世界史 その12 レヴァント・アナトリアそしてエーゲ海の文明への道
世界史その1で述べたように、文明への道筋の第一歩となる定住文化が最初にみられるのはレヴァント地方だ。またアナトリアにもまだ研究の進んでいないギョベクリ・テペの遺跡を初め、後の本格的な文明に繋がっていくであろう新石器時代の遺跡がいくつも見つかっている。
ところが実際に文明と呼べる段階に発展したのは南部メソポタミア、シュメールの地だった。その後現在の国家と比べても遜色ないほどの広大な領域を持つ国家が登場したのも、メソポタミアとエジプトだった。その間、定住や農耕で先んじていたこ