X DESIGN ACADEMY Osaka-basic course
#02 オブザベーション
自分の思考パターン、持っていた知識、使っていた方法が、自分勝手な解釈、独自ルール、本来の目的を達成できない方法だったということを、体験を持って知ることができた回であり、自ら落とし穴にはまりに行って笑ってしまうような1日だった。
手法は、本で読んだり、1日限りのセミナー参加で聞きかじりで覚えたものだったので、なぜこれがここで必要なのか?とうっすら疑問に感じながらも、使っていたところがあった。それが表面化された。
調査を、どこで何を知るために、他の手法とどう関係性を持って行うかを理解していないと、本に書いている図の通りに、やれと書いてあるからやってみた・・・ということになり本質を知るという目的が果たせない。
社会生活への参加、直接観察、聞き取り(エスノグラフィ)という、自分のこととして調査する手法を取らないと、データとして信憑性のないものになるということを、レストランの選択例で説明された時、たしかにその通りと納得してしまった。
ワークショップは、観察の難しさがよくわかった。商品を手に取り、準備をはじめ、口に運ぶまでの一連の行為。これを見ているようで見ていない。見えていない。ついつい手元やゼリーとスプーンの関係を注視してしまいがちだが、体やユーザーの思いはどこを向いているのか、色々なことを見落として観察をしたような気になっていた。
記録と発話を照らし合わせながら動画を見ていると、この発話があった時、どういう動きをしているか、どんな流れでこんなことを言ったのかなど、色々と気づきがあり、最中に気づかなかった自分との差が不思議だった。
そして、また落とし穴にはまる。
悪いところだけをピックアップし改善案を考えたがるという日本人特有の商品開発を、ちゃんと答えに向かって進んでるような気になっていた。
何をピークと考え、そのピークの本質はなにか?そしてその本質の解をえるためにどんな手段をとるのか、そのリフレーミングをできるように。基本を捨てる勇気を持てるようになりたいものだ。
ゼリー美味しかった。