Ncミラーは知識で差をつけろ(EAA期 2Pick)
はじめに
Eeveeです。EAA環境、いかがお過ごしでしょうか。
この環境は、ネクロマンサー(以下Nc)、ヴァンパイア(以下V)、ネメシス(以下Nm)を評価している人が多く、上位トップ3のリーダーは、人により差異はありますが、概ねこれらになっています。
各クラスは、共通してこれらの性質を持っています。
①「スケルトンブレイカー(以下スケブレ)」「パルクールウルフ」「黒錆の下っ端」という、7T以降に大きな打点を出すことができるブロンズカードがあること
②「冥府の中尉(以下中尉)」「トロンボーンデビル」「勇気の少年・カシム」という、盤面形成・除去をしながら、相手のリーダーに打点を飛ばすことができるシルバーカードがあること
③「マスカレードゴースト(以下マスカレ)」「滅屍の執行者・ミロエル(以下ミロエル)」「ハウリングデーモン」「人狼の女王・ルーナ」「キルザエル」「機鋒の咎人・カットスロート」という、盤面形成を否定しながら特大打点を叩き出すゴールド・レジェンドカードがあること
これらの特徴にも示されている通り、この環境は相手よりも多くの打点を相手リーダーに通すことが強い動きとされている環境になっています。主要カード以外のカードプールは3クラス大きく異なるため、自分に合ったクラスを主戦力として決めている人が多い印象です。
かくいう筆者である私Eeveeは、Ncを1位リーダーとして採用し、以降はR,V,Nmと続きます。中でも、Ncミラーに自信があるため、本noteでは私がNcミラーで抑えるべき3つの点をまとめています。是非、最後まで読んでいただけると幸いです。
ミラーで抑えておくべき3つの点
Ncミラーで勝つためには、基本として以下の3つの点を抑えておくべきです。(③「忠犬」=「忠犬のゴースト」)
①先に「スケブレ」圏内に入れた側が勝つゲーム
②中盤の面の取り合いは「中尉」と「ミロエル」
③1T「忠犬」は先手と後手で役割が異なる
以上、順に説明していきます。
①先に「スケブレ」圏内に入れた側が勝つゲーム
そもそものシャドウバースのルールとして、相手リーダーの体力を20点削り切ったら勝ちなのですが、「スケブレ」はその3分の1である7点を、守護関係なく通すことができます。では、これをケアして盤面にフォロワーを出さない場合はどうなるかというと、今度は「忠犬」が8PPで8点のダメージを与えてきます。
ということは、先に相手の体力を「スケブレ」圏内に入れることができれば、相手は割り切るかケアし続けるかの択しか取れなくなり、自分のプレイに選択肢が増えます。
ミラーはこの「スケブレ」圏内をどちらが先に入れるかによって大勢が決すると言っても過言ではありません。そのため、序中盤は、相手よりも多くの打点を用意することが、非常に重要です。
打点を準備する方法はいくつかあります。それは、以下の通りです。なお、ほんの一例であり、これら以外にも多くの方法があると思います。
1.「中尉」を起点にして盤面を形成し、盤面から打点を出す
2.単純に「スケブレ」を連打する
3.「トリックデュラハン」や「弔魂の幽霊船」などによる「ゴースト」で打点を出し、「ゴーストヴァニッシュ」につなげる
4.「ミロエル」や「マスカレ」での理不尽を押し付ける
5.「ボーンリボーン」エンハンスや「冥河の流葬・カローン」から早い段階で「屍肉のハイドラ」を出す
etc…
②.中盤の面の取り合いは「中尉」と「ミロエル」
「中尉」は、中盤で打点を出し合うための準備を行うフェーズで、最も有用なカードです。ミラーでは、基本的に「中尉」を中心にしたゲームメイクをする必要があり、両者とも「中尉」に対してどのように対処し、打点を詰めていくか、を考える必要があります。
「中尉」を出すターンに注意しなければいけないことは、どんなにがんばってもそのターンは2面除去までしかできない、という点です。つまり、「中尉」を出す前の相手のターンが強い場合は、その面の強さを活かされて不利が拡大する、というリスクが存在します。それでもなお、そのリスクを背負ってでも得られるリターンの方が大きいため、基本的には「中尉」は投げ得です。
