【日記 】#2020年7月12日–7月13日
#2020年7月12日
友人が泊まりに来ていた。
恋人と別れたらしくかなり落ち込んでいたので、
「そういうときって適当に人と話してるだけでなんとかなるもんだよ」って言ってみたら、ツマミや酒を買ってやってきた。
なけなしの金で買ったちょっと良い生ハムを食べて、スーパーで買った安ワインを飲んだ。
落ち着いてから、近くの銭湯に行った。古めかしい外観だけど中は綺麗だし、なにより露天風呂が最高に気持ちいい。ゆっくり湯に使ってぼーっと天井を見ていると、自分とその周りのすべてがどうでも良くなってくる。
そういえば昔は潔癖で銭湯も温泉も苦手だった。今も銭湯の床とか得意じゃないし、気持ち悪いなと思うこともあるけど、昔ほどじゃない。歳を重ねる毎に麻痺したというか、目を瞑っていける範囲が広くなったんだと思う。良かった気もするけど、その分駄目になったのかもしれない。
帰り道、友人はなんとなくスッキリした顔をしていたので、やっぱり銭湯は偉大なんだろうな。自販機で体に悪そうな炭酸飲料を買って、散歩しながら自宅へ戻った。
家に帰ると旦那は友達と通話しながらグラブルをやってて、一個のゲームをずっと楽しめるのはすごいなと感心(旦那は5年?とかそのくらい一途にグラブルをやっている)
おわり
#2020年7月13日
友人が仕事を休んだ。
帰るのが面倒になったらしい。
わたしもサボり癖があるので気持ちは痛いほどわかるし、そもそも週5日労働すること自体が気色悪い決まりだと思っている節がある。ギリシャはいいな、破綻しててもいいから住みたい。
ずっと在宅勤務なので、「外に出る」という行為が極端に減った。煙草が切れたから散歩がてら徒歩8分ほどのコンビニに出かけるくらい。
とはいえ別にヘビースモーカーなわけじゃないから、2日か3日に1度買いに出かけている。無くなったら無くなったらで吸わないで過ごしてみたりする。わたしにとっては、ニコチンを摂取したいという思いよりも、「外に出たくない」という気持ちの方が強いし固い。
夕方には、焼き鳥屋さんに行った。
初めてのお店だったけど味も値段も接客も良かった。
こういうお店の煮込み料理がとても好きで、早く出てくるところも良いし、店によって濃さや具が変わってくるから楽しめる。
ちなみにわたしは、柔らかくなるまで煮込まれた肉片があって、具材はゴロッとした大きさで、ネギがかかったタイプが好き。酒が進む。
砂肝の焼き鳥に、カットレモンがそえられているのも良かったし、堅さと塩加減が絶妙でビールがびっくりするスピードで消えていった。やっぱり焼き鳥は塩が美味いし、夏のビールは格別。
うっかり2日連続で外出してしまって、この後はその反動で絶望にまみれてしまうんじゃないかと若干不安を感じたまま帰宅。
大人しく家でゲームしたりNetflixを見たりしてたんだけど、急に散歩したくなってまた外に出た。(最近古着屋で買った「超大」って書いてあるクソダサいTシャツを初めて着る)
気付かないうちに雨が降っていて、道路が濡れていた。
アスファルトに信号の光が反射して映っていて、なんてきれいなんだろう!と感動。
昔から雨の日の散歩は大好き。赤色と緑色が隣通しに写ってゴチャゴチャしてるのも、最高。
思えば、学生時代もチューハイ片手に朝までずっと散歩してた。普段は色んな車が走っている道も、夜中になるとトラックと少しのタクシーしか走らなくなったり、酔いつぶれた男女がもたれかかっていたり、犬散歩してる人いたり。
ここ最近はずっとこういう気持ちを忘れてたのかも。社会は頑張るたびにこういう気持ちを容赦なく奪ってくる。
半袖から長袖、長袖から半袖になるタイミングがわからない。
周りの人が半袖着出したから翌日合わせて着てみても、なぜかみんな長袖を着ている。上着とかもそう。
傘をさすタイミングもわからない。
うまく言葉に出来ないけど、こういうのが全てのはじまりなんだと思う。それが上手くできていたら、そもそも奪われてる気持ちにも苦しい気持ちにもならなかったんだろうな。どっちが偉いとかどっちが優れてるとかそういうベクトルの話ではなくて!
どちらにせよ生きることは苦しいし、金もかかるし、救いはほぼなし。
おわり
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