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Information Architect

Human Computer Interfaceの研究が面白いのは、ComputerというものがもつInteractive性にあり、人間の入力に対する反応に対するさらなる反応をどう返すか、という行動デザインだからだ。

みたいな話が面白いなと思うのは、広告コミュニケーションという割と一方的な伝達の世界にいた/いるせいかもしれないなと思います。コンテクストの時代、と言われているのは日常にコンピューターが浸透し、誰がいつどこで何をどのようにしているのか、ということを把握できるようになったというのが大きいわけです。一貫性は狂気につながるといわれているように、人間は場所や時間や相手や何をしているかによって気分に大きなうねりがあるわけで、それゆえ、その機微をとらえたコミュニケーションが重要だというのはまあ言われてみればその通りだし、それでなくてもウザい広告というものが多少なりとも役に立つ情報になるためには、コンテクストを重視しないといけないですよね、というのはまあ分かります。

WEBサービスやアプリケーションというものも、巧拙あるものの、実は情報設計というものに基づいて組み立てられております。Information Architectという役割がまあそれなのですが、IAの有無(本当はいないと困るのですが)というのがそのプロダクトの質を決めると言っても過言ではないというくらい重要です。なぜかといえば、あるものが理解され、行動に結びつくためには、そこに掲示されている情報が理解され、期待されるアウトプットにつながらなければいけないわけで、そういうのをひいては、行動デザインなんて言ったりするわけです。

まあ建築物と違って、こういうInformation Architectっていうのは見えにくいし、理解しにくいものだよねーと思います。とはいえ、知っているのと知らないのとでは世界の見え方が違うものでもありますので興味があればぜひ。


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