女子スキージャンプ選手紹介スウェーデン編
スウェーデンについて
アルペン、クロスカントリーは非常に強く、スキージャンプでもWW2以前は無類の強さを誇り、80年代はV字ジャンプの生みの親ボークレブなど強い選手を輩出したスウェーデン。ただスキージャンプに関してはここ30年は衰退気味で選手が減っていたが2020年にSOC(スウェーデンオリンピック委員会)が2026年、2030年の冬季五輪に向けスキージャンプ競技への資金援助、若手発掘プログラムの実行を発表。SOCスキージャンプ担当ディレクター、アンデシュ・ヴィゲルは「我が国でスキージャンプ競技はあまり注目を浴びないが人間の潜在能力を見ることができる。」と語る。
2020年秋から前述のプログラムを始動。チーフとしてユーロスポーツの解説者も務めていたアンデシュ・アレンに戦えるナショナルチーム作りを依頼した。
Frida Westman フリダ・ベストマン(2001)
今季彗星の如く現れたスウェーデンの新星。
競技を始めたのは6歳。
2021年のオーベルストドルフWMでの35位がトップ大会デビューとなった。今季開幕戦のニジニタギルではなんらかのアレルギー反応に苦しめられながらも20位。そして翌日は18位と鮮烈デビューを果たした。五輪本番ではゴーグルのトラブルがあり納得のいく結果が出なかったがトライアルジャンプでは一桁を連発した。今季のハイライトは五輪明けヒンツェンバッハで行われた個人戦2試合で共に4位に入った事で間違い無いだろう。
サッツの力はBig6の選手に劣らないし人によっては勝る場合がある。NHでは悠々とトップ10に入ってくることが多い。LHは要改善だが空中で揺れても伸ばしてこれるだけのパワーがある。
今はフィッシャーだが昔はスラットナーを使っていた。
リレハンメル五輪にスウェーデン代表として出場したマグヌス・ヴェストマンは父親で、現在スウェーデンチームのディレクターである。
かつてはファルンを練習拠点としていたが現在はトロンハイムで練習をしている。トロンダーホップというトロンハイムのクラブチームに所属していて個人コーチは皆様ご存知ヨケルソイとスティヤネン。そのチームにはアネッテ・サーゲンもかつて所属していた。彼女が使用しているスーツはヨケルソイ自らが縫ってくれている。
ファルンで再びWCを開催し2027年には世界選手権を開催したいと思っている。(2027ファルンWMは競合相手のザコパネが落選したので確定的。クロスカントリーの設備が充実していないことが理由であるらしい。2010年代のPOL三大英雄はレバンドフスキ、ストッフ、そしてコバルチックなのだが...)
高い飛行曲線故に怪我も多い。
1回目の怪我は2017年で復帰まで7ヶ月を要した。その時については「ブラックホールに入ってきた様なものだ。しかし復帰することに集中し両親と療法士の支援を受けなんとか頑張れた。」と振り返る。
2回目の怪我は2018年のプレマノンWCのトライアルジャンプで復帰まで11カ月を要した。その時はもうダメかと思ったが諦めなかった。復帰までの過程は「スポーツ選手の女性としてそして人として自分を強くしてくれた。」と語る。
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Astrid Norstedt アステリッド・ノルシュテッド (2001)
2020年3月にスウェーデン女子選手として初めてワールドカップポイントを獲得した選手。今季は12月のクリンゲンタールで30位に入り1ポイントを獲得している。個人コーチはエイケ・ノルマンという80年代に活躍したスウェーデン人。2020年まではIF Friska Viljorというクラブに所属していたが現在はSolleftea GIF所属。
スキージャンプは4歳の頃から始めた。親には早すぎるなどと色々小言を言われたが、「エキサイティングで展開が速い点に魅了された。」と本人は語る
ストックホルムには風洞実験を行える施設があり、夏、秋はそこで色々試行錯誤を繰り返している。
スポンサー料、大会賞金などでのジェンダーギャップを改善するよう積極的に自身の意見を発信している
2022年オスロでは彼女主催でシュールストレミングパーティを開催した。w 参加者はアビゲイル・ストレイト、ナタリー・アイラーズ、高梨沙羅。アビーにDMで感想聞いたら不味いって言ってたよw
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参考文献 https://amp.svt.se/sport/backhoppning/frida-jagar-os-hopp-med-norsk-hjalp https://norstedt.ski https://www.skijumping.pl/wiadomosci/amp/29846/podopieczna-ljoekelsoeya-i-stjernena-szwedzka-nadzieja/
画像引用 Photo citation from
https://www.dn.se/sport/framtidshoppen-inom-backhoppning-lyckas-vi-far-fler-tjejer-upp-ogonen/
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