夏場のフィルム現像は厳しいものがある
梅雨だというのに連日蒸し暑い日が続く。天気予報は昨日から11日は朝から雨と言っていたのでそれほど暑くはならないだろうと朝からフィルム現像をすることにした。
いつもはフィルムを現像タンクに入れてから作業をする風呂場の準備をするのだがこの時期は水温が朝でも20度を超えているので現像液を20度前後にしないといけないので先に風呂場の準備をする。多くの氷を入れた水で現像液を冷やしながらフィルムをリールに巻くことにしたが1本目からスムーズに巻けない。ゆっくりとリールから外して巻き直すが外した時にフィルムの両端の部分の所々が平坦で無いのが指先で分かる。巻く時に力を入れているわけではないがフィルムのベースの厚さが薄いからかフィルムの先端をリールに引っ掛ける時に微妙に曲がったのかずれたようで少しの力でも何かの拍子で特定の部分に負担がかかり曲がってしまうようだ目で見て確認できないなかでの作業だけに修正するのが大変だ。冷房をつけているとはいえダークバックの中はかなりの暑さのうえに見えないが狭いダークバックに中は裸のフィルムがとぐろを巻いているという最悪の状態。それをゆっくりと巻き直したが巻く前にパトローネの中を点検出来ないだけに1本づつ注意深く巻いていき少しでもおかしいと思ったら少しだけ外して巻き直すしかない。
コダックのフィルムはフィルムのベースがそれなりに厚かったのでこういうことはあまりなかったが富士や海外のフィルムはベースが薄い。富士も昔はそれなりに厚かったが今は亡きネオパンプレスト400の長巻をローダーにセットしようとダークバックの中でフィルムを触ってみると今までよりも薄くなっているのに驚いたことがある。わずかの差だろうが指先の感覚としてはかなりに感じられたがその厚さも今では当たり前のようだ。
6本巻き終えてダークバックに入れていた腕の部分には汗と曇っていても湿度が高いので蒸し暑さは変わらない。液温計を見ると水温は28度。フィルムを巻くのに時間がかかったおかげで氷で冷やした現像液は21度。室温はそれ程高くないので液温の上がる幅は少ないとみて現像を進めていく。
2つのタンクを現像するのに要した時間(現像から定着)は30分強と暑さをあまり感じず終えることをできたがここ数年は温暖化の影響で7月になると暑い日が多くなっていく。液温の調整が難しい手現像だけにフィルムの現像は6月いっぱいで終わりにし涼しくなっていく秋頃に再開した方が良いかもしれない。