「中尉」を投げ合うと発生するのが、相手の「スパルトイソルジャー」に対して当たるor当たらない問題。当たる・当たらないにおけるメリット・デメリットを以下の表に示します。基本的には当たる方が優勢ですが、当たらない方が良い場面もあります。結局のところ、場合によるというありきたりな回答にはなってしまいますが、判断基準の一つとして参考にしていただければ幸いです。
さて、「中尉」で作った盤面ですが、「ミロエル」によって完全に破壊されます。なおかつ打点を通されながら(「中尉」が蘇生された場合はそれだけで6点ダメージ)、盤面も形成されます。さらにこれを完全にケアすることは不可能であり、Ncミラーにおいてはこの上なく厄介です。「ミロエル」に対しては「ミロエル」が最も強い返しであるという、なんとも歪な形になっています。
このように、ネクロの中盤戦では「中尉」が中心となり、それを「ミロエル」が破壊していく、という構図になりがちです。これをなんとかできないものか…とカードプールを見てみると、「中尉」に対しての強い返しにもなり、「ミロエル」前ターンにケアできるカードが1枚だけ存在しています。そのカードの名は、「劫火の巨人」です。
このカードは、ファンファーレで相手リーダーにダメージを入れられ、進化時効果で「中尉」本体を守護無視して取りながら、なおかつ取った後のスタッツが5/5となります。
そのため、「中尉」2枚目と相打ちができ、「ミロエル」の4点AoEから1点逃れているため、本体で当たらなければいけない、という類まれな特徴を有しています。
これらの特徴がすべてNcミラーで欲しい要素に合致しているため、ニュートラルカードの内、最優先で拾いに行くべきカードになっています。もちろん、Ncミラー以外でも有用な場面は多いため、基本的に取って損がありません。
③.1T「忠犬」は先手と後手で役割が異なる
「忠犬」は、8T目以降の特大打点として構えることも多いですが、裏を返すと中盤ではあまり出番がありません。それでも、素で出しても強いため、序盤に本体として出すことは多いです。
今回は、単純に1/1/1として、「忠犬」を1T目に出すメリットについてまとめていきます。
先手で「忠犬」を出す場合は、主に打点としての運用になります。先手という性質上、先に多くのPPを使えることから、自然に優位トレードを仕掛ける機会が多くなっています。そのため、「忠犬」が盤面トレードに絡まなくても、盤面優位を築き上げることができるため、このカードは打点としての役割を持つことになります。
具体的には、相手の後手4Tの一番強い動きを「中尉」進化と仮定すると、先手5Tまではほぼ確実に生存します。そのため、3点+5Tの1点除去+6Tの1点除去という働きをもたらします。ここにマスカレードゴーストが絡んだ場合は、さらに強い動きとなりますので、打点という面において、先手1T「忠犬」は、非常に強い動きとなっています。
一方で、後手で「忠犬」を出す場合の運用は、主に盤面除去としての運用になります。このカードは1/1/1ながら、実質的な2点除去として働きます。そのため、後手が序盤で取られがちな盤面アドバンテージを、この2点除去で相殺しながら、先に「中尉」に進化を切れれば、むしろこちら側が盤面制圧を先にすることができるようになるということです。
まとめると、先手の「忠犬」は打点となり、後手の「忠犬」は盤面除去になる、ということです。この性質を理解した上で、序盤のゲームメイクをしていくと、さらにNcミラーが面白いものになると思います。
おわりに
以上3点が、私がNcミラーで抑えておくべき重要な点です。
これら以外にも、さまざまなカードによる盤面トレードや打点の出し合いが発生し、非常に奥深いものとなっております。本noteが参考になって、少しでもNcミラーの勝率アップにお役立ちできたのであれば、嬉しいことこの上ありません。
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