
手書きを語る
小学生の時、壁にクラス全員分の何かしらを貼っていた記憶のある人はいるだろうか。掲示係の仕事である。あまりにも自分の文字が汚いことに衝撃を受けた。正確にはともだちの字を見てびっくりした。なんでそんなに直線にならんでるのか。丸くてきれいなのか。小さくて細くて薄い、丸っこい文字が流行りだった。
要はバランスである。パッと目に入ったときの美しさがそのまま読みやすさにつながる気がした。
私の字は濃くて勢いがあり書くのが速い。書きたいままに綴るから我に返って全体を見たときのバランスはとても悪い。きれいな人と比較するとそれが目立つ。
一念発起してきれいになる本を買った。練習帳のようなものである。
コツはだいたい以下の通り
書き始めにちょっと点を足す。明朝体がわかりやすい。
「目」や「日」のような形では中の横線の端を離す
図形を意識。△や■で捉えるバランス感
漢字=大文字>ひらがな、かたかな、小文字
数字、アルファベットは斜めに描く
意識するとある程度はきれいになる。特に2番目はすごい。わかりやすく文字に格好がつく。あとはひたすらなぞって練習した。
ただし最後のコツだけはうまくいかない。斜めの角度がすべて一緒でないとそろわないし、筆圧が強すぎてかえって汚くなる。というわけで斜め書きは諦めた。
全部どっしりさせてまっすぐ書く。安定感のある字にしたいのだ。
文字を褒められることが増えた。もともと汚かったので褒められるとむず痒い。たまにまた汚くなるし。
あとはペンも大事である。鉛筆はすぐ太くなるので苦手だ
シャーペンの0.3mm、ボールペンの0.4mmがベストである。
黒よりもグレーや青がいい。なんかおしゃれな名前がついたカラーが増えた。変わらないのにネイビーのペンが5本くらい手元にある。
どうしたものか。どうしようもない。今度文房具も語ろう。
さて、そろそろ時間だ。今日はここまで。