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【Tap04】CRAFTBANK(京都)

 CRAFTBANKはそのネーミングの通り、2022年に京都府福知山市の“銀行跡地”に誕生したブルワリーです。
 JR福知山駅からほど近くにある、パブを併設した建物がまずユニークで、「ボーナスお預けの方はこちら」という特別窓口の案内表示や、通帳を収める小型金庫などがディスプレイされているほか、金庫室をそのまま個室として活用するなど、銀行だった頃の痕跡がふんだんに残されています(個室の重厚な扉は一見の価値あり!)。

 関東のイベントにもしばしば登場することから、早くも高い人気と知名度を誇るCRAFTBANK。運営するのは、地元出身でIT大手に勤めた経歴を持つCEOの羽星大地さんと、兵庫出身でコンサル会社で地域振興に携わっていたCFOの庄田健助さん、2人のブルワーです。

 なお、創業にあたっては、東京の著名デザイン会社の手を借り、ロゴやラベルデザインといった意匠まわりのコンセプト設計を万全に整えました。もし、同社の缶ビールを目にする機会があったら、独自のCRAFTBANK文字(…と勝手に名付けてみました)の解読にチャレンジしてみてください。

 明智光秀ゆかりの地として、古くは大いに栄えた城下町。昨今はご多分に漏れず過疎化に苛まれているようですが、CRAFTBANKは3Fに大きなイベントスペースを、そして屋上にはBBQにも良さそうな開放的な空間を備えるなど、賑わい創出の拠点としてのポテンシャルは十分。
 そして何より確かなクオリティのビールで、今後ますます存在感を発揮することでしょう。いつかビビビツアーで福知山にお邪魔したいですね。

〈Text By Satoshi Tomokiyo〉

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