Edcamp TAITO#07「街中✖️子ども✖️場づくり」【前編】を開催しました!
9月10日(土)谷中区民館にて2度目のリアル開催を行いました。今回は「はじめてみた人の話」としてお2人のゲストの方に加え、台東区子育て若者支援課の方にもお話をいただくということで、25名もの方が参加してくださいました!!
以下、当日の流れに沿ってレポートさせてもらいます。
オープニング・・・Edcamp TAITOとは
Edcamp とはどんな取り組みなのか、その中でもEdcamp TAITOは何を目指しているのか、立ち上げの経緯も含めて簡単にお伝えした後、今回の企画主旨についてもお話しました。(詳細は以下リンクより)
チェック・イン
【前編】はゲストトークによるインプットがメインとはいえ、どんな方がどんな関心で参加しているのか。お互いを知るためにもチェクインとして「お名前・普段やっていること・本日参加した理由」を近くの方と共有してもらいました。スポーツ、介護、理学療法、自営、町会、社会福祉協議会 etc・・・本当に幅広い分野から興味を持って参加してくださったことに驚きつつ、あっという間に時間になりました。
「子育て支援に係る台東区の現状」
〜地域活動に期待すること〜子育て若者支援課
いよいよゲストによるお話です。まず、台東区子育て若者支援課 飯野課長からは台東区の子どもを取り巻く環境に関するデータ(人口、年齢層、出生率の推移や核家族の割合、要保護児童の状況、貧困率など)と、課題に対する区の主な取り組みを3つご紹介いただきました。
1つ目は、子育て家庭をサポートする仕組みづくり
2つ目は、地域の人々と連携した放課後の居場所づくり
3つ目は、子供の育成活動を行う団体への支援
その後、地域活動に期待することとしてこのようなまとめをしてくださいました。
地域でこどもによりそう〜コロナ禍での子育て支援〜
台東区の子育てを支え合うネットワーク 石田真理子さん
石田さんからは、たいとこネットの立ち上げ時のお話や活動実績、現在の無償学習支援や食の支援を始めるに至った経緯などについて具体的にお話をしていただきました。
いつも”目の前の子供の姿”から活動がスタートしている石田さん。学習支援も食の支援も、出会った子供達の様子から1つ1つ活動を広げていらっしゃいました。食の支援については、こんな風にお話もされていました。
「助けてあげる。」という一方通行の支援ではない「一緒に頑張ろう!」という姿勢がお話のあちこちから伝わってきました。貧困、虐待、孤立など、しんどい環境にいる子供達にとって、石田さんのような信頼できる大人との繋がりがいかに大切かも考えさせられる時間でした。
また、お話の最後には、これから始めてみたい方に向けて「やりたいことは、まずいろんな人に言ってください!きっと実現に向かいます。」と、応援メッセージもいただき、皆さんの背中を押してくださいました。
ご近所さんと自宅スペースで開催するロケットマーケット Pinpin coさん
ピンピンさんからは、ご自宅で定期的に開催しているロケットマーケットについてお話をいただきました。見ているだけでワクワクしてしまう写真の数々に、会場からは思わず「楽しそう。」と呟きが聞こえるほど。ご自宅を建てる際のお話も印象的でした。
不特定多数の人が行き来する公園の隣だからこそ、家の中が見えないようにと壁や塀を立てたいと感じる方も多いのではないでしょうか。けれど、あえて”開く”という選択をするところに、地域や人に対する信頼を感じました。
また、ロケットマーケットは「大人が好きなことをやる」ことを大切にしているというお話も。「子供のため!」と頑張ってしまうと、長続きしないと考えたそうです。たしかに、雑誌、コーヒー、陶芸販売など、大人たちが楽しんでいる姿もたくさん見られました。大人が好きなことを楽しむ姿に触発されて、子供たちも「紙相撲」「ダンス」「クイズ」など、好きなコーナーを自分たちで作って楽しんでいるそうです。大人も子供も平等に、好きなことを表現できる場は、とても緩やかで優しい空気が流れていました。
トーク・セッション
お二人のお話を聞いた後は、Edcampの運営メンバーや参加者の方からの質問を含めたトークセッションを行いました。
・これからやってみたいことは何ですか?
・この活動を他のエリアに広めていきたいという願いはありますか?
・繋がりが生まれにくい or 継続しにいく子に対してはどうしていますか?
など、様々な問いが生まれる時間となりました。
アンケートより
以下、参加者の皆さんからいただいた感想を紹介させていただきます。
終わりに
教育・福祉・建築・街づくり・・・など、専門分野で学び合う場においては、共通言語や知識、繋がり、分野特有の空気感もあることが多いのではないでしょうか。そう考えると、今回のEdcampは対照的なゲストの方々だからこそ、多少の違和感があるところからスタートしました。けれど終了後、皆さまからのアンケートやゲストのお2人からは、
・対照的な活動のようで、共通するものがあった。
・異なるからこそ、お互いの活動を知ることで得られる気づきがあった。
という意見をいただきました。
分野を飛び越えることも時には必要で、
飛び越えたからこそ得られる出会いや気づきが、きっとある。
「教育」「子ども」「地域」に関心のある方々が、専門性や立場を越えて対話することで生まれる・得られる何かがあることを信じて、私たちはこれからもEdcampを開催し続けていこうと思っています。