第4話 これから私は・・・
私はド平凡サラリーマン。もうすぐ歴史に名を残す者だ。
さて、これから何をやるか。もう決まっている。これしかない。
「兼業農家」だ!
これからの人生を豊かに生きるために、子どもたちの未来に繋ぐために、歴史に名を残すために、やるべきことは一次産業しかない。
なぜか?どんなに便利な世の中になっても、テクノロジーが進化しても、変わらないもの、それは人は自然を見て美しいと感じる生き物だ。野菜、魚、肉は新鮮なほど美味しいというのはこれからも変わらない。
これをどうのように後世に繋いでいくか。自分でやるしかない。
一次産業は大変だ、儲からない、担い手はどんどん減っていく。でもみんな新鮮な野菜を食べたい。この不均衡を変えるには担い手になる人を増やすしかない。でも今なら様々な技術や働き方、生き方があるそれらを最大活用すれば今までにない一次産業従事者になれるはずだと考えた。
一次産業をアップデートするのだ。
誰もが少しずつ自分のペースで一次産業に携わり、それが自然と食のエコシステムをつくっていく、そんな社会を作ることで、今よりちょっと豊かな社会になるはずだ。
住宅に太陽光パネルを義務化しようという動きがあるが、それと同じように都市に住む人がそれぞれ1㎡の地方の耕作放棄地を管理すればよい。
だから専業ではなくてあえての兼業なのだ。都会に住み、ホワイトカラーの仕事をしていても、何かしらの形で関与できる仕組みを作りたい。
資本主義を真っ向から否定するのは合理的ではないが、都市生活が危うい地方の一次産業の上に成り立っていることを知り、脱資本主義的なコモンズを同時に受け入れることが必要だ。
次回、次世代の兼業農家にどうやったらなれるのか具体的に書き出してみたい。
都会で実践できる農ライフ、読書、ドイツ語、家族などについて「なぜかちょっと気になる」駄文・散文を書いています。お読みいただき、あなたの中に新しい何かが芽生えたら、その芽に水をやるつもりでスキ、コメント、ほんの少しのサポートいただけると嬉しいです。