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東京の新しい街、晴海フラッグ周辺を巡る

 新しい街となった晴海フラッグへ行ってみた。東京五輪の関係で長い間工事などで閉鎖されていた空間だったが環二通りから東京湾に向かって一直線の道を走った限りでは両側に高い建物が並んでいるだけといった感じか。しかしそこを抜けて東京湾が見えた時には違う場所に来た感じになった。2017年から工事で閉鎖されていた晴海ふ頭公園が以前とは全く違う公園になっていたのだ。

環二通りから見た晴海フラッグ。建設中の2棟のタワーマンションも存在を示す高さに
なってきた。
晴海ふ頭公園の東側は巨大な遊具などがあり以前とは大きく変わった。この公園は自転車が進入禁止で2か所の駐輪場があるがこちら側は10台程度しか置けない。もうひとつは西側(勝どき寄り)にあり駐車場と一緒で広いそうだがこの遊戯施設で遊ぶ人にとってはかなりの距離になる。この遊戯施設で遊ぶ人は土日など大勢いそうなだけにこちら側の駐輪場を今より広くすべきだが設計する多くの人はそこまで人の動きを頭にいれて設計するだけの能力はないかもしれない。
建物のある部分は洪水対策で地面を高くしてあるが環二通りからの道が微妙な坂ということで公園に着くまで気づかなかった。公園の位置が以前の高さだ。
海側には観光客向けにTOKYOの文字のモニュメント。東欧の社会主義国にある類似物を思い浮かべるだけにあまり好きではないが他の場所にも出来てきている。東京湾が背景になるが日中は逆光と光線が悪いだけにスマホで撮る人に厳しいか。この公園は自転車の走行が禁止だがスポーツタイプの自転車に乗る人はマナーの悪いのが多いだけにお構いなし。 


エリア内には公立の中学・小学校が新設された。規模を考えれば当然のことだが晴海フラッグは賃貸が少ないので人の動きが少ない。他の街でもそうだが今は通う子供が多いから良いが将来はエリア内以外からも生徒を受け入れるようにしないと立派な施設が宝の持ち腐れになる可能性も。


晴海フラッグの最大の欠点は交通便の悪い事。これだけの規模に対して
輸送力の小さいバスでは通勤時間帯を中心に利用する人は大変だろう。

 人口の多い晴海フラッグにとって一番のデメリットは公共交通がバスしかないこと。新橋駅までは停車駅を減らしたり交通量がまだ少ない道路を使って運転しているとはいえ輸送力の小さいバスだけに2棟のタワーマンション完成後の人口増加に耐えられないだろう。2年前に東京駅から晴海を経由して臨海部へ行く地下鉄を建設すると発表したが本来ならルートからして東京五輪の競技場が複数ある臨海部のために東京五輪前に開業させるべきだろう。前々回の時の東京五輪の時は新幹線や日比谷線など五輪の輸送のために急ピッチで建設したが最近の国土交通相は道路優先で鉄道開業に関しては業者任せで我関せずだ。

2040年までに開業となっているが最近の建設工事の進展の悪さを考えるといつになることか。この周辺の鉄道は建設費を減らすことを優先にしたためか大江戸線やゆりかもめは通常の鉄道より輸送力が小さい。さらに晴海地区は東京都心部に近いというのに昔からバスのみと人口に対して大量輸送できる交通機関がなかった。中央区内の多くのタワーマンションの建設を予感できなかったとはいえ街づくりに必要なものを建設することは行政機関にとって大事なことだろう。

西側の運河の向こうにある勝どき地区も高層ビルが複数立ち並ぶ。昔は手前にある低い建物しかなかったので遠くまで見えたが今は高層ビルばかりで別の街になってしまった。

              

日曜の午前中ということで公園以外は人の動きがあまり見えず入居前と変わりがないが住宅の規模を考えれば平日は大勢の人が街中で見られるだろう。

 東京の都心部近くで土地代が高いうえに狭いということで大勢の人が住むために高層の建物を建てなければいけないのは分かるが晴海フラッグの周辺の周辺も高層ビルばかりとこの周辺の街並みは無機質で特徴のない感じだがこれが今の東京都心部の通常の風景かもしれない。 

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