勝ちたいなら「個性」を捨てるべし
「デッキは丸くしろ」
これはEeveeがまだEeveeとなる前、構築チームに入っていた時代にチームの仲間から言われた言葉です。今でもぼくの金言として心に刻んでいます。
Shadowverseに限らず、何にでも当てはまる言葉ですが、「個性」を出しても、というより、出せば出すほど、自身の成長はそこで止まりやすくなってしまいます。しかし、なぜ人は「個性」を出したがるのでしょうか。
それは、常に勝っているように見える人が「個性」を持っているように見えるからでしょう。しかしながら、その人達の持っている「個性」はその人達自身が伸ばそうと思って伸ばしたものではありません。強くなって勝てるようにしていこう!と成長をした結果、副次的に付随して得られたものです。
そして、「個性」を伸ばしていって自身の成長が止まった人が揃って口にする言い訳があります。それは、「ぼくは異端だから(人と違う考え方をしてるから)」。
それを言われてしまうと、周りはもう何も口出しが出来なくなってしまいます。そうなるとその人は他の人の意見を聞けなくなり、ますます「個性」に磨きをかけようとします。この負のループによって、その人は自身の成長が完全に止まってしまい、いつまでも勝てずに地団駄を踏むことになるのです。(ちなみにぼくは過去この負のループに陥りかけましたが、なんとか今は持ち直しました。)
本題に入ります。勝ちたければ今すぐ、磨いた「個性」を捨ててください。自分のプライド、そして持っているものを捨ててください。自分が武器だと思っているそれは、強者からしたら当たり前のものです。あなたが個性を磨くためにかけたくだらない時間は、強者は自身の成長のために費やしています。あなたが思っている「あなただけが持つ情報」は、強者からしたら呼吸をするかのように「当然な情報」です。あなたが「答えだと思っているもの」には必ず穴があり、強者ならばその穴をついて優位を拡大することは容易です。あなたが知らない世界のその先に、強者はいます。
強者に追いつくためには、一番手っ取り早いのは強者に意見を聞いてそれをもとに再構築することでしょう。強者の言っていることや行っていることを全て観察し、盗み、理解し、自分のものへとしていきましょう。
気軽に聞けるような強者が身近にいない場合は、強者の考えを少しでも手に入れられるような行動を能動的に行いましょう。配信があるなら配信を見る。noteがあるならそれを噛み砕いて自分自身に説明することで知識として定着させる。質問ができる場が設けられているならば分からないことを聞いてみたり、自分の考えたことを聞いてみたりする。とにかく強者に少しでも近づき、もっともっと勝てるようになるには、強者の後ろを追いかけるしかないのです。
そうして強くなれば強くなるほど、自然と「個性」というものは付随してきます。というよりかは、強者のほうが注目されやすいため、自然と他の人からその人に対する「個性」というイメージを抱きやすい、と言ったほうが正しいです。特徴的な部分が「個性」として顕示されるだけであり、自分で伸ばそうと思って伸ばしたそれは真の「個性」ではありません。
そしてこだわってきた「個性」を捨てることによって最も良い効果を得られるのは、他人から言われて疑うことしかしなかった情報を精査することで次のステップへと進めるようになる、ということです。他人の意見を信じろというわけでなく、信用に値するかどうかを吟味し、より深くまで考えることで、見えてこなかった景色が見えるようになります。
自分自身の力だけで突き進むのではなく、周りの人たちと協力しながら、ぜひ自分の良い所をどんどん伸ばしていってください。そして、勝てるようになったその先に、あなたの求めてきた「個性」がきっとそこにはあります。