現実を嗤う
椎名林檎「現実を嗤う」の和訳最新版(おそらく2015 百鬼夜行ツアー以降)が今更ながら心に突き刺さり、且つ旧式の和訳から大進化しておりひれ伏すしかない。
何度も見返したくここに記す。
恰も自分が発明したかのように諺をあやつる貴方
そんな傲慢さに気付きつつも敢えて指摘しない私
尚且つこの暗黒の三年間全く変わらなかった貴方
そして欠落こそ魅力と認識してしまっている私
そのうち会うのかな、
水曜日かな、はたまた‥
きっと会うだろうな、
木曜日かな、はたまた‥
あなたになりたい
暴風と豪雨に容易く吹き飛ばされる木の葉の如く
これは虚構であるが故に芳醇かつ本物なのである
夜の帳を走る閃光がこの世から唄を滅するが如く
つまり私は貴方で構成される唄になりたいのです
誰に対しても畏怖を覚えないかのように話す貴方
かたや自作の旋律を花魁よろしく口ずさむ私
噛み付かんばかりの貴方の大口は善意を頬張って
なんとか雲にしがみついている私にも気付かない
緩慢に接吻を見舞うか迅速に済ませるか否か‥
どの道交わされる接吻なら果たして甘いか苦いか
あなたになりたい
地震と台風と共に在る私の為の生涯などは真っ平
これは虚構であるが故に過失かつ逸脱なのである
山や空を思わせる貴方の鈍感さは好ましいばかり
つまり私は貴方へ融合されて唄になりたいのです
重てえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最高、最高、最高。
こうでなくちゃね。
夜の帳を〜のくだり、BLEACHかと思ったもんね。
山や空に鈍感なイメージを持ったことがなかったけど、
自然の脅威というか、あまりにもデカすぎて全てを凌駕してしまう存在は、
人の痛みにも営みにも鈍感なのかもしれません。