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これまでの私のクラウドジャーニー

本記事は「Japan APN Ambassador Advent Calendar 2021」の17日目の記事です。

まずAPN Ambassadorとは....

APNとはAWS Partner Networkの略称です。APN Ambassador Program とは世界中のAWS Partnerから卓越した技術力を持ち、社外への情報発信(セミナーでの発信、Blogや書籍での発信)をしているメンバーが、日本のみならず世界中のAWS Partnerの中から選出されるProgramです。

(2日目の相澤さんから拝借) https://qiita.com/keizoa/items/8c2c68783c49e609f78a

私自身はビジネスもコミュニティも東北が中心なので、特に地方での活動というのを評価いただき認定いただいたのかなと思っています。
ということで、私と弊社のこれまでのAWSビジネスとコミュニティでの歩みを振り返ってみたいと思います。(技術的な話がないことに後めたさを感じつつ…)

2012年
人口4万人の青森県三沢市へUターンして起業。前職はデータセンターでインフラエンジニアをやっていたので、そのままインフラ系の事業を考えていましたが、当然データセンターを借りることもできないので、以前から気になっていたAWSを初めて触ります。ポチポチでこんなにできるのすごい思いのめり込みますが、当然仕事はなくw
そんな中、三沢市の野菜の特集がテレビで全国放映されることを知り、実家の野菜を売れば一儲けできるのではないかと考え、簡単なECサイトをAWS上で一晩で構築。それなりのアクセスを簡単に捌くことができ、さらに感動しました。ですが当然仕事はなくw

2013年
当時AWSにいらっしゃったソラコム玉川さんと偶然お話しする機会があり、エバンジェリストだった堀内さんをご紹介いただく。JAWS-UGを青森でもやってみようということになり、コミュニティ活動を始めるきっかけになりました。また、JAWS DAYS 2013にも参加しとてつもない衝撃を受け、さらにAWSとコミュニティにのめり込みます。この段階で少しずつAWS関連の仕事ができるようになってきました。当時は、オンプレやレンタルサーバからのEC2/RDSへの移設がほとんどでした。

2014年
コミュニティを通じて知り合う方々、会社さんの多くがAWSパートナーだったため、APNにも興味が出始めてAWSレジスタードパートナーに登録しました。この頃から社員が少しずつ増えたりと少しずつ事業と言えるような形になってきました。
そして年末はre:Inventに初参加!!


2015年
東北で初めてのAWSスタンダード (現セレクト)コンサルティングパートナーに認定いただきました。東北のWEB系のプロジェクトでもAWSを使いたいという案件が増え始める。JAWS-UGの全国イベントの運営にもどっぷり浸かり始めます。

2016年
JAWS-UGの全国代表とJAWS DAYS 2017の実行委員長を務めました。また、海外のAWSユーザーグループとの交流にも積極的に参加。この期間は仕事よりもコミュニティ活動の方が10倍くらい忙しかったので、仕事の思い出はあまりなし…(社員の方々にいつも以上に頑張ってもらいました)

2017年
インフラレイヤーの構築/保守だけでなく、LambdaやDynamoDBを使ったサーバレスなアーキテクチャの開発なども事業としてスタートします。地方での規模の小さなプロジェクトでも運用コストを抑えた形で導入をしていただけるケースが増えました。
また、AWS Korea のChanny Yunさんに招待していただきAWS Summit Seoul 2017で登壇する機会をいただきました。Channyさんからは、地方でのAWS事例を話して欲しいというリクエストでした。正直、登壇前はソウルまで行ってなぜ地方の話をして誰が聞いてくれるんだろうと自分自身でも半信半疑でした。しかし、地方でのAWSの事例を発表した後には、オンライン/オフラインで多くの反響をいただきました。
「韓国ではクラウドを扱う仕事をするには、ソウルの大きな会社に行かなければいけないが、あなたのやっていることはその真逆で目から鱗だった。クラウドの新しい可能性を感じた。」というポジティブで大変嬉しい感想でした。この登壇のおかげで自分達のやっている事業に対してはっきりしとした自信を持つことができました。
これがきっかけで、同年のAWS Summit 北京でもお話をさせていただくなど、非常に刺激のある1年になりました。

2018年
これ以前の仕事は、開発会社さんや制作会社さんと一緒にWEB系の仕事をクラウドでという案件が多かったのですが、この頃からAI、IoT系のサービスにも力を入れ始め、非ITの事業会社さんとの仕事が増え始めてきました。デイサービスふくろうさんへRekognitionを使った写真の振り分けシステムは多くのメディアにも取り上げていただき、地元の非IT事業者の方々にクラウドを興味を持っていただけるきっかけになったと思います。

2019年
自身のコミュニティ活動は地域のTechコミュニティや学校での出前授業などよりローカルな方へ興味が出てきました。青森の企業がスポンサードして青森からCESへ学生を連れて行くプロジェクトは、JAWS DAYSで実施していたスカラシップの仕組みをローカライズしたものでした。
この年、大青工業さんと一緒に取り組んだスマート冷凍庫は、エッジからのデータの送信、データの保管、学習、推論まで一通りのパイプライン実装し、機械学習の東北の企業としては初めてAWSの公式事例として採用されました。

2020年
東北エリアの企業では初めてのAWSアドバンストコンサルティングパートナーに認定いただきました。 また、社員の一人がAPN AWS Top Engineersに選出されたのは、自分のこと以上に嬉しかったです。また、青森のTechコミュニティメンバーと青森県版Covid19情報サイトを県内で感染者が判明してから24時間で立ち上げました。その後青森県へサイトを譲渡し、今も県の公式サイトとして運営されています。

2021年
川長ライスさんと一緒に進めている「RiceTag」プロジェクトや細谷町内会でのLINE活用オンライン廃品回収などは地方でのDX事例として様々なメディアで取り上げていただきました。
また、東北の企業でもクラウドエンジニアを社内に育てたいという需要が増えてきており、内製化を支援するための事業もスタートさせました。


これまでの10年とこれからの10年


こうして振り返ってみるとゆっくりではありますが、事業をリフト&シフトできてきたのは、モダンなマインドとカルチャーを持ったコミュニティの仲間やビジネスパートナーに恵まれたおかげだなと実感します。

「顔を知らない100万人の幸せよりも自分たちの身近な100人をテクノロジーで幸せに」という理念を掲げてAWSビジネスを始めましたが、ようやくここ数年近づけてきた気がします。

しかしまだまだ地方にはたくさんの課題に溢れています。その一つ一つをAWSのSuper Powerで解決できるように会社としても精進できればと思います。

そして、地方からももっと多くのAWSパートナー、Top Engineers、APN Ambassadorが生まれ、刺激的なクラウドジャーニーを送れる人が増えるようにAPN Ambassadorとしても活動していきたいと思います。


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