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あくら(秋田)

 秋田県秋田市のあくらは、造り酒屋を前身とする老舗ブルワリーです。蔵を改装して造られた施設であることから、名称の由来は「蔵」にあり。つまり、「a 蔵」=「あくら」というわけです。

 1Fに醸造所、2Fにバルを備えた「ビアバールあくら」はJR秋田駅から徒歩15分ほどの好立地にあり、市内随一の歓楽街である「川反」エリアに近いことから、通年お客さんの絶えない人気スポットとなっています。

 地域の原材料にこだわっているのも特徴で、日本酒酵母とビール酵母を掛け合わせて開発したオリジナル酵母資料の「あきた吟醸ビール」、古代米を使用した赤褐色の「古代米アンバー」、ホップポリフェノールが豊富なラガー「秋田美人のビール」、ワールドビアカップ金賞受賞の「なまはげIPA」などなど、旅気分を盛り上げるラインナップが目を引きます。

 個人的には、秋田駅で新幹線を降り、千秋公園や県立美術館などの風景をぶらぶらと楽しみながら「ビアバールあくら」を目指し、バルで1杯、もしくは直営所でビールをテイクアウトしてホテルを目指すのが秋田旅の王道パターン(おすすめです)。冒頭の写真のように、冬場も実に情緒あるロケーションが楽しめますよ。

 なお、長らくあくらを運営してきた株式会社あくらから、2022年7月に秋田ノーザンハピネッツ株式会社へと事業が譲渡されましt。同社は地域のバスケットボールチーム、秋田ノーザンハピネッツの運営母体でもあり、今後さらに多角的なアプローチで秋田のクラフトビールシーンを盛り上げてくれるのではないでしょうか。

〈Text By Satoshi Tomokiyo〉

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