28, 2024
真田壮之(3年 慶應義塾)
セカンド内野安打(4/29法政3回戦リーグ戦2打席目で初安打)
2024.4.29慶應義塾vs法政、5番レフトでスタメンに抜擢された真田。その期待に応えて先制タイムリーツーベース含む2安打1打点、守備でも2回のファインプレーと大活躍でした。いちいち真田らしさ全開でした。リーグ戦初ヒットおめでとう! pic.twitter.com/bBwW3yQSnB
— えびどり (@big6_ebiebi) April 29, 2024
福井直睦(1年 慶應義塾)
セカンド内野安打(5/5立教2回戦リーグ戦2打席目で初安打)
2024.5.5慶應義塾vs立教、5回裏、リーグ戦初ヒットとなるタイムリーを打った福井直睦。とにかく繋いで行こうという思いがとても伝わるバッティングでした。
— えびどり (@big6_ebiebi) May 5, 2024
リーグ戦初ヒット、初打点おめでとう。 pic.twitter.com/I8SHjMGxC1
権藤大(3年 慶應義塾)
ライト前ヒット(5/5立教2回戦リーグ戦2打席目で初安打)
2024.5.5慶應義塾vs立教、5回に代打で出場しリーグ戦初ヒットを打った権藤大。今日再びベンチ入りし、しっかりヒット。このヒットから5回の同点の攻撃は始まりました。
— えびどり (@big6_ebiebi) May 5, 2024
権藤くん、リーグ戦初ヒットおめでとう。 pic.twitter.com/2zqJn72HUB
森谷史人(4年 福岡県立福岡)
センター前ヒット(5/8立教4回戦リーグ戦3打席目で初安打)
2024.5.8慶應義塾vs立教、守備から途中出場してリーグ戦初ヒットを打った森谷くん。本塁クロスプレーもアウトにして攻守に活躍しました。試合後は外丸と笑顔で握手です。 pic.twitter.com/WQGBLqVT9u
— えびどり (@big6_ebiebi) May 8, 2024
吉野太陽(2年 慶應義塾)
ライト前ヒット(5/19明治2回戦リーグ戦2打席目で初安打)
2024.5.19慶應義塾vs明治、昨日リーグ戦初出場したばかりの吉野太陽が、今日リーグ戦初ヒットを打ちました。泳ぎながらも上手く捌いた技ありのヒットでした。 pic.twitter.com/rbMeDJfYpz
— えびどり (@big6_ebiebi) May 19, 2024
今季リーグ戦デビューの野手で初めて打席に立った選手は15人、15人全員がヒットを打つという見事な結果です。そのうち初打席初ヒットが7人(うち代打が6人)、3打席以内での初ヒットは7人と、多くの選手たちがもらったチャンスをすぐにものにしています。
堀井監督の選手起用も見事ですが、何よりその期待に応える選手が素晴らしいです。そして丸田、渡辺憩、今津、真田、森谷、林、福井直睦の7人が初ヒット後、スタメンにも抜擢されました。
早慶戦でもリーグ戦デビューや初ヒットを打ちそうな選手がまだまだ出てきそうで、とても楽しみです。
3.最終週防御率タイトルの行方
今季は5校のエースが防御率1点台と、ここまで素晴らしい成績を残してます。(5月27日時点)
1位 高須大雅(明治大学) 1.384 投球回数26 自責点4
2位 篠木健太郎(法政大学) 1.41 投球回数51 自責点8
3位 小畠一心(立教大学) 1.52 投球回数53 1/3 自責点9
4位 伊藤樹(早稲田大学) 1.57 投球回数46 自責点8
5位 外丸東眞(慶應義塾大学)1.69 投球回数48 自責点9
可能性があるのは現在トップの明治の高須くん、試合を残している早稲田の伊藤樹くん、慶應の外丸の3人です。ここでは外丸がタイトルを獲るための計算をしてみたいと思います。
なお早慶戦は慶應が2連勝するというのが大前提なので、伊藤樹くん、外丸は早慶1回戦のみ登板するという条件とします。
そうすると、以下のパターンの可能性が高いと思われます。
外丸 10回2/3 自責点0⇒1.380
伊藤樹 10回 自責点 1⇒1.45
両エース好投のまま延長に突入、延長11回表に慶應が1点をとり、1-0で勝利という結果になりそうです。
誰がこの決勝打を打つのか、そして外丸が念願の、悲願の、どうしてもどうしても欲しい最優秀防御率タイトルを獲得するのか、これこそが今回の最大の早慶戦の見所です。
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ということで、皆さん自分なりの早慶戦の楽しみ方を見つけてみましょう。