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アノマリー | daily

投資においてアノマリーといえば効率的市場仮説では説明できないリターンのねじれのことを指します。まあ効率的市場仮説を信じている人が今どのくらいいるのかという話なのですが、少なくともAIなどにより情報の価格への反映は早くなりましたし、ポジネガどちらのサプライズもかつてより影響する時間は短くなっているように思われます。市場の価格付けが正しいのか、市場の価格を見て感じる現状認識とのすり合わせを正しいと感じてしまうのか、というのは難しいところな気がしますが、少なくとも両者は互いに影響しあっているものだと言えそうです。何にでも価格や値を付けようとするのは資本主義、市場経済のよくないところであり、また分かりやすいシグナリングを得やすいという点ではいい点な気がします。まあこれもまたどの立場から見るかによるのでしょう。

ある種の文化相対主義の問題点は全てを相対化しようとするところで、それの何が問題かといえば、お前の立場は何なんだ、というところに尽きるわけです。ある種のポジションを表明せずにそれは相対的な問題だよ、というのは無責任ですし、露骨なポジショントークにも劣るわけです。

歴史は繰り返す、というのはアノマリーなのでしょうか、人類の必然なのでしょうか。


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