うちの嫁さま【第21話】さよならPちゃん…😭
イカリヤが転落死してから落ち込む便太郎一家…
嫁さまも元気がありません…
お子さまは自分では全然面倒見てないくせに泣いてました。
ただイカリヤの死がショック過ぎて、
嫁さまはしばらく寝込んでしまった…
オレ様も相当ショックだった…
なによりPちゃんが寂しそうだったなぁ…
とりあえずPちゃんまで落ちてしまわないように、
嫁さまが、ベランダに落下防止の網を取り付けた。
Pちゃん1匹になってもお世話は大変。
むしろこのまま2匹だったらどうなってただろう…?
しかも、転落して人に当たらなくてよかった。
なんてことも考えた。
とにかくマンションのベランダで天津ダックなんか飼うもんじゃない!!!
食い方も汚いし、そこら中に糞するし、床から壁からめちゃくちゃ汚します。ちょっと可愛いからと言って飼うとえらい目見ます。
それでも、この大変なお世話にも慣れるんですよね。
もう、それが当たり前と思えるんですよ。
そんでもって散歩がとにかく楽しいんです。
私は、このまま最後まで面倒見る覚悟でいたんです。
そしたら突然、嫁さまが一言。
(思ってた通り…😡)
もう無理!
Pちゃん飼えません!
は?
今更なんだよ!
だから最初にいっただろ?
最後まで面倒みろよって!
だって部屋臭いしもう無理!
私の天津ダックです!
お前と関係ねー!
誰かに売ります!
適当なやつに売ったら絶対食われるって!
Pちゃん食われてもいいの?
それは嫌です!
じゃーこのまま飼えよ!
Pちゃんも可哀想だし!
こんな狭い場所で水浴びも出来ないし!
一人だし!
可哀想じゃん!
何かいい方法を考えます!
こんな口論をするようになった…
(いや~それに比べると猫は楽だわ。)
口論は絶えませんが、それでもPちゃんをベランダで飼い続けました。
なんだかんだ言っても、嫁さまもPちゃんが大好きなのです。
生後半年経つとメスは卵を産むらしい。
もしかしてそろそろなんじゃない?
てか、実はPちゃんが本当にメスなのか自信がありません。
ネット調べるとしっぽが反り返ってるのがオスで、
真っすぐなのがメスと書いてある。
Pちゃんのしっぽは?
反り返っているといえば反り返っている…
真っすぐと言えば真っすぐなきもする…
どっちだろう?
(どなたか判別できる人います?)
とにかく、面倒見るのは大変だった。
でも、寝床を掃除する時に、くちばしでつついてくるんです。
歯が無いので、噛まれても全然痛くありません。
また、それがめちゃくちゃ可愛いんですよね😍
そんなある日。
Pちゃんの写真を撮ろうと思ったら!!!
ええええええ!!!
落下防止ネットが外れてる!!!
そんでもってPちゃん!!!!
なんつーところにいるんだ!!!
わぁー!
落ちる落ちる!
Pちゃん飛ぶなよ!
嫁さまとお子様も集まる。
どうする?
どうする?
オレ様が捕まえるからお前たち静かにしてろ!
お前どけ!
私がやる!
お前がやったら絶対Pちゃん落ちるからよー
どけ!
ぼけ!
確かにおっしゃる通り…
素直に従うオレ様…
しずかにしろよ!
向こう言ってろ!
てか、この生死の境界線ギリギリの攻防を見ていられず。
嫁さまの言うとおりに部屋に引っ込んだ。
もう泣きそうになりながら祈るオレ様とお子様。
お子様は既に泣いている。
Pちゃん飛ぶなよ飛ぶなよ飛ぶなよ…😭
がッがッガッ
(Pちゃんの泣き声…)
バサバサバサ!
・・・・・・
(しーん!)
广告及后马上回来
(結果はCMのあと30行後)
もう大丈夫!
