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三面恐-怪弾-

今回の目標。
意表を突く。奇はてらわない。

ゲストである祇園百さんをお迎えしての第二回「三面恐」でした。

なんと、前回よりも増席したのですが満員御礼。まじで会場パンッパンでした。改めて席を並べて、リハーサルで舞台に立った時。

「え?こんなにお客さん来るの?緊張するんだけど!」なんて、みんなで言っていました。

左から:有野優樹さん、祇園百さん(ゲスト)、びびっとな、田中カヨさん

ゲストの祇園百さんはぱっと見バリバリアイドル!な方ですが、ホラー大好きオカルト大好きなバリバリ怪談師さんです。怖いお話を話すだけでなく、ショートムービーで役者さんをしたり、怪談の朗読をしたり、怖くてシュールなアニメを作ったりとクリエイティブな才能を色んな所で発揮されています。

人前では初披露の怪談朗読。幼い部類の声質ではありますが、少し息混じりでどちらかと言えばクールな音と解釈しています。朗読というジャンルだからこそ、特性のある声は相性の良い話にとてもハマりますね。そして、お茶目さも漂いつつオチが強烈な怪談も披露してくださいました。この振り幅はさすがの技量!

他の演者のお話に対しても、凄く独特な感性による考察も入れてくれるし、所作も品があり綺麗な方です。イベントに華を添えてくれました。
祇園さんの特技としてイラストもあるのですが、今回三面恐メンバーのミニキャラグッズも限定品で作成してくださいました!通販も検討されているそうなので、気になる方は祇園百さんをぜひフォローしてください!

MCを担当した有野優樹さんは、本業はナレーター。怪談好きが高じて怪談語りの活動もされています。

真面目で清潔感のある佇まいですが「ツッコミ」のセンスに定評あり。ちょこちょこ軌道修正を入れながら会をまとめてくれました。当たり前にやっていますが、演者もしながら司会進行というのは本当に難しいことだと思います。

さて、noteなどで怪談執筆作品も発表されており、2025年1月には初の著書「みんなの怪談-怪談短編集-」を出版されました。そして今回はご自身の執筆作品を朗読して頂きました。ナチュラルだけど「こういう人いるよね」の絶妙な演技が光る朗読。そして人形にまつわる怪談だけど怪異だけが怖いわけじゃないお話を披露してくれました。

前回の三面恐の頃以上に、語りの中にリアルな物音や強弱などのギミックが増えていて、話術もそうだけど引きのある面白い語りになっている印象。上手いのに、まだアプデ出来るのか。

有野優樹さんの書籍、有野さん出演のイベントの埼玉のでこぼこ書店様でも買えます!自分の推しは第二話「お墓参りが怖い」

田中カヨさんは朗読では伴奏+セリフ部分を担当。シンセサイザーで作成したサウンドによる生演奏。世界観を引き出しつつも朗読の邪魔はしない、カヨさんのバランス感覚の良さが際立つ演出。「三面恐怪弾、怪弾朗読」は彼女がいてこそ成り立つ!

本当にギリギリまで悩みに悩んで音作りをしてくれて、お話と演者が作る世界を守りながら強烈にパワーアップさせてくれた。寄り添いが尋常じゃない。

個人的に、隣でカヨさんの演技を聞いていたのでよりゾクゾクっと来るものがあった。「あれ?この人ヤバいかも」ってリアルな感覚が来て、完全にヤバい人が憑依してたと伝えたら「いつもの姿です!」んなわけあるかいっ!

語ってくれた怪談はもう触れられません!思ったよりだいぶやばかった!笑
フランクに話すんだけど、カヨさんはとにかく感情の表現力が高いので気付いたら引き込まれるんだよなぁ…
聞いた人は他言無用でお願いします。

さて、自分はと言うと本番でのタイムマネジメントは有野さんにもうお任せ。伴奏もカヨさんにお任せ。音響照明受付誘導などもスタッフさんにお任せ。ゲストの祇園さんに至ってはグッズ作成までしてくれている。
というわけで、やることがないので寝て過ごしていました。

というのはさすがに嘘ですが、自分の1番の勝負どころはむしろ「本番前」で準備や企画をとにかく頑張ろう。本番は楽しむだけにしよう。そんなつもりで動きました。各所への連絡関係、広報関係、本番のプランニング、朗読に関しては頂いた体験談の書き起こし、会場とのやり取りなど。専門分野ではないけど裏方寄り、すげーカッコよく言うとマネジメントポジション。すげーカッコよく言うとね!!誰でも出来るけど、ちょっと大変なところを沢山やりましたよ!!

今回は2回目ということで意表を突きたい。でも、奇をてらうことはしたくない。そもそも面白いメンバーなので、やることは王道で良いけど、味は濃いから提供の仕方には工夫をしたい。

三面恐の売りである怪弾朗読では、今回二話お届けしました。
一話目は自分の頂いた体験談を、祇園百さんに読んで頂きつつカヨさんと自分もセリフ担当。もちろん体験談なので出来事が変わるわけではありませんが、その描写や見せ方などは書き手が少しコントロール出来るので、それぞれが光るように構成しました。

二話目、自分はどうしても有野さんの出版と重なるこのタイミングで有野さんの朗読が聴きたかった。てなわけで原作提供をお願いし、読んで頂きました。有野さんは謙虚なので「ほんとにいいの…?」ぐらいの感じでしたが、年長組の自分とカヨさんで「やっちゃえよ!!」と押しまくりました。

本番でも、地の文は有野さん。自分もセリフで参加しました。こちらの掛け合いはとにかくナチュラルなテンポで行われて、The芝居って感じではなかったかも。そして盛るというより引き立てるように入ってくるカヨさんのサウンドが本当に気持ちよく感じました。

今回のメンバーは声の音域が被る人がいないので、やはり掛け合いをしていてもお互いが埋もれていかないなと思いました。男女2名ずつというのも幅が出てバランスが良かったのかも。

そして、このメンバーなら「このくらい」のバランスが一番美味しくない?と僕は思うのですが、お客さんはどうだったろうなぁ…

とにかく、しょっちゅうやるイベントではないので。演者もお客さんも思い出になるような。そんな形に出来たらと思っていたので、素敵な感想を沢山頂けて嬉しい限りです。

そして、前回に引き続き担当して頂いた音響さん、受付さん。今回から参入の誘導・照明さん。それぞれが本当にいい仕事をしてくれて。音響さんに至っては、怪談用のBGMをそれぞれの声質に合わせて調整し直してくれたり自作の曲を作ってくれたりして神かよと。この会は裏方さんがいなければ絶対に成り立たなかったので、改めて感謝を述べます。ありがとうございました。

そして、レギュラーメンバー以上に熱量をもって取り組んでくれた祇園百さん、何より会場まで足を運んでくださった一人一人のお客様。本当に本当にありがとうございました。

また、お会いしましょう!

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