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初めて作ったアカウントの思い出

私がリアアカを除いて初めて作ったアカウントは大人気ゲーム……のとあるキャラたちについて呟くアカウントでした。
当時の恋人に振られて長期旅行の予定がパァになり、暇だから作るかとノリでアカウントを開設した覚えがあります。大概恋愛脳ですね。

最初はオタク趣味を持つ高校時代の友人しかフォローしていなかったのですが、リストから拝見してたまにいいねを押していた方に「反応するならフォローすれば?ウザイ」と直球でdisられてから、界隈と交流するようになったのを覚えています。
今振り返れば、リストくらい別にいいだろ心狭いな(責任転嫁)としか思いませんが、当時はウブだったのでいちいちダメージを受けてたのでしょう。うーんセツナイ。

そのファンダムは知名度に反してかなり少数精鋭でした。
昔から推している方。最近推し始めた方。興味は失せているけれど界隈からは離れていない方。多少の派閥はあるものの、強制的に全員知り合いになる程度の人数しかいませんでした。

あまりに狭い界隈ゆえに多少の息苦しさはありましたが、手紙を交換したり一緒にゲームをしたり、かなり楽しい思いをさせてもらいました。もうとっくに全員関係切れてるけど……。

そんなとうに切れた間柄でも、未だに強く印象に残っている方がいます。

その方はファンダムの中で誰よりも絵が上手く、かつ積極的に交流をしていて、年齢差関係なく分け隔てなく接する方でした。
オフ会を頻繁に開き、その方を中心としたネタツイや空リプが毎日のように飛び交っていました。毎日キャラについて検索して、どんな絵でもリツイートをして褒めていました。
当時の私は棒人間すらろくに描けませんでしたが、それでも褒めてくれた覚えがあります。優しい……。

その方がある時、ポツリと溢されていた言葉があります。


「自分の絵が下手だった時、上手い人からは見向きもされなかった。人扱いされなくて悔しかった。だから私は絶対にそんなことしないし、みんなをフォローしてみんなと仲良くする」


衝撃を受けました。
『絵が下手だった時、上手い人から見向きもされなかった』というのは絵描きならよくある出来事だと思います。空気のような扱いを受けたり、ただの反応装置としか思われていなかったり……。絵師は傲慢だというのはTwitterでたびたび見かける論ですが、あながち間違っていないのかもしれませんね。

ただ、そんな悔しい思いを経験しても、誰とでも仲良くしようとされる方は滅多にいません。
というより無茶です。考えもまるっきり違う万人と仲良くできるのであれば、戦争などこの世から消え失せているでしょう。

それでもその方は最後まで実践されていました。
『最後まで』というのはその方がファンダムを追放されたからです。とある派閥で揉め事があったようで、目立つ存在だったのもあり、見事トカゲの尻尾のように切り捨てられたようでした。悲しいね。

ただ、何があろうとも彼女の姿勢に感銘を受けたのは事実です。未だに彼女は『模範的交流』の理想を体現したような存在だと思っています。
素直に尊敬です。全ての絵描きが彼女のようであれば、世に蔓延る学級会も霧散することでしょう。

とはいえ現実はそうもいかず、TLが追い切れなかったり精神衛生上の問題だったりで、私もろくに交流はしていないのですが……。
その方の信条だけでも見習いたいなと思いつつ、今日も感想を返しているのでした。


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