士別サムライブルワリー(北海道)
士別サムライブルワリーは2022年の初春に誕生したばかりの、新しいブルワリー(醸造所)です。
士別市は道北の豪雪地帯として知られる地域で、士別駅近隣に点在する倉庫に醸造設備を導入してビールづくりに取り組んでいます。
ブルワー(醸造家)の薗田聡司さんはもともと福岡県の出身ながら、縁あって日本列島の北端に移住。立ち上げ間もない同ブルワリーにジョインし、醸造技術を身に着けました。
「とにかく冷え込む地域なので、真冬は油断するとタンクの中が凍ってしまうんです」と苦笑まじりに話してくれた薗田さんですが、早くもその腕前には定評があり、きれいな酒質のビールで道内を中心に着々とファンを増やしています。
なお、北海道には「標津」という、同じ「しべつ」と読む地域が存在します。そのため、こちらの士別はサムライ(士)士別と呼ばれるようになったとか。
士別サムライブルワリーの運営元である志BETSホールディングスは、「士別サムライブレイズ」というプロ野球チームを運営しており、今後は球場で薗田さんが醸したビールが飲めるようになるかもしれません。
東京ではまだまだ貴重な士別サムライブルワリーのビール。ぜひこの機に「ビビビ。」でお楽しみください!
〈Text By Satoshi Tomokiyo〉