捕まえた!
おおおおおお!!!
嫁さま!
あんた男前だよ!
キャー!!!
素敵ー!!!
なんと、そーっと後ろから近づいて捕まえた時、Pちゃんはびっくりしてベランダの向こうに飛び出したそうです。その瞬間、咄嗟に足を捕まえて手前に引っ張り戻したっらしい。その話を嫁さまから聞いているだけで気を失いそうだった。これ生でその状況見てたらオレ様は、気絶間違いなしでした。
いやーうちの嫁さまマジで凄いわ!
落下防止ネットをガムテープで止めてたので剥がれてしまい、こんな事になってしまった。インンシュロックを買って確り止めなおしました。
ちなみに、ネットを止める時、ガムテープはダメだと言うオレ様の忠告を聞かずに嫁さまが強硬してこんな事になったんだぞ!という嫌味を言ったら、
テメー何にもしねーくせにうるせんだよー!
と殴られました。
ぎゃふん…
そんでもってこの事件をきっかに、
本格的にPちゃんの里親探しを始める事にした。
やっぱりこんな場所で飼うのは可哀想だと。
もっとPちゃんが幸せになれる場所があるはずだと。
それが見つかるまではちゃんと飼う。
ただ、食べられるのだけは絶対に嫌なので、
ゆっくり探そうという事になったのであった。
(Pちゃんは正真正銘の北京ダック種なのです)
うちから車で少し行ったところに動物公園があるのだが、
そこへ行って聞いてみた。
ダックは要らん!
けんもほろろに断られた…
なかなか見つからないな。
まーゆっくり探そう。
ここいいんじゃない?
ティックトック(抖音)見ながら嫁さまが言う。
おお!
いいかも。
しかも、近所じゃん!
そこは、ディベロッパーが宣伝のために作った公園で、人工池もあり、鴨や黒鳥が池で泳いでる映像が流れていた。
週末に部屋を買う振りして潜入した。
(別に買う振りしなくても出入り自由だった…)
おおおめちゃくちゃ綺麗じゃん。
あのー実はうちで天津ダック飼ってるんですけど~!
ここに放してもいいですか?
全然良いですよ!
1匹でも2匹でも好きなだけ放せばいいですよ!
マジ?
面倒見てくれる人とかいるんですか?
黒鳥とか鴨とかいて、毎日ちゃんとエサあげてますよ!
冬、この池凍るでしょ?
大丈夫!
凍らないように水ながしてるから!
なら安心です。
来週持ってきます。
いや!今持ってきます!
と嫁さま。
は?
早すぎだろ?
来週でいいよ。
いま!
こんないい環境なんだから早く慣れた方が良い!
今持ってこい!
ハイ!ハイ!
こうなると何を言っても無駄なので大人しくいう事を聞くオレ様。
こうしてPちゃんは便太郎家のベランダから公園へ引っ越すことになったのでした。
心の準備も無いまま突然のお別れだった。
環境は最高だけど、
やはり寂しい…
Pちゃんを公園に放したこの日…
嫁さまが、Pちゃんがいない部屋にいると寂しいから北京に行くと言い出し、突然北京に行くことになった便太郎一家なのでした。
まー私も同じ気持ちだったので素直に従いました。
さようなら👋Pちゃん😭
Pちゃんに幸あれ!
北京から戻ってすぐに、Pちゃんが気になって公園へ向かった!
すると友達が出来て、池を泳ぐPちゃん!
すっかり慣れてる様子を見て感動…😭
涙涙の便太郎一家でした。
ちなみにPちゃんは今もこの公園で元気です!!!
ほぼ毎週見に行ってます🤣
ただ、凍らないと言っていた池はガチガチに凍てますどね…
Pちゃんの物語は終わらない…🤭
うちの嫁さまの物語もつづく。
追伸
Pちゃんの最新情報は便太郎のXで随時ポスト中です🤗